うわの空日記


ワルシャワに暮らす主婦ゲラッチの日常です。

2004年08月31日(火) ワルシャワの外国人

私が通う語学学校は、難民指定を受けた人達に無料レッスンを提供したりもしてるけど、基本的には先進国のお金持ち外国人を相手にしてる。
ポー人相手の語学学校(英語やフランス語を教えてる)に比べると授業料は倍くらいするけど、他のポー語語学学校(モチロン外国人対象)と比べると飛び抜けて値段が高いわけでもない。

そして今日のポー語レッスンのテーマはワルシャワに住む外国人の話。
どこの国出身者が多いか、在住目的は、どの地域に住んでて休日は何をしてるか・・などなど。
テキストの文章には
「ワルシャワに住む外国人の多くはアメリカ、ドイツ、オランダ人で、近年はフランス人とイギリス人も増えています。その他ロシア人やアジア人も居ます」
とあった。
ヨーロッパの国々は細かく分けて書いてんのにアジアは一緒くたかよ。
共産時代の交換プログラムで大量入国したベトナム人や近年大宇の進出で入ってきた韓国人、日本人より一桁多いインド人もみ〜〜〜んな「アジア人」で済まされてる。
ロシア人(というか、旧ソ連人)の方がオランダ人やフランス人なんかより圧倒的に多いと思うんだけどそれもサラリと流されてるし。

外国人はどこに住んでるか?という話でも、中心街にベトナム人が多く住む建物があるらしく、そこは「北京の館」と呼ばれてるとか、そんな話。
北京はベトナムにあるんですか?
そして先生が私に「ポー人はその辺の区別がつかないの、ごめんなさいね」と言ってきたのもフクザツ。何故私に謝る?

金持ち外国人はワルシャワ南部の巨大豪邸に住んでるって印象があったんだけど、この授業で初めて「○○地区はイギリス人が多い」とか「フランス人は××エリアに住む」とか知った。
つーかみんな、よくそんな事知ってるね。

「ワルシャワのどこに行けば外国人に会えますか?」の先生の質問に
私 「ロシアンマーケット」
生徒1「○○ホテルのスポーツジム」
生徒2「ビストロ××のサンデーブランチ」
と、答えてて生活の違いを感じる。

ロシアンマーケットって違法コピーのCDやブランド商品、密輸酒・タバコなどと一緒に使い道の良く分からない妖しい物も並んでる朝市。安い服やカバン、靴も手に入る。
牛耳ってるのはロシアンマフィアって話だけど、実際は旧ソ連人かもしれない。売り子は正に人種のるつぼって感じで、旧ソ連人はモチロン、ベトナム人、中東やアフリカの人も沢山。
でも今日のレッスンのテキストでは一言もロシアンマーケットについて触れて無かった。

テキストを読んでからの会話も、どこのブランチが美味しいとか、どこのカフェに外国人(西欧人)が集まるかとか、どうも私が日常的に接していない生活についての話が中心。
元々私、小洒落た店って苦手だしなぁ。
小汚い地元の人が行くようなパブやレストラン、クラブが好きなんだよねぇ。安いし気楽だしボッタクリも少ないし。

「海外の日本人は固まってばっかりいる」って批判はよく耳にするけど、他の外国人だって結構固まってんじゃん、と思った。


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2004年08月30日(月) 個人情報ってなに?

我が家に電話を引くことにしました。
実は電話引くことは引越し前から決めてたのに、今になってやっと手続きを始めたってだけなんだけど。
どこの電話会社に頼むかを迷ってたのと、あとはまぁ、ぶっちゃけ忘れてたってのが一番の理由かな。

それでもやっと電話会社決めて。ネット接続とケーブルをお願いしてる会社にした。割引が利くから。それでも他の会社に比べて大して安くないんだけどね。どこの会社にしてもあんまり金額に差が無い・・。

で、今日電話屋さんに電話して、担当の人がその日のうちに来てくれた。おお対応早いですねぇ。
で、契約書書いたりプランを選んだり。取り付け工事は水曜に決定。
そこで電話屋さん、「はい、じゃあこのリストから空いてる番号を選んでください」とA3サイズの紙を1枚渡してくる。
電話番号が100個(多分)、下2桁だけ番号が違ってるものの中から自分たちの好きな番号を選べるらしい。

それにしても既に取られてる番号は横に氏名と住所が書いてある。
こんなに簡単に他人の電話番号が手に入っちゃう国なのか。国なのだな。


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2004年08月29日(日) EU加盟の弊害〜ゲラ夫編〜

このところゲラ夫にPCを占領されてたんでなかなか日記の更新ができなかった。
そこでゲラ夫が私の古いノートパソコンにポー語Windowsをインストールして、レポートはそっちで書いてもらう事になった。良かった良かった。

で、何のレポートを書いてるかなんだけど。
実は会社がらみのレポートではない。仕事がらみではあるんだけど。
「インストラクター養成プログラム」なるものを作成してるゲラ夫。
何で会社からの指示でも無いのに書いてるの?
「インストラクターのライセンス修得の実技、まだ受験して無いんだけど、試験用プログラムがまだできて無いから受験できなくてさ。プログラム自分で作成して、それにOKが出れば受験できるんだ。」
意味がわかりません。

それは例えば、英検準3級というレベルが新しくできたとして、でも実際のところのレベルがはっきり決まってないけど早いところ受験したいと思ってる人が試験作って提出、OKが出ていざ受験!みたいな、マジそんな流れでございます。

なんでそんな事になったかと言うと。諸悪の根源はEU加盟。いや、EU加盟に間に合わなかった管轄省と言うべきか。
旧ポーインストラクター用試験が、EU加盟に伴い無効になっちゃったの。インストラクターのライセンス自体は有効なんだけど。だから以前ライセンス取った人は今まで通りインストラクターとして働ける。

で、EU規格に沿ったポー独自の試験及び養成プログラムを作らなきゃいけないんだけど、まだできてないんだよね〜。じゃ、EU規格をそのまま導入すりゃいいじゃん、とも思うんだけどEU規格自体がプログラムってわけでは無いからダメなんだって。それにポーの管轄省もEU規格そのまま持ってきちゃうと仕事がなくなっちゃうから独自のプログラムが必要らしい。

さっきの英検で例えてみると、例えば英検が「グローバルスタンダードに向けて」とか言って、TOEFL辺りと提携してTOEFL規格の英語試験を作成みたいなノリ。そのまま全員がTOEFL受けりゃあ良いじゃんって気もするが、英検側としては英検の名誉にかけて日本独自のテストを作成しなきゃいけない、みたいな。しかも英検関連の職員も全員TOEFL受けちゃうと職失っちゃうから、できるだけ英検オリジナル、でも規格はTOEFLな新テストを作らなきゃいけない状態。ってとこかな。

まぁ英検の新テストを英検受験者が作るって事はまずありえないけどさ。
それもアリなのがポーランド。
そしてもちろん旧ポー試験とEU規格は矛盾する点も多いので、折衷案は至難の業なのもポーランド。


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2004年08月28日(土) 今更ミスティックリバー、ネタバレ

ちょっと遅いなぁと思いつつ。
例えば最近になってやっとオゾン監督って凄い!って言ってみたり。
シフォンケーキって美味しいし案外作るの簡単!とか言ってみたり。
「ショコラ」の原作者、超面白いよ!とか触れ回ってみたり。
イマサラ感がぬぐえない事も無いんだけど、敢えて更に。
「ミスティックリバー」を最近観た。
オスカー受賞作品だし(受賞したのは男優だけど)、ストーリー仕立てが驚きの連続!!みたいな触れ込みで結構日本でも話題になってたからとおっくに観た人も多いと思うんだけど。

以下は完全にネタバレなので観て無い上に今後観ようと思ってる人は読まないで下さい。
まず一言でいうなら、「納得いかん!」でしょう。
デイブ(ティムロビンス)は最初から最後まで被害者のままだったじゃないかーー!! 自分でいろいろ変えたいと思っていながら矢先、殺されちゃうし。信じられない。
この理不尽な部分を「世の中なんて理不尽なものだし。これでデイブが幸せだったらチープすぎるよ」と却下するゲラ夫にも怒りを覚える。

もう1つ納得行かない事。ジミー(ショーンペン)が主役なの?この話。主演男優賞取ってたけど、どう考えても主役はデイブじゃない? いや、主役は死なないものなのか? そう考えるとデイブ主役ではなくなっちゃうけど、でもデイブが主役じゃ無いからと言ってジミーが主役とは、やっぱり素直に思えない。ショーン(ケビンベーコン)が主役って言っても良くない?

ショーンペンの演技がそれ程ずば抜けて素晴らしいとはとても思わなかった私としては、主演男優賞は君にあげたくないなぁ。娘を失った父親の演技とか言って、泣いてただけじゃん、と冷たく思ってしまう。これならロストイントランスレーションのマーレー氏の方が雰囲気あって良かった。

ゲラ夫はデイブの妻の愚行に最初から最後まで怒り心頭。旦那を信じると決めたくせにビビッてるところとか。決定打は警察じゃなくてジミーにタレ込んだ事。ゲラ夫的には彼女が諸悪の根源らしい。そうか?

Feel Good Movieでは決して無いけど、でもティムロビンスの演技、素晴らしかったなぁ。いやぁ、君ならオスカーやるよって気になる。(はいはい、私に決定権の欠片も無いことくらい分かってます。)
歩き方を見るだけでもキャラクターにハマリすぎ。存在感があるんだけど、ブラッドピットとかジョージクルーにーの存在感とは全然違う、陰の薄い存在感。(役柄が陰の薄い人だったからね。)正面切って「ティムロビンスでーーーす!!」って演技じゃなくて、役になり切ってるあたり、すげえ!プロ中のプロ! その点ショーンペンは「ショーンでーーす!」って演技だっと思うんだけど、いかが?>誰に訊いてるんだか。

何か勝手に自分の中で整理して丸く収まってるジミーとショーンに苛立ちを覚えるエンディングではあったけど、ティムロビンスが素晴らしかったんで許す。つーか映画観終わった時点で頭にはデイブ(ティムロビンス)しか無かったよ。

結論。面白い映画でした。(まずは「納得いかない」とか言っておきながら・・・。)
やっぱ、観る人によって意見が分かれるのが面白い映画だよね。


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2004年08月27日(金) はみ出さない友達

最近日記更新されないですね〜。
ゲラ夫さんご帰宅ですか〜??
なんてメールは別に来てないんだが。ゲラ夫が帰宅=日記更新なしって構図は分かり安すぎて恥ずかしい。
違うの。ゲラ夫が居ると、外出の機会が多いの!それに家に居る時はゲラ夫がレポート書きでPCをずっと占領してたの!
私の中では ネット巡回>日記更新 なので、限られた時間でPCを使える時は気になるサイトチェックのみで終わってたのでした。

水曜日の夜はクラシックロックのクラブで踊り、木曜は友達の誕生日(飲み)、金曜はディナーご招待。ゲラ夫が居るとソーシャルな日々。

で、金曜。ゲラ夫の大学時代の友達の家にディナーに呼ばれていった。
ズーザ(あだ名)と奥さんのマグダ。2人ともずっとワルシャワに住んでるのに彼らの家に遊びに行ったのは初めての私達。
パーティで会うことはたまにあっても、彼ら飲み会の参加率低いしねぇ。

特に仲のいい友達ってワケでもない(けど仲が悪いわけでもない)2人なんだけど、私らの引越しパーティに来てくれる事になった。誘ってなかったんだけど、ポゴが口を滑らせたんで流れ上、彼らも誘う事になったのでした。
って書くとまるでズーザ夫妻に来て欲しくなかったみたいだけど、そんな事は全然無い。と、書けば書くほどドツボな気がするなぁ。

パーティの時に椅子を借りたので、今回椅子を返しに行きがてら
「マグダの手料理を堪能してよ」
というズーザのお誘いに乗ったのです。

それにしてもこの夫婦。
バリバリのインロウ≠アウトロウ。いわゆるロールモデル(お手本)系。
ズーザはゲラ夫の大学首席だし、同級生の中でもダントツの出世頭。
マグダはEU関係機関でバリバリのキャリアウーマン。
温かく迎えてくれるマグダはパリッとアイロンのかかったストライプのシャツ。

2人は3年前にワルシャワに引っ越して来たタイミングで中古のマンション30平米を購入、立地条件も良いしお手ごろな広さ&値段で内装にいい感じで手を加えてるので売るのも簡単でしょう。
室内もベランダも観葉植物と花に溢れてるし。
趣味のいいカーテンといいテーブルクロスといい。テーブルには一輪の花とロウソク数本。

昨日、一昨日と飲みすぎの私と運転するゲラ夫はアルコールを断ったら2人もノンアルコール。マグダは水しか飲まないし、ズーザはペリエ。終始絵に描いたような優等生ちっくな振る舞いの2人。

2人はシロンスク地方(ポーランド南西部)の出身なんで、シロンスク料理をご馳走になる。ジャガイモとベーコンのチーズ焼き・・と書くと普通すぎるけど、このベーコンが1センチほどの厚切りベーコンで超ジューシー。ソーセージの炒めたのとタマネギも入ってる。そして何と言っても驚いたのが、ピクルス入りって事! ズッキーニが入ってるのかと思ったらスライスしたピクルスだったからビックリした。でも爽やかな酸味と塩気がジャガイモに合う。上手いぞ。
デザートはフルーツサラダにバニラたっぷりのクリームをかけて。
リンゴはシャキシャキだし、黄桃はトロトロに熟れてるし、食べるもの全てがウマイ。

マグダがアメリカに短期留学してた頃の友達に会いにズーザと来月アメリカに行くって話だったんで、ゲラ夫と私とでアメリカ話などしながら楽しくお食事。友達に会った後は2人、3週間ほどアメリカの国立公園めぐりをするとか。
通常10時には就寝という話を2人の口から聞いてたんで9時を回ったところでおいとま。
「とっても楽しかったわ」
「是非また遊びに来てね」
「素晴らしい料理をありがとう」
どの言葉にもウソは無いんだけどさ。どうもディプロマティックな気がしちゃうのはきっと私が優等生慣れして無いからでしょう。

ホント、2人ともとってもいい人達なんだけどねぇ。料理も美味しかったし談話も楽しかったし。何が不満なんだ!と自分でも思うんだけど、どうも2人とは住む世界が違うような気がしちゃう。


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2004年08月24日(火) ラジオ再び

ラジオに出演した。前回イチゴの話で出たJ-Waveの番組。
収録は火曜の夜11時と聞いていたくせに、そういえば放送日を訊くの忘れてた。以前ラジオ出演した時に知人にいっぱい連絡したんだけど、
「うちのラジオでは聴けません」とか「早朝すぎます」とか言われてたし、
(みんなも迷惑そうだったから)まぁ今回は誰にも連絡せんでいいや、と思ってたら。

生放送だったよ・・。

夜10時過ぎ頃突然「あれ!? 夜11時って日本は朝の6時じゃない?この番組って朝6時からだよね・・・」と(遅まきながら)気づいて、緊張感一気にアップ。
10時から11時にかけてはメチャメチャ緊張してしまった。
ナーバスな私を横目に、ゲラ夫は私へのイタ電の衝動に駆られてたらしいんだけど、ここでイタ電したら洒落にならんと耐えたらしい。あほすぎる。

コーナー自体は短いのであっという間の出演だったんだけど。
こんな短い出演でアホみたいに上がってた私。でもやっぱプロの喋りって違うな〜と実感。聴いてるだけでこちらまで落着いてくるよ。

この番組は海外から国際電話でインタビューって形を取ってるんだけど、最近はどんなテーマを取り上げたのかな?とネット検索してビックリ。
Bon Viviant!で検索したら私の日記がトップに。そんなハズないだろ、と思いきや。
Bon Vivant!じゃん・・。
スペル間違ってるし、私。しかも2回も。
そして昨日(だったかな?)掲示板に書き込んだ、最近の私のお気に入り作家の名前もスペル違うし。
正しくはJoanne Harris。

やっぱおフランスな名前は難しいね。
あ、ラジオの内容はBon Vivant!の8月25日をみてください〜。


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2004年08月23日(月) 間違った夏の楽しみ方

ポーランドの夏は短いそうですね〜。
短期集中で楽しまなきゃ!なんでしょうね〜。
で、何かありませんか?

と、以前出演したラジオ番組の担当さんから電話があった。
いいですよ、考えておきます〜。と言ってから困る。この夏、ポーを満喫したイベントって何だ?
自分の日記を振り返ってみた。

最近盛り上がったこと
1.ゲラ夫実家の改装
2.引越しパーティで飲んだくれ
3.オリンピック日本勢の大活躍
4.友人、カシャが出産
5.納豆作り失敗×3回くらい。

8月15日は聖母マリア被昇天の大祝日だったけど思いっきり逃してるし。
Bon Viviant!なる番組にふさわしいと思われるテーマが皆無でござる。
私の周りのポー人もイベントに疎いしなぁ。なんせ私ら、ワルシャワ中心街に居ながらEU加盟の花火も見逃してるくらいだし。
困った。


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2004年08月22日(日) 劇的な再会。でもうざい。

昨晩ゲラ夫から電話があり、バシャが昼過ぎにワルシャワ空港に来るから出迎えに行って欲しいと言われた。
バシャはゲラ夫の親友の奥さんで、アメリカに住むポー人。3年ぶりにポーに帰ってくるんだけど、ジェシュフへの乗継までワルシャワで4時間あるから空港で会ってくれないか、って話で。喜んでOK。

去年の10月にアメリカ行った時は彼女の家に泊めてもらった。
ゲラ夫の親友、カミルは口数が少ないんだけど口を開けばもの凄い毒舌家。奥さんのバシャは明るくお喋りで、カミルに対してだけは容赦ない。一緒に居てもの凄く楽しいカップルだったんで、久しぶりの再会、超楽しみ!

カミルからの電話は回線が酷くてまともな会話が出来ない状態だったらしく、詳しい情報がない。フライト番号も、今後のポーでの予定も全然わからないまま。とりあえず1時ごろワルシャワ着のLOTニューヨーク発便であることだけ確認。
もしかしたら家に連れてくるかもと思って朝から掃除したり軽食を買い込んだり。3年ぶりのポーだからいろんな食べ物が懐かしいだろうけど、きっとジェシュフでお母さんがご馳走用意してるだろうし・・とかいろいろ考えながらセレクト。楽しい。

さて1時前に空港に着いた。LOT便は12時40分着陸。ごった返すターミナル。
実はシカゴ発便とニューヨーク発便って、到着の際のドラマが凄い。
合法なり不法なり、アメリカに移民として渡るポー人は多く、ポー系アメリカ人は1000万人にものぼるという。
ワルシャワの次にポー人が多い都市はシカゴとも言われてて、ワルシャワ在住のシカゴ人は会う人会う人みんなに「あ!親戚がシカゴに居るんだけど知り合いかも?」とか訊かれて疲れるとも言ってたし。

で、NY発便ですよ。不法就労してた人でもアメリカではグリーンカード修得が可能なわけで、運が良ければ合法的にポーに戻ってこれて、再度アメリカに渡る事も可能。そんな人達が数年ぶりにポーに帰ってくるわけだ。ザラザラと。

ごった返しのターミナルは花束抱えた親戚一同がいっぱい。
皆出口を塞ぐように待ってる。
まだ出口を出てない到着人の所に立ち入り禁止の札も無視して走って行って熱い抱擁、熱いキス。恋人同士、夫婦同士ならなおの事。泣いちゃってます。そして親戚一同とキス、ハグ、握手、キス、ハグ、握手。カートには巨大なスーツケース、きっとアメリカからのお土産で溢れてるんでしょう。
で、到着人が次々とこんな調子で出口がつまる。
嗚呼ポーランド。あと5メートル進んでやってくれれば流れもスムーズなのに。

いや、確かに長年不法滞在だったのが大腕振って戻って来れたんだから晴れがましい事ではあると思うんだけどね。
去年アメリカで出会った不法滞在のポー人は、やっぱり悲壮感があったし。20年もポーに戻ってない人なんかも居て。戻らないんじゃなくて、戻れない人々。
それがアメリカで外貨稼いでポーに住む家族を支えて、数年ぶりの再会なんだから感動しないわけが無い。

今回私が出迎えに行ったバシャだって、カミルと一緒に観光ビザでアメリカ入りして帰ってこなかった人なんだし。ちなみに観光ビザでアメリカ入りするポー人の3割近くが帰ってこないとか。
アメリカがポー人へのビザの規制を厳しくするのもわかる。

それにしてもみんながみんな、感動の再会をしてるわけじゃないんだし。短期旅行者も居るわけで、ターミナル出口を塞ぐ親戚一同は傍から見るといい迷惑。カートもガンガン人にぶつけてるし。うざいってば。

で、1時間以上待ったのにバシャが来ない。ゲラ夫に電話したんだけど携帯の電源切れてるし。もしやゲラ夫も飛行機に乗ってるのかも!?

だんだん人も少なくなって、隣に子ども4人くらいと若いお母さんが待ってる。赤ちゃんが私にゴールデンスマイルをかましてて可愛い。
と、思ってたら出てきた人の顔に見覚えが。
去年企業派遣で英語教えてた時に担当した、とある大会社の社長さんだ。この社長さん、私にかな〜りプライベートにかかわる質問ばっかりしてきて、そりゃセクハラだろう発言も沢山。で、あんまり酷いんで担当を替えてもらったの。もう2度と会いたく無い人だったのに・・。ちなみにこの社長さん、私が担当外れてから(別件で)問題を起こして社長をクビになってる。
向こうも気づいたかはわからないけど、そそくさと逃げる私。だって会いたく無いも〜ん。

2時半まで待ったけどバシャが現われない。バシャの携帯番号も知らないし(バシャは私の携帯番号知ってるけど)、乗客チェックしてもらうにもバシャの苗字すら知らない私。困ったな〜。
と、思ってたらゲラ夫から電話。丁度ワルシャワ空港に着いたところだと言うんで、一緒に帰ってきた。
バシャはどうなったんでしょ。カミルに電話しても繋がらないし、もしかしたら明日到着だったのかなぁ。謎のまま。


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2004年08月21日(土) うだる暑さの中、夫の居ない主婦は

今更ながら夏!
30度を越える毎日!
こんなに暑い日が続くのに、ゲラ夫が居ない毎日!
こんな状況ではやらないわけにはいきません!

そう!
納豆!!
部屋中が臭くなるからゲラ夫居ない時が狙い目だし!
というわけで、熱く納豆に再度チャレンジしました。

なのに今日になって気温下がってるし。昨日から納豆の準備してたのに〜〜!!
ウキーーー!!!

しかも失敗。原因はわかってるんだけどさ。前回の失敗の時に原因がハッキリわかったから今度こそ大丈夫だろうと思ってたのに、また同じ失敗をしてしまった。焦っちゃいかん。焦るから失敗するのだ。

納豆レポートを書きたいんだけど、成功するまでは書きません。意地。
つーか失敗レポートばっか書くのってやじゃん。

ゲラ夫は居ないし友達は仕事だし(週末関係なく仕事の友達が多いの)。
ヒマすぎる夫の居ない専業主婦。納豆は失敗するし。グレそう。


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2004年08月20日(金) 離婚に関する金勘定

まったくもって暑い。
今日も余裕で30度を越える中、ちょっと探してる本があるので本屋をハシゴ。
無いよ〜〜。3年も前に出てる本で、シリーズ3作目なんだけど見つからない。かな〜りメジャーな作品のはずなのにこの3作目だけはどこに行っても無い。同じ作家の別の本を「これが3作目です」とか言って押し付けてくる店もあるし・・。全然違うよ!
諦めてネット購入の気配。アメリカからだと送料が実物の7倍というとんでもない金額設定(実物が安いだけだけど)で諦めてたんだけど、イギリスからなら送料安いかも。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

掲示板で教えてくださった方が居たんで、ゲラ夫の潔白が証明された。ロシアビザにはホントにHIV検査結果が必要らしい。いちいち大変そうだな。

その話の流れで出てきたのが偽装結婚。日本でも海外でも多いよね、ビザ獲得の為の結婚って。ポーでも、そしてどうやらロシアでもお金目当てで戸籍を貸して(厳密には結婚届にサインするだけ、戸籍無いし)、「夫婦の権利」に負けちゃう人って多いみたいね。
ポーの夫婦は財産が共有になっちゃう、結婚したと同時に。その辺を上手く利用した、合法的な騙し屋さん(詐欺とは呼べない?)が後を絶たないとか。

ポーの法律によると、私の財産(無いけど)の半分はゲラ夫のもの、ゲラ夫の財産半分は私のもの。
だからポーでは「誰のお蔭で生活できると思ってるんだ!」って怒鳴る親父は居るかもしれないけど、「誰の金で生活できると思ってるんだ!」と怒鳴れる人は居ない、ハズ。だって誰が稼ごうが半分は私のだも〜〜〜ん、とふてぶてしく答える事ができるしね。

でも自分の財産の半分が自動的にゲラ夫のものになるのも恐いよねぇ。ま、今のところ財産全然無いから問題ないんだけどさ。しかもこの辺の問題は離婚訴訟の時以外、日常的にあんまりかかわりのある事では無いし。
離婚の際に配偶者の資産の半分を主張できるとは言っても、お金持ちさんは所有物を法人名義にしてたりするから抜け道はいっぱいあるんだけど。愛人にプレゼントを大量購入して自分名義の資産を減らすとかね。
あと、日本だと旦那の退職金なんかも見込んでの慰謝料(?)が支払われるけど、ポーの場合どうなんだろ? 私、今この状態または数年後に離婚してゲラ夫の財産半分貰っても生活できないんですけど。専業主婦長くやってたらそう簡単に日本で仕事だって見つからないだろうし。離婚したら確実に私の方がダメージがデカい。が、ゲラ夫も無傷で離婚できるわけじゃないぞ。うしし。
いや、離婚の予定は無いんだけどさ。

ちなみに借金についても同じく。これって恐いよねぇ。
ゲラ夫の借金の半分は私に支払い義務が生じるわけだし。
ポーでは車購入時にローンを組む時は配偶者のサインも必要とも聞いた。ただこれは法律的にそうなってるのか、車のディーラーがトラブル回避の為に設けた独自の制度なのかは知らないけど。確かに勝手にローン組まれて返済義務が自分にもあるなんてちょっと勘弁だよねぇ、いくら夫婦とは言え。

「汝、その健やかなる時も、病める時も、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け・・」って言われてもねぇ。勝手に組まれたローンはヤダ。

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2004年08月19日(木) 国際結婚。どこまで信用しますか?

マジ暑いっす。
今日も32度。この夏一番の暑さが今更やってきたよ。毎年この時期はフリース着ながら「8月でこの寒さかよ〜」とか文句言ってるのに。
我が家は何故か涼しいんで、晴れてて快適な1日♪とか思ってたら外に出てビックリ。うだるような暑さですわよ。ポー語レッスンの教室が暑くてまいった。

昨日ゲラ夫がHIVの検査に行って来た。
1週間家を空けた後、しばらくしてHIV検査ってちょっとアレじゃない?と疑惑の視線を送ってみたら、ロシアビザが切れてその更新に必要との事。ホントか〜?と更に疑ってみたんだけど、
「やましいところがあったら黙って検査受けてるよ。」
とのゲラ夫の一言に撃沈。つーかこんなに出張が多いんだもん、騙そうと思えばいつでも騙せるだろうし、疑いだしたらキリが無いのであきらめる。

でも国際結婚て、騙そうと思えばいくらでも騙せそうだよねぇ。日本人同士の結婚でも騙せるだろうけどさ、やっぱり国際結婚のほうが騙すのはラクだよきっと。ポー語の書類なんて細かく読まないし(読んでもわかんないし)、ゲラ夫が書類の説明してくれたら何の疑いも無く信じちゃうもん。
ゲラ夫みたいに家を空ける事が多い仕事なら浮気だって超簡単だし。一週間くらい愛人と海外旅行してたってきっと私気づかないと思うなぁ。

そういや2年ほど前にゲラ夫上司が離婚騒ぎを起こした。
ポー人同士の夫婦なんだけど。ゲラ夫上司が出張と偽って愛人とアパート借りてたの。そしてある日奥さんとレストランに行って、食事の後用事があると言って奥さんだけ先に帰宅。家に着いた奥さんに上司が電話して「もう家には戻らない」と一言。ビックリした奥さんがクローゼットを見たら空っぽ・・・。結局子どもの事とかが絡んで元の鞘に戻ったんだけど。ちょっとすごいよね。(その別れ方といい、それでも元に戻っちゃうところといい。)しかも愛人ゲラ夫の部下だし。辞めちゃったけど。ははは。

で、ずっと留守番してる私は毎日が不安かというとそうでもなく。
騙されたら最後、それまでは無駄な心配しないって感じである意味腹をくくってるかも。
ゲラ夫がいろんな形で誠意を見せてくれてるってのもデカイな。
例えば私がマンションの第一名義人だとか。私のサイン無しではマンションを売れなくて、でも私がマンションを売りたければゲラ夫のサイン無しでも売れる。
私にポー人の愛人ができたらゲラ夫一環の終わりのような気もするんだけど。いや、ゲラ夫に愛人ができても私にウソの書類の説明をすれば良いんだからお互い様か。
物理的な誠意の見せ方に短絡的に反応してるような気がしなくも無いけど、でもこういう誠意は嬉しい。

何はともあれ、ゲラ夫がHIV陰性と判明したので良かったっす。
言ったそばから今日もゲラ夫が出張なんだけど、無駄な心配せずオリンピックで1人盛り上がる夜。


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2004年08月18日(水) 夏が戻ってきた

ビックリ。昨日も今日も30度だよ! 8月も後半に入ったポーでこんなに暑いなんて信じられない。
もうすっかり秋だと思ってたのに・・。良くて秋晴れ、悪くて秋の長雨なんて言ってたのにまさか今の時期で夏が戻ってこようとは! この夏はずっと冷夏だったから嬉しいけどね。
30度と言っても湿度は低いし風もあるし、とっても過ごしやすい。相変わらず我が家にはクーラーも扇風機も無いけど全然うだってないぞ。うしし。

こんなに天気が良いのならとベランダで食事。パーティで作った煮込み用に買ったんだけど使い切らなかったソーセージをグリルしてマスタードとパンで。トマトサラダ添え。簡単すぎる。でも昼間っからビール飲んだりなんかして、ご機嫌な私。

夏満喫って感じで昨日はズッキーニカレーだった。
単にゲラ夫実家から大量に貰ってきちゃって捌き切れなかったからなんだけど。茄子カレーとか日本でもあると思うけど、私のオリジナルレシピはちょっと違うの。ズバリ、ズッキーニの皮を剥いて入れる。タマネギなんかよりずっと早く火が通って溶けるから、ズッキーニでとろみを付けたカレーってとこかな。ルーを使うととろみが強すぎるからカレー粉使用。大量にさばけるぞ。

一昨日はハムを使った散らし寿司。パーティの残りもんばっかですな。
意外にもゲラ夫が超気に入ってしまって、今まで鶏とか鮭で作ったのより美味しいと言われてしまった。複雑・・。

夜はユーステナの家に遊びに行った。パーティの時借りてた椅子を返しに。
TVでバッグスバニーをやってたんで、私が
「クルリック(ポー語でウサギの意)バニー!」
と叫んだら
「ニエ! クルリックバグス!」
と2歳児に訂正された。クルリックバニーじゃウサギウサギじゃんね。
この2歳児の名前はオリヴィア。おお、今日ポー初の金メダル取った選手と同じ名前じゃん。


でも何故か写真は弟のヤシュ、9ヶ月。オリヴィアの写真は今日撮らなかったので。


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追記:ポー初の金メダリスト、オリヴィアじゃなくてオティリアだった。間違い間違い。



2004年08月17日(火) オリンピック三昧

ポーでもオリンピック熱いざんす。
国営チャンネルで延々と放送してるオリンピック。でもなんか地味な競技が多い。
フェンシング、重量挙げ、馬術、。。。 ポー選手が出てるにしたって、例えばバレーボールとかだってポー出場してるんだからさ、もうちょっと違うのやってよって感じで。放映権が安いのかな、この辺の競技は。野球、サッカー、バレー、水球あたりが観たいんだけどなぁ。

でも水泳と柔道はずっとやってる。なので飲んだくれてた初日を除いて日本のメダル獲得シーンは殆ど観てる。日本人視聴者をターゲットにしてるの?ってくらい、日本のメダルシーンが観れるぞ。不思議。

水泳の北島選手が金取った時は、ポーコメンテーターがやたら彼の身長について言ってた。背が低い背が低いとイヤミなほど繰り返す。「不利なのに頑張ったね」って意味のコメントだったのか? 

ところで誰も観て無いと思うけど、男子柔道のポーランド選手の準決勝すごかったね。あ、でも柔道は日本人もみんな興味あるだろうから観てたかな? ロベルトなんちゃら言うポー選手。ずっと優勢で、このままいけば判定勝ち〜って中で、文字通り最後の一秒に逆転1本負け。観てたこっちもびっくりしたけどコメンテーターはもっとびっくりしたようで、絶句。
「・・・・・・・・・・・・・残・・・念・・・・・・・・・・・」
ってセリフしか言えてなかった。スタジオにカメラ戻ってからもみんな言葉少ない気まずい空気。ポーは銀メダル2個しか取ってないから、次のメダルへの最大の期待を込めてたしねぇ。それにしてもみんな一応解説のプロなんだからそこまで絶句しちゃいかんだろ、って感じだった。

それにしてもポーで専業主婦だと、オリンピック(放送してる競技は)殆ど観れるなぁ。昼と夜逆の生活をする必要も無いし、ラク。
日本に居た時はオリンピック以外でもサッカーやらラグビーのW杯、毎年テニスの4大大会に加えてラグビーなんかは国内戦でも夜中の録画放送しか観れなかったからよく夜更かししてたけど。今回のオリンピックはラクです。ま、ラクさ加減で言ったら前回のシドニーの時の方がラクではあったんだけどね。なんせパレスチナでTVの無い生活だったので、開会式にパレスチナ人が出てたのをお隣さんの家でニュースで観た以外、どの競技も1つも観て無い。わはは。


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2004年08月15日(日) Let's Party!

結婚した時は、お互いの両親と妹を呼んで身内ディナーをしただけで披露宴はおろか、友達を呼んでのパーティもしなかった。ホントにお金が無かったのと、面倒だったのと。
新しいマンションに移ったら引越しパーティやろうって話は、マンション購入前からあったんだけど、8月14日の土曜にやっと実現した。引っ越してきたの1月末なんだけどね。まぁ細かい事は気にしない。

金曜の夜にワルシャワに戻り、食料買出し&調理開始。
当日も朝7時半から料理してた。だって子連れ組みが4時から来る予定だったんだも〜ん。飲み組が6時から。で、2時半くらいには掃除も料理もすっかり終わって、超疲れて眠いんだけど中途半端な時間過ぎて昼寝ができない。ツライ〜。

最初、10人ちょいのパーティを考えてたんだけど、段々人数が増えちゃって結局20人ほど。20人くらいで騒ぐなって数かもしれないけど、料理を全て私1人で準備したんでかなり大変だったのだ〜。あと椅子が足りなくて人に借りたり。用意するアルコールの量もイマイチわかんなかったし。

用意したのはハムとチーズの盛り合わせにピクルス数種、煮込み1品とサラダを4品にオニギリ1皿。それに買ってきたケーキ2種類。みんな遅い昼食を食べてから来てたんでなかなか料理が減らなかったんだけど、やっぱりアルコールが入ってからはいい感じで消費されていった。煮込みが少しとハムが余った程度かな。ウォッカの入ったスイカを持ってきてくれた人が居たんで、それも切り分け大人の味。

MTV2でUKロックを流してたんだけど、妊婦の友達がやかましいのはツライって言うんで音楽は消して。
でもこの彼女、妊娠のせいか随分神経質になっててちょっと辟易。アルコールがどんなに体に悪いかを力説されちゃうと、飲んでるみんなは引くよね。
「周りが騒がしいと体にこたえる」とか言われて、みんな控えめにお喋りしたり。なら何故パーティに来る?と誰もが思ったとおもうんだけど。ただみんな、彼女の旦那との久しぶりの再会に大喜びだったんで野暮な事は言わず。実は彼女が反対するから旦那はパーティに普段参加できないの。今も旦那は彼女の為に禁酒中だし。
それでも彼らが去ってから彼女の悪口大会にならないあたり、大人というかcivilized & cultured な感じのパーティだった。

私のポー語もなかなかのもんで(自画自賛)、シャイな人にガンガン話しかけて話の輪に引きずり込んだりできるようになっていい感じ。ま、相変わらずメチャメチャな文法なんだけど、恥を捨ててからはとりあえず会話が成り立つようになったし。やっぱホステスってのは会話してなんぼのもんんだしね。

みんないい感じで酔っ払って、でも怒鳴りまくったり暴れたりする人も居なくてホント超楽しかった〜。バカンス帰り(車を7時間運転してワルシャワに戻ってきたばかり)のドイツ人の友達もパーティに寄ってくれて、新居のお祝いしてくれたし。そのドイツ人の友達のみ初対面の人が多かったんだけど、ポツンと1人になる事がないようにみんな彼も話の輪に入れて楽しく過ごせたし。

ポー人は料理を褒めるのが上手で、味を褒めてもらったのもモチロン嬉しかったけど、パーティをオーガナイズする労力、1人で料理する苦労もねぎらってもらえて嬉しかった〜。他のパーティに行く予定だった友達も私らのパーティを優先してくれたりしてて、みんなが口々に「素晴らしいパーティをありがとう」って言ってくれるとホステス冥利につきますな。

ホント楽しかったよ〜。
調子に乗って第2弾とかやっちゃいそう。いや、残ったハムとパンの山を見るとちょっと冷静になるかな。


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2004年08月14日(土) ザ・改築 その2

ゲラ夫実家の改築、やっぱり波乱万丈でした。
私らが去ってからバスルームの改装が全然進んでなくて。
脱力するゲラ夫と言い訳するゲラ夫パパ。でもゲラ夫パパが伯父さんと飲みまくってた事に腹を立ててる家族全員が、事細かに報告してくれたんでゲラ夫パパの言い訳もむなしいばかり。そしてパパ逆ギレ。

ゲラ夫弟は意欲はあるんだけど技術が伴わないんで、バスルーム改装に関してはかなり歯痒い思いをしているらしく。とうとう欲求不満が爆発。私も含む家族全員に八つ当たり。
最後の砦(ウソ)、嫁の私がゲラ夫弟にブチ切れて「八つ当たりされたら三倍返し」を体現してみせる。
ああ修羅場。

実家に着いた当日にもうこのままワルシャワに戻ろうか、なんて話も出たんだけどとりあえず一泊。私たちだけでできる所から始めようって事で、翌朝から私達が泊まるゲストルームの改装に着手。
私がジャージに着替えて家具の一部を他の部屋に移してたんで、他のメンバーも手を貸してくれる。

まずはゲラ夫が石膏で歪んだ壁を真っ直ぐにする。壁と床の間に置く細い木材(日本語で何て言うか知らない)を取り外し、紙やすりをかけて色を塗りなおし。カーテンを洗濯してカーテンレールを取り外し、スポンジで洗って色を塗りなおし。棚の中身を整理して、棚の中を拭き掃除。ベッドとカーペットは洗浄スプレー使ってを洗って。壁の石膏を紙やすりで平らにしてから壁と天井にペンキを塗って、窓枠もペンキの塗りなおし。ヒーター(ラジエーター)も色を塗りなおし。2種類の塗料をホームセンターで言われた通りに塗ったら1つが溶け出しちゃったりして、ベンジンで塗料を落としてもう一度塗りなおし。床に飛び散ったペンキ(ヒーター用、壁用、窓用のペンキと石膏が飛び散ってる)を落としてついでに床掃除。床にワックスをかけて、棚も磨き上げて。色を塗りなおした木材を壁の下部に取り付けて家具を戻して完成。
丸々3日。朝8時から夜11時過ぎまで働き尽くめ。

最初はギクシャクしてた私とゲラ夫弟もいろいろ一緒に作業するようになって元通り。
3日目の夜に5人(ゲラ夫妹2人と弟、妹の彼氏と私)で床のワックスがけした時なんて、ちょっと感動モノだったよ。すごい一体感、満足感。
文化祭を終えた時みたいな、ちょっと懐かしい達成感。

今年のバカンスはリゾート地に行こうか迷ってたんだけど、実家の改装に充てて良かったなぁ。ゲラ夫にとっては全然休養にならなかったけど、物理的な生産性に加えてこの家族の一体感ったら、リゾート地とは比べられない!

長男の嫁だし、人件費削減の為に嫁なんだから手伝えとか言われたら絶対ブチ切れてると思うんだけどね。
無理矢理やらされるのが大の苦手なんだけど、自分から言い出した事となるとまた話は別。自発的に始めた事はガゼンやる気が出る。
ゲラ夫ママも泣いて喜んでくれたし、ゲラ夫パパもバスルーム改装随分進めてくれたし、妹の彼は家族の一員ってのを実感できただろうし、いい事沢山だった。あ、妹の彼は孤児なので。

次は台所なんだけどねぇ。いつやるかな。


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2004年08月09日(月) 「仕事ありませんか?」

明日からゲラ夫の実家に行くんで、今日は1日ホームセンター巡り。
ゲラ夫の実家改築用だから、ジェシュフで買えばいい物もあるんだけど、ワルシャワとジェシュフじゃ品揃えが全然違う! ジェシュフの方が安い(ただし質も悪い)物が手に入りやすいんだけど・・それでも種類の多さは断然ワルシャワの方が上。
気合い入れて朝からサンドイッチ持参でホームセンターをハシゴした。

この半年で何十回もホームセンターに行ってる私達。もう何がどこにあるか、どの店のセレクションが良質で、どこのが安いか、かなり細かく把握してる。
それでも今日は結局4件回り。更にワルシャワ郊外のハイパーマーケットにまで足を運んだ。マジ疲れたっすよ〜。

広い広い店内を重いカート押しながら走り回るんで、今日はサンダルじゃなくてスニーカー。外の気温は26度くらいなんだけど、室内は暑い! ホコリまみれな上に店内で木の板を切断してるからオガクズも飛び散ってる。アレルギーの人とか大変だろうなぁ。

せっかく購入した床材、接着剤不要だから買ったのに板と板のかみ合わせの部分がボロボロ崩れてる。これじゃあキチンとはまらないじゃーーーん!と、言う事に買った後で気づいたんで駐車場から引き返して返品。でも返品にすんごい時間がかかった・・・いつもの事だけどさ。しかも返品したその床材、そのまま売り場に持ってかれてるし。また新たな犠牲者が現れるのか。

床材は良くなかったけど、このホームセンターは冷房が入ってて(でも日本みたいに寒くない)いい感じ。ここで売ってるホットドッグが美味しくて嬉しい。
パンを切ってソーセージを挟むんじゃなくて、コッペパンの片方の端を切り落とし、丸くパンの中をくりぬいてある。オーブンで温めた穴あき(但し穴は突き抜けてない)パンに、マスタードとケチャップを入れて、ソーセージを穴に差し込む。底のマスタード&ケチャップがいい感じで上の方にも上がってきて、ふむ、ウマい。

何たって今日は朝10時からホームセンター巡りを始めて、帰ってきたのが夜10時半。最後のハイパーマーケットではフラフラだったよ、もう。
夜10時前にハイパーマーケットでの買い物を済ませて車に荷物積んでたら、20歳前後の若者(男性)が声掛けてきた。
「すいませ〜ん、仕事探してるんですけど、どっか知りませんか?」
まるで犬でも探してるかのような口調。
こんな時間にハイパーマーケットの駐車場で仕事探して見つかるのか? いや、見つからないから探してるんだろうけど。

さて明日からゲラ夫実家で改築&大掃除。
バスルームの改築が全く持って進んでないらしく、一波乱の予感。
金曜にはワルシャワに戻りますが、土曜にちと大掛かりなパーティを催すんで、日記更新は日曜か月曜になると思います。掲示板のレスも遅れますのでご了承ください〜〜。


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2004年08月08日(日) ちゃんと避妊してる?

昨晩は久しぶりにロックチックな夜を過ごす予定だったのに、途中変更になってハウスなクラブになっちゃった。でも久しぶりに会う友達もいっぱいだったし、何だかんだと4時までハウス踊って楽しかった〜。
でもハウスならヒップホップの方がまだマシかなぁ。何故かYMCAがかかり、誰よりも激しく踊った自分を褒めてあげたい。(←古い。)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

さて、一昨日の日記を書いたら、「実質的に産まない権利・父親になることの拒否権のないポーランドと、そうではない日本では、避妊に対する意識はまるで違うでしょうね。」というメッセージを頂いた。
率直におこたえすると、全然そんな事ないんですよ〜。

一昨日の日記でもちょっと書いたけど、教会が認めてる避妊はオギノ式のみ。
だから敬虔なクリスチャンにとっては、それ以外の避妊法には抵抗がある。
が、そもそも教会は婚前交渉自体を認めて無いので、教会が認めてるのは「夫婦間で」「オギノ式」のみ。
どうせ「夫婦間で」の掟を破るんだったら「オギノ式」の部分も破ってちゃんと避妊すればいいのに、と思っちゃうんだけど。

でもまぁ教会が建前を掲げてきたお蔭で、性教育が遅れてるってのはある。
ゲラ夫の時代なんて生物の授業で教わったらしいし。(どうしたら妊娠するかって話だけで、避妊に関してはゼロ。)
あと、宗教の時間に神父さんが教えるとか。(婚外恋愛がいかに悪いかという話。)
少なくとも当時は学校で避妊に関する指導無し。性病の話も無し。しつこいようだが、宗教の時間では神父さんが夫婦間のオギノ式だけOKしてた。

教会が認めていないとは言え、法律では認められてるんでコンドームもピルも入手可能なんだけどね。
でも2年前に、ポー人の友達に「女の子がコンドーム買うと教養のないヤリマンだと思われるから自分で買っちゃダメ!」と言われた事を思うと、買うのに抵抗のある女の子は(男の子も?)居るんでしょう。

ジェシュフに住んでた頃は、アパート借りるのに私とゲラ夫が結婚して無いからダメです、って言われた事もあるし。
これは私が外国人ってのは関係無くて、私らの友達でもジェシュフで同棲するの苦労してた。教会の影響力、おそるべし!って感じ。

でもワルシャワでは同棲してるカップルもいっぱい居るし、「女がコンドーム買うのは云々って言われた」って話をワルシャワの友達にしたら、「そんな事言える君の友達こそが無教養だ」とか言われたので、まぁ地方とワルシャワでは温度差があるのかも。

そうそう、さすがに今は学校でも性教育があります。避妊方法なんかも含めて、でも高校2年とか3年でやるからちょっと遅い気もするけど。
性教育が遅れすぎてる弊害に関しても、随分声高に議論されてるし、EUにも入ったし、今後いろいろ変わっていくんでしょう。

ちなみに私の場合、アメリカの高校だったんでポーの性教育事情とは180度違った授業を受けた。高校にエイズ患者(HIV陽性じゃなく、エイズ発病してる人)とかエイズで身内を失った人とかが来て、レクチャーするの。質疑応答なんかもあって、学校での発言とは思えないほど踏み込んだ質問が飛び交う。
あんなレクチャーの後じゃあUnprotected sexなんて恐くてできないよ。
まぁそれも極端な教育だとは思うけどね。私には効果抜群の性教育だったな。

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2004年08月07日(土) 産まない権利が無い。

昨日の日記の反響があって嬉しいっす。
が、自分の言葉足らずも痛感。なので今日はちょっと補足&昨日の続きをば。

昨日の日記は小町さんのわれ思ふゆえに・・・と、ぐて〜さんの日々是口実(8/6)を拝読して思ったことを書いとります。なんで、新聞の投書ってのは日本の新聞です。わかりにくかったらゴメンね。

で、昨日の日記を読んだ方から「経済的余裕が無い場合の堕胎もダメなんですか」とのメッセージを頂いたんで、調べてみたら。
ポーで堕胎が許可されるのは
  ・母体が危険にさらされてる場合
  ・胎児が重度の障害を持って生まれるか、死産の可能性が高い場合
   (但し何をもって「重度」とするかはわからなかった)
  ・犯罪絡みでの妊娠の場合
のみ。
項目ごとに妊娠何週間目まで中絶可能か、とかが明記されてた。
しかも1番目と2番目の項目に関しては緊急時を除いて、堕胎を認可する医師と、執刀医が別でなきゃいけない。
なかなか徹底しておりますな。
お蔭で合法的な堕胎は年間100件もない。

とは言えポーでも不法中絶はある(らしい)し、海外(と言っても陸続き)で中絶する女性も多いとか。
で、更に驚いたのが、不法中絶の場合、罰せられるのは医師のみなんだって!! 無理矢理女性を羽交い絞めにして中絶する医師も居なかろうに、何で女性はお咎めなし?

これを読んで思い出しのが、去年だか一昨年だかに大騒ぎしたオランダ中絶船の話。
オランダから堕胎を目的とする産婦人科の医師が船でグダニスクに来て、2週間中絶を希望するポー女性の手術をしてたの。グダニスクで女性を乗せてグダニスク沖で手術、また港に戻って別の女性を乗せる。ポー領土内じゃないから、法には触れないらしい。女性も罰せられる心配無かったわけね、法的には。

何で大騒ぎだったかというと、中絶反対グループ(主に教会系)と人権団体がグダニスクでお互いを罵倒してたから。反対グループが船から降りてきた女性に生卵ぶつけたりしてて、壮絶な映像が世間を騒がせてたの。
ポー社会も2分化されてて、かなり感情的な議論をいろんな場所で耳にした。

で、最初の質問に戻ると、経済的理由での中絶は不可なワケで、じゃあ金が無い人はどうすんねん!って話なんだけど、一応社会保障みたいのがもらえる。
でもねぇ。ゲラ夫イトコが未婚で無職の母なんだけど。子どもは1歳未満。手当ては月300ズロチ、1万円。体感金額3万円。
子ども抱えて無職なのにそんな金額じゃ生活できないじゃん!って話で。
仕事探せと言ったって、公表されてる数字で失業率20%以上ですよ? 地方の方が失業率高いし、そう簡単に仕事は見つからんって。
いくら父親に養育費支払いの義務があるとは言え、父親も失業者だったりする事もあるわけだし。ホントこれじゃあ生活できないよなぁ。
ただしポーの場合親や子どもの父親と同居でも手当ては貰える。その辺も不公平な気がするけど。

昨日中途半端に書いた避妊と教会に関しても書こうと思ったんだけど、長くなってきたから明日にします。


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2004年08月06日(金) 望まない妊娠をしちゃったら

新聞の人生相談に寄せられた相談に、こんなんがあったらしい。

  娘の恋人が職場の同僚と一度の過ちを犯し、相手の女性が妊娠。
  女性は絶対産むと言い張り、彼は結婚も認知もしないと主張。
  娘は彼と別れるくらいなら自殺すると言う。
  どうしたらよいのでしょうか。 

ずばり私なりに答えてしまうと、これは娘さんの問題だからお母さん、あなたにはなにも決定権無いっすよ。って感じかな。
決定権どころか、口出しすべきでも無いと思ってしまうんだけど。
モチロン娘さんが意見を求めてるなら別だけどさ。

そのクセ、超他人の私がこの件に口出させて頂きましょう。

この投稿だけじゃわからない部分がいろいろあるんだけど。
一度の過ちってのがどんな状況で起こったかによると思うんだよねぇ。
仮に女性がなかなかの策略家で、彼を酔わせて無理矢理やったとか、妊娠誘発剤(ってゆうの?)飲んでたとか、ゴム使ったのに精液取っておいたとか、それなら彼に非は無いと思うけど。
つーかそういう状況の場合、男性は相手を強姦罪で訴える事可能なのかね。
女性が強姦って未成年相手の判例しか聞いたこと無いんだけど、実際男性が望んで無いのに性行為を強要する女性だって居るよねぇきっと。(薬やアルコールを使って意識は朦朧としてるけど体は反応する状態にするとかさ。)

上記以外の状況で「一度の過ち」を犯したとして話を進めると。
彼に対してどの口がそんな事をいえるのかと思う方や男に全責任があるのか!?という方が居るけど。

わたし的にはまず最初に、一度の過ちなら避妊しろよ、と思ってしまう。
妊娠を望まないなら避妊は当然なんだけど、ステディで付き合ってる相手ならまぁ、仮に妊娠しちゃったって結婚という選択肢は割りと現実的だと思う。
でもさぁ、遊びならそりゃもう確実に避妊しようよ。
どっちが悪いのかと言えば、避妊しなかった両方が悪いとしか思えないんだけど。(但しどちらかが強姦された場合は別)

と、ここまで書いて気づいたんだけど、もし女性が「ゴム付けるならセックスOK」と思ってたのに、最終段階で男性がゴム拒否して無理矢理事に及んだ場合って強姦になるの? 性交の意志はあったけど、避妊無しの性交の意志は無かった女性は強姦罪で相手を訴える事って可能?気になる。

ちなみにポーでは認知するとかしないとか、そういう権利が男性には無い。
女性はDNA鑑定を男性に要求できるんだけど。
そして男性には拒否権もあるんだけど。
拒否した男性は自動的に養育費支払いの義務が生じるの。
それって拒否権があるとは言わない。

ポーは母体に危険がある時と犯罪絡みの妊娠以外は堕胎禁止だからね。
産まない権利の無い女性は、男性に養育費を請求する権利があるというわけ。
ま、不法中絶もあるんだけどさ。
養育費支払いの義務があっても実際は支払いが滞ったり、ってのも日本と同じであるらしいし。でも養育費支払い=面会の権利なので、父親が会いたければ子どもに会える。はず。

ところでポーに限らず、国際結婚カップルの場合離婚しても片親の面会権は守られるから、国を出れなかったりするらしい。裁判所から出国禁止令が出ちゃうの。
もしゲラ夫と離婚する事になったらさっさと子ども連れて日本に帰ってから離婚手続きしよう。
って、計画立てるような事じゃないんだけどさ。


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2004年08月05日(木) 駐車場から出れなくなる

自分のマンションに入れなくなるの続編とも言える出来事。
マンションの地下駐車場から地上へ上った出口に、高さ2メートルほどの土の山が。車が出せない。

「What's this!!??」(ポー語だけど)
ゲラ夫が土方のおじさん達にどなりつけます。
おじさんたち、肩をすくめてマレックなる人を呼んでます。もちろん謝罪の言葉なんてありません。というか、私達に対して一言も言葉を発しません。
マレックであろう人がショベルカーで山を動かします。
が、悲しいかな土盛りの反対側から始めてしまったので、すくってもすくっても車が通れる幅ができません。
ハンドルを何度も切り返し、土盛りの反対側へ行き、土を1.5メートルほど移動しました。

つーか最初からそんくらいの幅あけとけ。

うちのマンションのすぐ裏(同じ敷地内)でもう2つ新しいマンションを建設中なんで、土が必要なのはわかるけど、なにも図ったように出入り口をふさがなくてもいいだろ。

さて、今日はまさに1週間ぶりにゲラ夫が帰宅。午前11時に帰宅したゲラ夫は頬がげっそりしてて目の下の隈もすごい。お肌も荒れ気味。
疲れてんね〜、って事でとりあえず1時間昼寝してから銀行行ったりなんなりと、雑用を一緒にする事に。
今日は夕方ポー語レッスンなんだよな〜、久しぶりに帰ってきたのに夕方以降私留守にするのやだな〜なんて思ってたら。
11時半に会社より電話&出動命令。

フラフラになりながらシャワー浴びて速攻準備のゲラ夫。
駐車場を出るのに戸惑ったけど無事仕事に行かれました。

夕方の語学学校では、今度はエレベータに閉じ込められ、なんだかツイてない1日だったような。


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2004年08月04日(水) 納豆奮闘記

ワルシャワは大都会なので、納豆だって手に入る。
が、手に入ることと、「簡単に」手に入る事はまた別問題。
3個パックで18ズロチ、600円。体感金額1800円。
これだけあれば、ズッキーニと赤ピーマンとタマネギとトマトとジャガイモとスモモを1キロずつ買える。
なので自家製納豆を開発。

今までに2回、自家製納豆に挑戦した。
まだ家には蒸し器が無かったんで、大豆を延々6時間ほど茹でて。
タッパーに入れて市販の納豆を混ぜる。蓋を少しずらした形に置いて60度の所に半日置く。
冬はヒーターのラジエーターの上に置けば簡単!と工藤久代さんの本で読んだんだけど(何たってワルシャワ暮らしのバイブルですから)以前のアパートのラジエーターは出窓のすぐ下で、タッパーが置けない。
なので、丸くないペットボトルにぬるま湯を入れて、タッパーの下に2個。毛布でくるんで、たまにお湯を替えて。

ちなみに発酵の間は一定温度を保たなきゃいけないんだけど、そんな事できるわけも無く、部屋は納豆臭いし、延々と待った挙句に出来上がるのは「納豆かと問われれば納豆以外の何ものでもないが、それでも納豆とは呼び難いシロモノ」。
小分けにして冷凍するんだけど、隣に市販の冷凍納豆もある事も手伝って、全然食指が動かない。冷蔵庫掃除の時にまとめて捨てた。

で、今回。
ゲラ夫が納豆に目覚めちゃったんで、在庫の市販冷凍納豆が切れる前に再度チャレンジ決定。夏だし上手くすればベランダの日向に置いとけば40度くらいにはなるかも。ベランダなら臭いも気にならないし、どうせゲラ夫も居なくてヒマだから〜とやってみた。

こないだの日記にも書いたけど、金曜の夜大豆を水に浸けて、土曜に6時間蒸す。蒸し器の水が足りてるのか見えないから適当にガンガン水を足して。(蒸してる大豆の上から水かけてる私。効率悪すぎ)
発酵には時間が足りないので翌日に持ち越し。

日曜は、蒸した大豆をベランダに置こうと思ったのに、どうも気温があまり高くない。直射日光も(我が家は西向きなんで)昼過ぎくらいから届かない。
なので、ボウルに温めなおした大豆を入れて、納豆数粒。そのまま鍋に乗せて湯煎にしてみた。が、湯煎と言っても鍋が小さいんでボウルの底がお湯に届かず、蒸気のみ。こんなんで温度調節できるわけないけど、まぁ適当に。沸騰させない程度に鍋をガスにかける事数回、延々と発酵させる。

写真が無いのが残念だけど、(デジカメが充電できない状態なの)ちゃんと大豆に皺もよって、色もこげ茶色っぽくなり、納豆風のものが出来た。

ただねぇ、ボウルに一杯の納豆ってあんまり見る機会ないし、納豆を一粒つまんで味見するって事も、日常生活ではあまり経験しないでしょ? だからどうもこれがホントに納豆と呼べるかどうか、やっぱりご飯と食べてみないと微妙、って感じで。
1日半冷蔵庫で熟成させて、いざ食べてみる。

う〜〜〜〜〜〜ん、微妙。
粘り気は砂糖をちょっと入れて補えた。ただ食べれないという程ではないけど、アンモニア臭が少し。
でも市販の納豆もこんなもんかも? いややっぱりこれはアンモニア臭強めだよ。いや、強めだけど食べれなくは無いじゃん? 芥子もうちょっと足してみよう。
そういや先日メッセージくれた方もアンモニアきつい時があるって言ってたな。

自問自答の食事。
これで「半年も納豆食べてないの〜〜!」とかだったら喜んで食べると思うんだけど、たまにとは言え市販の納豆しか食べてこなかったからねぇ。

なので思い切って全部捨てました!
冷凍庫にあるだけで食べなきゃいけないプレッシャーがあるから、だったら捨てちゃおうと思って。
衣替えの度に「今シーズンは着よう」と思いつつ数年間着てなかった服を捨てる思い。
はっきり言って気持ちいい!
決して生産的ではないけどね。


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2004年08月03日(火) 外国人としてポーに住むと言う事

ポー語のレッスンに私ともう1人のオーストリア人の女の子しか居なかった。(と言っても欠席者1名。) 隣のクラスは終わるタイミングがずれたので、私達だけだけどちょっと飲んでく?なんつって2人でパブへ。

出るわ出るわ、ポーの愚痴。
つーかねぇ、レストランとか店で店員が愛想悪いどころかケンカ腰だったり、カード払いにするとレジで延々と待たされたり、まぁそんなのは我慢できるのですよ。
でもやっぱり差別的な行為に遭うとキツイ。
怒れるのはまだ調子のいい時で、幾つかそんなのが続くと立ち直るまでに随分かかっちゃう。怒っても怒っても、これは永遠に続くものだし対処のしようもない。理不尽な目にあっても、自分の中でそれを消化するしかない。
ってな話。

彼女はオーストリア人で白人だし、一見すぐ外国人と判別もできないから、路上で突然いやな目に遭う事は少ないらしい。
が、悲しいかな隣国出身。Neighbors always hate each otherの通り、ポー社会では受け入れられない事が多い。長い長い歴史もあるしねぇ。

私の場合、一見さんで拒否される事はあっても、例えば親戚とか友達の友達に紹介してもらった時に「外国人は来るな」みたいな態度を取られた事はない。
見ず知らずの人にイチャモン付けられる事はあっても、1度きちんと紹介されて握手を交わしたら、みんな優しく接してくれる。

ポーに住むアジア人も大変だけど、ポーに住むオーストリア人も大変なのねぇ。
しかも彼女、2年間同棲してるポー人彼氏が居るんだけど、彼の前妻(子どもも居る)がヨリを戻したがってるとか、彼のお母さんは前妻を気に入ってるとか、彼自身が周りから白い目で見られる(オーストリア人と付き合ってるから)のに絶えられないかもとか、彼が長年うつ病で何も決め事ができないとか、う〜〜〜〜ん大変だね、って感じで。

そんな男やめてさっさと別れちゃいなよ!とも言えず。だってそんなに親しいわけじゃないし。
私って実は恵まれてたんだなぁ、と今更知ったり。
ゲラ夫が私がポー人じゃない事を引け目に感じるようだったら、私耐えられない(というか、耐えない)だろうなぁ。

彼から彼女に電話が入ったのでお開き。
彼女はモヒート2杯飲んだけど、車で帰っていきました。


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2004年08月02日(月) 親の顔

土曜日から自家製納豆を仕込んでるんだけど、どうもやっぱりイマイチ。
土曜日丸一日かけて、溶けるんじゃないかってくらいまで大豆を蒸して、
日曜日と今日、低温発酵させてる。納豆菌をふりかけるんじゃなくて、市販の納豆を数粒混ぜる方法で。
でも何かなぁ。フリーズドライの納豆(って、きっと食べた経験のある人少ないと想うけど)みたいな食感。粘りが足りない。ちょっと糸引いた豆って感じ。
これで納豆作り成功!というには、自分のストライクゾーンをあまりに広げすぎてる気がする。
当分食べるけど。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

高校の時のルームメイト、カシャがいよいよ母になった。
先週帝王切開で無事女児を出産。今日初めて赤ちゃんを見に遊びに行ってきた。

同行したのはポー人の友達、ユーステナ。彼女は2児の母で今日は下の子だけ連れてきて。ヤシュ、9ヶ月。深いブルーの瞳でお人形みたいなのに、表情が豊かな赤ちゃんなんで見てて全然飽きない。

さて、カシャに会ってビックリ。
顔が小さくなってる!!! お腹はまだ妊婦さんなのに、顔だけ痩せてる。出産直後の女性ってみんなそうなの?

そして赤ちゃんをみて更にビックリ。ちっせ〜〜〜。
「ヤシュ、君って実は随分デカかったんだな」とか口走ってしまう。
ホントに赤ちゃんって小さいんだねぇ。そして真っ赤。
いや小さいのはわかってたんだけどさ。小さいヤシュの隣に更に小さい赤ちゃん置いて当社比ごっこすると、やっぱり感動。

赤ちゃんは私らが居る間中ずーーーーーっと寝てた。1回だけ授乳で起きたけど、またすぐ寝ちゃって。掃除機かけようがミキサー使って料理しようが起きないらしい。夜泣きも全然少ないらしいし。
親孝行な赤ちゃんですな。

ちなみに名前はサラ・ウルシュラ。ポー語のニックネームだとサルーニャとかになるのかな。それともセカンドネームをメインで使ってウラか。
サラって名前のニックネームを「サルカ」(縮小形)にすると突然チェコ語の名前みたいになるそうです。その辺のニュアンスは私にはわからんなぁ。

それにしてもカシャとミハウ(旦那)の変貌ぶりには驚いた。
親バカモード全開。
いやもうこれは既に親バカの域を越えてるんじゃないかとか、いやこれこそ正に親バカなんだろうとか、思いをめぐらす。

「子ども以外の事に関して、まったく興味が湧かなくなった」と断言するミハウの通り、本当に子どもにまつわる話しかしない。
ユーステナは私らの中でも最初に出産したんだけど、周りがみんな出産経験も無いし、意識的に「子どもの話ばっかり」にならないようにしてたんでしょう。でもカシャとミハウは(ユーステナが居るせいもあって)100%子どもの話。
「生きてる意義を見出せた」とか、ちょっと危険チックは発言もしてたけど、まあ出産1週間なんだし、幸せに水をささぬよう野暮なツッコミは控えた。

親ってどこもこうなんでしょうか。
そこまでのめりこむのは恐い気もするし、逆にのめり込めなくても心配な気がする。まぁまだずっと先の話だけどさ。


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2004年08月01日(日) 当たるも八卦?

今日はワルシャワ蜂起の日。おお、今年は60周年記念じゃないか!ワルシャワで記念式典があってTV中継もやってるはずだけど、一緒に行けそうな友達が揃いも揃ってワルシャワを離れてる。しかもTVが壊れてしまった。中継すら観れない。

ワルシャワの8月は閑散としてるから、天気のいい日の公園も人気スポットのナイトクラブも正に今行かずにいつ行くんだ!?って状態なのに、友達はおろかゲラ夫さえ居ない。
唯一ワルシャワに居る友達は先週出産したばかりだし。公園もクラブも無理。
むぅ。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

実は私、占いの類をもの凄く信じてしまう。
バカバカしいとは分かっていても読んじゃうし、読むと信じちゃう。
占いが当たるというよりは、洗脳された私が占いの通りに行動してるといった方が正しいって状況なんだけど。
だから意図的にあまり信憑性のある占いは避けてる。
「今月のラッキーアイテムは折りたたみ傘☆」
「ラッキーカラーはサーモンピンク♪」
みたいな占いが、実害が無くて良い。

それから、占いが思いっきり外れてくれると安心する。
「内気で想った事が口にできない」「我慢強く、一箇所に留まるタイプ」とか書かれるともう嬉しくて嬉しくて。
ちなみに今日やった名前の鑑定では、「男児運無し」と出て戦慄。ゲラ夫の仕事って、特定のDNAが破壊されがちで男児出産率が著しく低いんだよね。この一言のせいで、他に書いてあること全てを信じそうな自分がイヤ。悪い事も書いてあったし。

ところで、もう5年以上も見続けてる星占いがある。(と、いう事実に今気づいてちょっと恥ずかしくなった。5年も読んでんのかよ。)
その占いで先月は「知的好奇心旺盛な時期。今月身につけた知識は一生の宝に」とか書いてあった。
7月といえば私がポー語レッスンを始めた月。さすがに占いでレッスン受講を決めたわけじゃないけど(ホントだよ!6月から開講を待ってたの!)これを読んで「あ〜、当たってる〜〜!!」とか納得してる自分が居る。

そして今月は「家族間のトラブルが重荷に」とある。「有り難がられない事を自分から買って出ないように」「皆の我儘を聞いては身が持ちません」などなど。そ、それってもしや、ゲラ夫実家の改築の話ですか!!??

そういえば前回の帰省で既にトラブルの芽は出ていた。
今回の改築は、ゲラ夫がイニシアチブを取ってる。緻密な性格なんで、家の中のあらゆる場所を検証して、真っ先に改善すべきところ、後回しでもOKなところ、どの改善方法でいくらかかるか等をはじき出す。経済面での負担もゲラ夫がしてるから、決定権はほぼ全てゲラ夫にあると言っていい。

普通ならこの時点でトラブル発生だが、物分りの良いゲラ夫家族は一切文句なし。
唯一ゲラ夫ママが私達の出費を気遣って「今までのままで何ら不便は無い」と言い張ってたけど、策略家の嫁は「でも湿気のあるバスルーム嫌ってるから、潔癖症のゲラ夫は実家に近寄らないですよ」とあっさり説得。

じゃあどんなトラブルの芽かと言うと、ゲラ夫と家族の許容範囲の違い。
結局どんだけ時間と金をかけても(ま、金はギリギリしかかけてないけど。業者に頼むと桁が違うからねぇ。)ゲラ夫の納得するレベルの施工は彼らには無理なんじゃないか!?という局面があって。
キッカケ自体は大した事無くても、ゲラ夫には家族に対する長年の募る想いもあるし、事が複雑化する。
弟は拗ねるしゲラ夫は怒ってるし、ママはおろおろだし。

こんな時、他人ってラクね〜。非常にロジカルなアドバイスができます。
誰も悪気は無いこと。弟はまだ若いんだから(17歳)ここはゲラ夫が折れて話しに行くべきだという事。もちろん「折れる」=ご機嫌とりではなくて、冷静な話合いが必要だという事。今ここで諦めたら少なくとも今まで費やした分(時間&金)は確実にパァになるけど、根気強く丁寧に施工法を教えれば上手くいく可能性は、例え少なくともゼロではない事。

自分の家族が相手だったら絶対もっと感情的になってるけど。それを根にもって、3年くらいは口きかなかったりしそう。
が、長年一緒に生活してこなかった者の強みを活かした私。非常に的を得た冷静なアドバイスに耳を傾けたゲラ夫&家族は素晴らしい嫁だと私に感謝するのでした。私、超おいしいトコ取り。

って、あら。
別にトラブルの芽じゃないじゃんさ。ハッピーエンドなんですけど。
やっぱり占いに踊らされてるのかな。それとも次の帰省ではもっと大きな波乱が待っているのか。台所戦争勃発!みたいな?
何にせよ、こんな風にあれこれ考えてしまってる辺りで既に占いに翻弄されてるわけだが。


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