浅草散歩
昔、姑が里帰りするたびに「やげん堀の七味」を
お土産の一つにくれていた。
山椒がピリッと利いて美味しい。
姑はちゃきちゃきの江戸っ子で、その父の話す言葉は
小気味よかった。
せっかく東京にいるので、七味を買いに出かけた。

適当に行くと迷子になるので、ネットで地図を探して
プリントアウトした。
歩いていると、目を引く店があり、吸い込まれた。
シルバーアクセサリーを扱う店。
渋谷や代官山にあっても不思議じゃない店。
私は珍しくシルバーのリングをしていた。

奥にいた店長に声を掛けると、懐かしいイントネーション。
浅草六区で、大阪弁に出会えるとは。
 大阪の人ですか?

 そうです。

 ほな、私も大阪弁で。


ピアスを見ているうちに、息子に買いたくなった。
入学したてなのに、既に会社訪問を始めている話を
すると、ピアスはやめたほうがいいと言ってくれた。
バングル、リング、ペンダントトップと
色々話しながら見せてもらった。
私のしているリングを見て、珍しいと褒めてくれ
磨いてくれた。感謝。
完璧にピカピカにするのが嫌いだというと
同意してくれ、また話が盛り上がった。
いぶし銀っていいよね。

私が手にしている地図を見て、美味しいお店を
教えてもらった。
飲み屋さん、ケーキ屋さん、食事できるところ。
もちろん、観光客向けではない店。

息子には、梵字のペンダントトップとチェーンを購入。
お守りになるらしい。
すると財布の中が小銭だけになった。
お昼を食べるつもりだったので、そういうと
お昼代分をサービスしてくれた。感謝。

店長お勧めの定食は美味しかった。
デザートに、これまたお勧めの店でアップルパイを買い
やげん堀で、七味も買えた。

教えてもらったお礼を言うために、店に戻った。
店長の愛息子にも会えた。
店には愛息子の写真アルバムが置いてあり
ビートたけしさんと写ってるものもあった。
私は、子供だというだけでは可愛いと言わない。
だけど、この店長の愛息子は、本当に可愛らしかった。
少し遊んだけれど、私のほうが遊んでもらったみたい。

ぶらぶら散歩して、浅草寺には行ってない。
あの人ごみを見ると、ダメだ。
食事した店にいると、テレビ局の取材の申し込みが
あった。
東京にいると、テレビカメラや、取材してるところに
遭遇する。
店長に話すと、テレビって企画力がないから、
店の取材して、番組を作るんだと嘆いていた。
確かに最近は増えている。
 うちにも来るんだよね。来なくていいのに。
こういう人、好きだ。

今度は、私のピアスを買いに行こう。
宣伝嫌いの店長には申し訳ないけど
とりあえず、お店のサイト。

浅草六区にお越しの際は、是非お立ち寄りくださいませ。
マース

2005年04月30日(土)

本音





 今日はずっと話せるよ。
彼の言うとおりにならなかった。
話しているうちに、険悪な雰囲気になった。
理由は大変現実的な、重要な話題。

私の話はくどく、攻撃的だった。
彼の怒りに同調し、腹を立て、いつしか私の話で
彼をイライラさせていた。

話題を変えようと、次に私が持ち出したのは
5年前から、私の中でくすぶっていたこと。
関わりたくない相手がいた。
それが忘れた頃に目の前に現れる。
誰にも詳しく言わずにいた。
彼にとってはどうでもいい話。

そして彼が突然ヴォイスを落ちた。
落ちるときの彼は、とても早い。
落ちるねと言った瞬間に落ちている。
私には一言も口を挟む時間はない。
「またね」すら言えなかった。
きっと私の話にキレたんだろうと思った。

2時間後、ケータイがなった。
PCは起動していたけれど、メーラーは閉じたまま。
メールもなしに電話してくるのは珍しい。
だからメーラーを起動した。
彼から、罵声に近いメールが入っていた。
面食らう
ここまで怒り心頭だったとは思いも寄らなかった。
読みながら、電話で話しているうちに
私も腹が立ってくる。

電話を切って、私はPCも落とした。
映画を観て、ニュースを観て、入浴。
彼からケータイにメール。
彼が謝っていた。
私が悪いから、もういいと返事する。
ごめんの言い合いになったけど
別の話題に切り替えて、話すことができなかった。

もう今夜は、何も話したくない。
正直な気持ちだった。
そう伝えて、お互いおやすみを言った。
今までなら、眠いから、お風呂に入るからと
誤魔化していたのに。
初めて、話したくないときに、話したくないと言った。

2005年04月29日(金)

愛だけでは生きていけないけれど
彼から電話。
 今から呑みに行ってくるね。
呑むと必ず電話があるから、きっとかかってくると
思ったら、やはり数時間後にかかってきた。
呑むと声が聞きたくなると言ってくれたのが嬉しい。

今、こうして毎日のように話せる。
私がいるのが普通になったと彼は言う。
いなくなることは、もう考えられないと言う。
私がいなかった去年が、信じられないと言う。
私もそう思う。

*** *** *** *** ***

やまから久しぶりにメールが来た。
連休の前半、ヒマだからデートしてよと
メールした返事。
滅多にないことだけど、深刻な内容だった。
妻が欝で通院しているそうだ。
医者の診断は、家事育児をしないこと。
だから、やまは平日は深夜まで仕事、そして休日は
家事育児をしているらしい。
アルコール依存から、欝。
やまは次々に不運に見舞われている。
で、連休は帰省するのでデートできないとの断りだった。

 何もかも投げ出して、私のところへ来たい。
自分だけでなく、周囲にいる人までが次々に難病に罹り
妻が酒乱で暴れている頃、やまからメールが来た。
それでも、なぜか電話してこなかった。
私も電話しなかった。

今、気の毒だなと思うけれど、心は傾かない。
私とデートして、笑える時間を持てるなら
それが最大限の私にできることだと思う。

*** *** *** *** *** ***

先週から、あるブログを読んでいる。
そのブログに対して私が密かに名づけたのは、
「不倫と離婚の経済事情」
詳細かつ具体的に金銭的なことが書かれている。
大変参考になる。
だけど、あまりにもお金のことで埋め尽くされている
ので、驚いてしまう。

誰にでも事情はある。
お金の話を避けては通れない。
ただ書くか、書かないかの違い。
私的な金銭事情を「世界発信している」ことに
気づかないのだろうかと思ったり
いやいや、読み物としては大変楽しいと思ったり。
自分を振り返って、反省する点も多々ある。

そして、私がここで「詳細に書く」かといえば
絶対に書かないだろう。
書くとすれば、国民年金が値上がりしたことくらいかな。
のらりくらりと交わすのが上手な政治家さんたちは
こういう問題は即実行すると、感想を述べるにとどめて
おしまい。

このブログを彼に教えた。
読んでいると他人事だとは思えないけれど
こういった内容を彼女が書いているのを
彼氏が知っていて、止めさせられないのはおかしいと
怒っていた。
確かに、愛する相手を貶める行為でもある。

2005年04月28日(木)

息子から
生きてた、よかった・・・

さっさと電話すればいいのにできなかった。



 あいつらの試合が、近くであるんやけど
 見に行かへんか?
 
 えっ、ほんまに。見に行きたーい。

息子と一緒に観戦したのは、たった一度きり。
いつも試合に出ている息子を見に行っていた。
大きくなるにつれ、見に来なくていいと言うようになった。
離婚して数ヵ月後、私の暮らす近くでの公式戦は
どしゃぶりの雨の中だった。

どうしても時間までに行くことができなかった。
私がいると、誰かに何か言われるかもしれない。
私自身、何かを言われるかもしれない。
試合開始後30分経ち、やっと行くことにした。
少し離れた場所から、誰にも気づかれないように
見るつもりだったのに、すぐに他の親に見つかり
 ○はずっと探してたよ
仲がよかった人に、息子が私を探していたことを聞いた。

息子たちの集まっているところへは、近づけなかった。
それまでも、親が近づくのを、監督が嫌がっていた。
息子の顔を見つめても、こちらを見ようとしなかった。
通路ですれ違うときに、たった一言だけ声をかけた。
それから後は、久しぶりだからと他の親と一緒に
食事に行った。

遠い記憶が蘇る。
観客席に腰掛けて、同じ試合を並んで見られるよう
になるとは思わなかった。
ありがとう。
誘ってくれて嬉しいよ。  

2005年04月27日(水)

おしゃべり
ヘッドセットが悪いのか、PCの設定が悪いのか
彼とヴォイスで話す機会が増えたのに話せない
ままだった。
高度な問題ではなく、例えばコードの差込が
甘いから強めに差してみるだとか
接触が悪いかもしれないから、上下に振ってみる
だとか、もしかして差込口そのものを間違ってる
んだとか、笑えるような方法を色々試してダメだった。

電話で話すと通話料が気になるから
1時間ほどで、もうそろそろになる。
短いメールのやり取りも、途切れ途切れになる。
彼は仕事中だから、メッセンジャーで打ち込むのも
ずっとはできない。

私の場合、しばらく時間が経つと、解決法が浮かぶ
時が多い。
笑える方法をやり続け、イヤになって放棄して
しまっていた。
今日は、またやってみる気になった。
彼にメッセンジャーを立ち上げて、こちらのキャプ
チャーを送った。
コンパネのサウンド設定、ミキサーの設定。
数枚送ったところで、まだ見てなかったところを
思い出した。
彼が席を立っている間に、設定を変えた。
そして、変えたキャプチャーを送ろうとしたら
 なんかそっちの音が聞こえるよ。
大成功。

おかげで数時間、話すことができた。
おかげで、彼は私の際限のないおしゃべりに
付き合う羽目になった。
彼は仕事しながら、私はブラウザを起動して
あっちこっちのサイトを見ながら。
目にするとそれについて、あれこれしゃべる。
次々にクリックするから、また目に付いたものに
ついてしゃべる。
列車事故、CSS、ブログ、会社概要、資本金
株価、上場、微熱、抜糸、mpeg、キャッチコピー・・・
その内容は多岐に渡り、と書けば聞こえはいいが
壊れたスピーカーから垂れ流される、言葉の洪水。
もしくは騒音公害。



長時間付き合ってくれて、
本当にありがとう。


2005年04月26日(火)

優先事項
トレンドマイクロのウィルスバスターを使っている。
OSはWindows XP SP2だ。
23日の1時間半ほどの間に、問題のパターンファイルを
落とした数は17万件。
ニュースで大騒ぎになっているのを知ったのは今日。
23日は会社にいて、シマンテックのインターネットセキュリティの更新ファイルを落とせないエラーと格闘していた。
ウィルスバスターの問題に、遭遇しなかったのは
とてもラッキー。
だけど、世間的に何の騒ぎにもなっていない
インターネットセキュリティ問題は、シマンテックの
サイトによると、解決のめどが立っていない。

今日はウィルス問題よりも列車事故の報道に
釘付けだった。
午前中から、情報が錯綜し、現場は大混乱。
局によって言うことはバラバラ。
福知山線には縁がないけれど、テレビを観続けた。
病院ごとにけが人の名前が発表されると
知っている名前を探した。
亡くなった方の数が刻々と増えていく。
氏名がわからない。
1両目、2両目に閉じ込められた人たちは
まだ救出されたかどうかわからない。

東京にいると関西は遠い。
テレビニュースを見て、そう感じる。
もどかしいのでネットで情報を探した。
21時現在、テレビは何もなかったかのように
通常通りの番組を放映している。

彼にメールする。
 事故?
と返事が返ってくる。
説明すると、ちゃんと知っていた。
それよりも、仕事の進み具合が彼にとっての大問題。
その通りだと思う。
遠いところで起きた、知らない場所での事故。

こんなことがあると、いつも思い出すのは
井上陽水の「傘がない」
自分にとっての優先事項は何なのか。

2005年04月25日(月)

苦手
今夜放映された『アンドリューNDR114』を最初から
観たのは初めてだった。
いつも途中から観ていたが、観るたびにアシモフの
『われはロボット』を思い出していた。

最初を観て納得した。
アシモフが創造した『ロボット工学3原則』を
主人公がプレゼンするシーンがあったから。
この映画の原作も、アシモフだった。

『われはロボット』は、ウィル・スミス主演
『I,Robot』という題名で公開された。
この映画はまだ観ていないが、題名を知ったとき
懐かしくて「ロビィのことだろうか」と思った。

アシモフの作品が大変好きで、短編集や
長編のほとんどを読んでいる。
そして、引っ越すたびに捨てきれず
繰り返し読んでしまう。

アシモフの短編で泣いたのは『停滞空間』
主人公に恋し、今も忘れられないのは
R・ダニール・オリヴォー。
大長編のファウンデーションが未完のまま
アシモフは逝ってしまったことが悲しい。

小学校の頃から、読書感想文が大の苦手で
日記でも、読んだ本のことを書いていない。
男性と読んだ本について話した経験も少ない。
やまとフォーサイスについて、話したことがあったっけ。
フォーサイスが、絶筆宣言をしたときもがっかりした。

子供の頃から翻訳物を多く読んでいた。
日本の作品は、どこかでいつか読んだような
誰かの真似をしているものが多いと感じてしまう。
彼と読んだ本について、話したことはまだない。

読み出すと途中で投げ出すことは滅多にない
けれど、記号学者のウンベルト・エーコが書いた
『薔薇の名前』は、難解で眩暈がした。
そういえば、これもショーン・コネリー主演で
映画化されていた。

映画化される前に読んでいることが多い。
というより、読んで数年経った後
気づかずに観た映画を、どこかで読んだような話だと
思う。

こんなことを書いていると、次々に読んだ本を
思い出し、観た映画を思い出す。
やはり読書感想文は苦手。

2005年04月24日(日)

硬さ・柔らかさ
夜中の2時半に、ケータイにメール受信。
何かと思って読むと、息子からアドレスの変更通知。
返信しようとして驚いた。
宛先のアドレスが息子以外に数件表示された。
ケータイメールにもCCがあるとは知らなかった。

私は自分のアドレスが、ばら撒かれるのを
無性に嫌う。
思わずキツめの返事を出してしまった。
子供相手にムキになって悪かったけれど
考えるより先に手が動いてしまった。
 すまん
たった3文字が数秒後に戻ってきた。

ケータイで受けたメールを、同時にPCで
受けられるように、彼が設定してくれている。
私には全くわからない機能や設定が多い。
話せればいい、短いメールを送れればいいと
しか思わないので、着メロダウンロードもしない。
ネットに繋ぐのはPCで充分。
私が下手にすると時間だけが流れていく。
ケータイでメールを打つのも嫌い。
きっとこれが年を取ったってことなんだろうと思う。

会社のPCに入っているノートンが、パターンファイルを
更新しないエラーが出た。
これって、アクマの電話を寄越した継母と同じ現象。
彼女にはサポセンに気長に電話してくださいと言ったが
私は待てない。
シマンテックを覗いて、回避ファイルを落とした。
読んでもわからないから、当座の解決になればそれでいい。

お正月に、息子や同年代の子供たちがケータイの
機種や機能について話していた。
なんのことかさっぱりわからないし、興味も持てなかった。

息子の世代の柔軟さは、どこにもない。
継母の世代寄りの硬さになってきている。
まだまだ柔軟な彼がいることが嬉しい。

2005年04月23日(土)

自分に刺激
ふわふわ度がアップした。
用事を済ますために、気合を入れて出かけた。
歩く元気まで出なかったので、自転車をこぐ。
足に力が入らない、ふわふわ、ふらふら。

外は暖かいのに、部屋に戻るとタイツを穿いて
ひざ掛けをする。
それでも手足の先は冷たいまま。
コタツにもぐりこんで、20分くらいしないと
身体が温まらない。

眠いのか眠くないのかわからないまま
ベッドで横になる。
なかなか眠れず、眠りも浅かった。
1時間ほどで目を覚まし、ぼーっとしたまま。

彼と眠りたいと思ってしまう。
すぐに温まって眠ってしまえるから。
疼痛も鈍痛もないけれど、ぼんやりしたままの
低血圧も、過ごしにくい。



こんな日は優しい色合いよりコントラストのある1枚を。
赤と白と黒。
単純な組み合わせだけれど、元気になれそう。


2005年04月22日(金)

ゆったり
彼がステキな提案をしてくれた。
てっきり現地集合に近い形にすると思っていた。
彼の提案で、「泊りがけのデート」が「一泊旅行」
らしくなった。
どちらかがどちらかの暮らす場所に行くパターンばかりで
一緒に電車に乗って、泊まりで行くのは初めて。
すっかり旅行気分になった。

以前の私たちは、悲壮で、いつもギリギリの感じだった。
旅行に行きたいと言ってたけれど、叶わなかった。
彼が過労のピークで逢いに来たとき、ホテルの写真を
見ながら、こんなところに泊まりたいと呟いたのを
思い出す。
朦朧とした状態で、フラフラしながら
うわ言のように彼は繰り返していた。

ここへ来てから、出歩くようになったね。
電車を乗り継いで、あちこち見て歩くね。
そして今度は小旅行。
本当に少しづつ望みが叶っていく。

忙しいのはあの頃と同じだし、滅多に逢えないけれど
それでも気持ちにゆとりができたよ。






2005年04月21日(木)

お手軽
昨日は1日ぼーっとしてしまったけど、今日は回復。
予約していた手術を受けてきた。
麻酔が切れたあとから、少しズキズキ痛い。
だけど、お手軽な手術だった。
血液検査の結果を詳しく聞いた。
術前検査だけれど、定期健診代わりにもなって一石二鳥。
結果は良好。
血液の凝固時間まで、よい結果が出たのは嬉しかった。
不思議なことに、前にふらついていた時より
血圧が低かった。

顔に薄紙を掛けられたとき、遠い昔を思い出した。
幼稚園の頃、犬に噛まれたことがある。
1度目はまぶた。2度目は頬。
2度目に耳のすぐ下から、口の横まで何箇所か縫った。
そのときは薄いガーゼを掛けられて、幼い私は
ガーゼごと縫われていると思い込んだ。
顔にガーゼが縫い込まれて、どうなってしまうんだろうと
混乱して泣いていた。
でもそれからも犬は大好き。

この手術を受けたのは、彼に言われたからかな。
私自身も気にはしてたけど、行動に移そうと思ったのは
やはり彼の言葉。
彼は別れていた間にできた、彼の知らないものだと
思っている。
彼と付き合っていた頃からあると言っても
前は気づかなかったみたい。
2年前に現れて大きくなったものだから
取りたかったし、きっかけをもらえたことに感謝かな。

連休に泊まるホテルも予約できたし
楽しいことがどんどん増えている。






2005年04月20日(水)

訃報
 
昨夜、知りました。
昨年、この日記で書いた男性です。
肺癌で余命2年と宣告されていました。

『31歳 ガン漂流』や続編の出版、テレビ出演で
ご存知だった人も多いかと思います。
彼の残したブログのコメント欄は、分単位で
コメントが増えています。
虚無感に包まれながら、数時間すごしました。
ご冥福をお祈りします。

奥山貴宏さんのサイトです。
TEKNIX

2005年04月19日(火)

ラッキーな日


一眼レフを出したままにしておいてくれた。
片付けて、撮影スペースを作り、三脚を出す。
撮りなれていないから、手ブレを起こすしピントが狂う。
片足をテーブルに、もう片方を椅子に乗せ
すごい格好で何度も撮る。
撮るとすぐに確かめたくなり、PCに移す。
そしてがっかりする。

何十枚も撮って、なんとか気に入ったのは数枚。
休憩してネットに入り、このエンピツのランダムで
日記散歩した。
ある人の日記が目に留まる。
ここに貼れるのは小さな画像だけなのに
何か違う感じがした。

サイトをお持ちなので、そちらに飛ぶと
プロの写真家さんでした。
ファッション雑誌や芸能誌に疎いので
私は名前を存じ上げないけれど
もしかすると、有名な方かもしれない。

思わずサイトのトップをブックマークして、
部屋のPCに送った。
部屋に戻り、サイトトップからもう一度拝見する。
サイトのコンテンツとしての日記なので
トップから入ると、エンピツだとはわからないデザインに
なっている。
目次もない。エンピツのロゴもない。
カウンターも、もちろんマイエンピツロゴもない。
困ったなと思いながら、フレームで構成された
サイトを分解していく。
そして、無事日記そのものもブックマークできた。

休憩中に気まぐれにランダムで飛び
思わぬ出会いに恵まれた。
ランダム機能に感謝。

*** *** *** ***

息子から電話。
毎日声が聞けて、嬉しい。
叔父から電話。
昼食のお誘い。

なんだか、今日はついてます。

彼とボイスで話そうとしたら、マイクの接触が悪い。
これだけがよくなかったかな。
まだ仕事中の彼。
もうすぐ電話があるはず。

2005年04月18日(月)

息子との会話
息子に電話し続けて3日。
コール音が鳴らず、音質の非常に悪い曲が
流れてきたときは、なんだ?と驚いて切ってしまった。
キャリアによっては、コール音の代わりに
曲を流せると彼に聞いて、時代に取り残された感ひしひし。

壊れかけのケータイを部屋に忘れ、実家に戻っていたらしく、息子からようやく電話があった。
これでPCを発送してもらえる。
Sさんと彼に感謝。

私からのお祝いは、新しいケータイに決定。
固定電話がないのに、ケータイが壊れているのは
連絡のとりようがない。
PCがあっても、ネットに入れないことを説明した。
息子の暮らすところだと、光でも私の契約している
ADSLと金額は変らない。
父親に頼んで出してもらえるなら、申し込みや
手続きをしてあげると話した。
住居費を出してもらっているので、これ以上
負担はかけられないとの返事。
やはり私が出すべきなんだろう。

いつくらいからか忘れたけれど、息子は欲しい物を
言わなくなった。
いつも負担をかけるって言葉が頭に浮かび
我慢するようになった。
月々の支払いとセキュリティソフト代は
高価なスーツを買ってやったと思えば同じくらい。

離れて暮らしてから、私は息子に何もしてやっていない。
お金で代用できないけれど。
連休には会いに行く。
そして息子の部屋に泊めてもらう。
息子と同じ部屋で眠るのは、10年ぶりかもしれない。



この写真は、彼と逢ったとき彼に撮ってもらった。
少し補正したけれど、きれいに撮れている。
感謝の気持ちも込めて
コピーライトは彼で。

2005年04月17日(日)

彼の手によって
先月、彼は仕事用に17インチの液晶モニターを買った。
Webカメラで、どれくらいの大きさかテレビと並べて
見せてくれた。
私が会社で使うのは22インチのCRTと19インチの液晶。
部屋で使っているのが14.1インチ液晶で、6年前のもの。
まだ使えないことはないけれど、大きいモニターを
使い慣れると大きいものが欲しくなった。

彼は店に問いあわせてくれ、入荷の予約を取り
そして今日、部屋に届いた。
狭い部屋で箱から取り出すと、足の踏み場もない状態。
最近はなんでも彼に任せていたから、訳がわからなく
なり、取り説を投げ出しふてくされてしまった。
彼からの電話で気を取り直し、ようやく完了。

大きくていい。
明るすぎて、目が痛い。
彼が1日目、目が慣れずに頭痛を起こしたのがわかる。
モニターの明るさを調節しても、まぶしい。
でも買い換えてよかった。

 壊れたらおしまい。
 誰にも直させない。
 このPCは、彼そのものだから。

去年の日記で書いたけれど、今、私の前にあるPCは
また、彼と再会したことで、どんどん新しくなっていく。




2005年04月16日(土)

連れて帰りたい
先月飲んでから、アルコールを想像するだけで
胃が痛くムカムカしていた。
今回は、きっと飲めないと思っていた。
なのに不思議だね。

ビアマグを出して、
話しながら
飲んでいると、おいしかったよ。

少し昼寝しよう。
目覚ましを1時間後に合わせてすぐに
眠ってしまった。
私は寝つきが悪いし
何分後かに、起きないといけないと思うと眠れなくなる。

どうしてだろう。
彼と飲むと酔わないし、彼と横になるとすぐに眠ってしまう。

血圧が下がったまま治らなかった。
迎えに行くのに、ゆっくり歩いていこうとする私と
部屋まで行こうかと言う彼。
彼のケータイの充電が切れて、連絡できなくなった。
私はそんなことをわからずに、歩きながらメールして
いつもの道を間違って、違う場所に出てしまった。

とっくに着いている彼の姿はどこにもなく
電話しても留守電になる。
立っているのが辛いのに、短気を起こす。
こうなるとケータイなんて、何の役にも立たないね。
彼が戻ってきたので逢えたけれど。

彼はずっと謝ってくれ、私は使い捨ての充電器を
役立たずと怒りが収まらず。
先週から、怒りっぱなしなのに、彼は呆れない。
こんなに短気なのを知らなかったでしょう。
気性の激しさを見せずにいた「以前」と
ありのままで、むちゃばかり言う「今」
彼はそれでも、連れて帰りたいと言う。
いつまでも言ってもらえますように。

2005年04月15日(金)

写真
ケータイで撮った写真をプリントアウトすると
どうなるか、やってみた。
まず、コンビニのセルフプリント。
次に会社にあるプリンターで顔料インクと写真用の紙。
次は、写真屋さんでL版の写真用の紙を買い、自分の
プリンターでプリント。

ダントツで、自分のプリンターでのプリントだった。
専用の光沢紙のおかげだと思う。
プリンターは、目詰まりしたまま放置して2年くらい。
それを引っ張り出し、彼が使えるようにクリーニング
してくれた。
明日は光沢紙を持っていって、顔料インクでプリント
してみようと思う。

彼が言っていた「うさぎ」を見に行った。
もともとぬいぐるみの類が好きではないので
どうしようか迷った。
私の迷っている顔を見て、気に入ったのでないなら
やめようと言ってくれた。
ブラブラ歩いていると、イーゼル型のフォトスタンドを
飾ってある店の前を通った。
以前、通ったときも欲しいなと思ったもの。
私の嬉しそうな顔を見て、彼はプレゼントしてくれた。

一緒に写真を撮り、プリントアウトして
早速飾った。

*** *** ***

Sさん、電話でも話したけれど、届いた日に
彼がたまたま来ていてラッキーでした。
早めの時間に届いたせいもあって、彼が見てくれました。
メモリを増やして、OSを変えてもらいます。
本当にありがとう。

2005年04月14日(木)

身体も不安定
起きた時から、ふらふら、ふわふわ。
動くとふわーっと倒れそうになる。
予約してあったので、なんとか着替えて病院に。
血圧計があったので、もしかしてと思い計測してみた。
115と65
いつもは、もう少し高い。
同じような数値が続くと安定するのだけど
きっと急に下がったから、ふわふわ、ふらつくのだと思う。
こんなときに限って、1時間以上待たされた。
そしてやっと呼ばれて、診察室にいた時間は約2分。

堪え性が身体にもないのか、空腹を覚えると
とたんに脱力してふらつきだす。
血糖値が急に下がるせいかもしれないと、昔言われた。
今回は、空腹のせいでなく、血圧らしい。

ぜんまい仕掛けの人形が、ぜんまいが伸びた時点で
動きを止めるみたいだ。

ふらふらしながら、なんとか病院を出た。
早く帰りたいと思うくせに、無性にラーメンが
食べたくなる。それもカップ麺。
通りの反対側に渡り、タバコもすいたいと、
喫煙できそうな店を探す。
値段の割りにまずそうで、灰皿を置いてない店内を見て
セルフのコーヒーショップに入り、
なぜかチョコクロワッサンとコーヒーを注文。
ライターを忘れてしまい、隣の席のお兄さんから拝借。

座っていると、まだましだったけど
会社に戻らないといけない。
電車の中でも、ふらふら。
吊革を持っていると、力が抜けて壁に寄りかかってしまう。

昨日はあんなにハイテンションで歩き回ったのに。
今日は、許可の出た一眼レフでの撮影だったのに。

用事を済ませて会社を出た。
やはり、カップ麺がアタマから離れない。
空腹じゃないのに、おかしい。
コンビニに寄って、おにぎり、カップ麺、チョコを買う。

部屋に帰ってすぐにお湯を沸かして食べた。
彼に検査結果を報告したけど、しんどくて。
食べる力はあったのに。
でもしんどさを伝える力が出ない。
電話がかかってきたので、ようやく話せたけど
息切れしながらだった。

明日、看病にきてくれると言ったけど
こんなふうに突然、へにょへにょになるように
なんでもなかったかのように、突然元に戻ってしまう。
明日、元気でも、私は驚かないし
仮病だと受け取られても仕方ない。
ほんと、ヘンな身体とヘンな食欲だ。

2005年04月13日(水)

本当に
デスクの脇に、アルバムがあった。
開いてみると、飲み会やテニス、スキーに行って
たくさんの仲間とわいわい楽しそうにしている写真。
どのページを開いても、どのアルバムを開いても
にぎやかな写真ばかりだった。

最初は、誰だかわからなかった。
なんとなく似ているから兄弟かと思った。
写真の色褪せと、見覚えのある笑顔で気づいた。
こんなふうに仲間と楽しそうに過ごした時代があったんだ。
今、仕事漬けで友人がいないと言っているのと正反対。
どうしてこんなふうになってしまったんだろうね。
切なくなったよ。
自分の非道振りを棚に上げて、言えないよね。

一眼レフの操作を教えてくれた。
時間がないのに、仕事の手を止めて
プリントアウトの仕方まで教えてくれた。
どうして、相変わらず優しいの?

ケータイで撮った画像を見せると
よく撮れてると、褒めてくれたね。
滅多に褒めない人なのに。

どこへ行くの?

遠方へ。

それしか言わなかった。
私もそれ以上聞けなかった。

屈託のない笑顔を振りまいて、たくさんの仲間や
女の子と楽しそうに過ごした人は、
どこに行ってしまったんだろう。

時間ギリギリに仕上げて、飛び出して行った。
私が頼まれごとをして、出かけた先で
少し寄り道しても、怒らなかったね。
時間がないから、早く帰ってこいと言わなかったね。

前はよく聞いた。
 どうしてそんなに優しいの?
 優しくない、普通だよ。

私が聞かなくなると、俺って優しいだろうと
言うようになった。
そして、今は全くそんな会話しないね。

頑固で、私を子供扱いするのは前と同じだけれど
私を一度も責めないね。
本当に本当にごめんなさい。

2005年04月12日(火)

また










昨日の暑さから一転、今日はどんどん気温が下がる。
浴槽にお湯を張らずに、シャワーだけにしたせいか
それとも、間違った薄着のせいか、頭痛と鼻声。

彼からの朝の電話と昼前からのメールで
またもやキレて機嫌も最悪だった。

彼は、金曜の件で私が考えすぎて、以前のように
何も言わなくなってしまったと思い込み
私は、彼の心配を遠まわしの当てこすりだと
勘違いしたことで怒り心頭。

彼から誤解を解こうと電話。
話しているうちに、また別の件で険悪になる。
頭も痛いし、寒いし、不機嫌に拍車がかかるし
こんなときの私は、最低最悪。
昔からヤマに、瞬間湯沸かし器だと言われている。

ネチネチネチネチ、いつまで言ってんだ。
これが今回の怒りの源だから、彼の言葉が最初は
耳に入らない。
ようやく落ち着いたのは13時間後。
こんなことを毎日やっている気がする。


本当に勘弁してよ。
こう言いたいのは、きっと彼のほうだけど
今の私の心境でもある。

*** *** *** *** ***

社長の話しで、滅多に理由を聞かない私が
なぜか、聞いてしまった。
 どうして平日休みにするの?

 傷心旅行だよ。

聞くんじゃなかった。

 え、旅行なの、仕事じゃなくて。

下手な誤魔化しをして、話を切り上げた。
昨夜、ヤマに言われた。
 社長には感謝しないといけない。
 変な顔文字使う人でもさ。

本当に感謝してるし、申し訳なく思っています。
私が遅刻しても、遊んでいても、機嫌よくさえ
していれば、社長は黙って笑っている。
本当に、本当にひどいことをしていると思います。
反省はしても、また調子に乗って、
明日はカメラで遊ばせてとお願いしてしまい、
快く了承してくれました。

昇進じゃないよね。
やはり傷心だよね。

2005年04月11日(月)

観桜










桜を観に行った。
風が強く、花びらが舞う。
花弁が落ちて、葉桜になりかけていたものもあった。
ソメイヨシノが多い中、この桜は白雪という。
名前の通り、白い花弁が手まりのようになっていた。











人が歩き、車座になって宴会をしているのは
ソメイヨシノの並木道。

この街灯に灯がともるのを観てみたかったが
埃と熱気に負けて早々と退散。

強い風と、今夜半から降り出す雨で
散ってしまうだろう。


私が桜を撮るのは久しぶり。
息子が小さい頃は門柱に立たせて、桜と共に撮った。
実家の桜は、私のために祖父が植えたもの。
あの桜を思い出す。
観桜は風流。
だけど、あと1週間もすると、毛虫がぞろぞろ。
柔らかい葉を食い散らし、桜の甘い香りが漂いだす。
そして雨の日が続き、アスファルトに貼りついた
茶色く枯れた花びらは、無残。
それを知らないふりをし、人は酔う。
桜に酔い、酒に酔い、儚い命に酔う。
人は身勝手なものだと、つくづく感じる。

*** *** *** *** ***

夕食を済ませてすぐに、ヤマから電話。
ヤマは新宿御苑での花見の帰り。
待ち合わせの場所で、デキアガッているヤマを発見。
昼の1時から飲んでいたらしい。
適当に歩いて焼き鳥屋に入る。

5年後生存率が40%足らず。
その恐怖と共に丸4年。
あともう少しだと話し合う。

今週、切開すると言うとしかめっ面。
ヤマの血管は、点滴や注射でボロボロになり
血管が出ない状態。
深刻になりかけた話から一転、血管が出ないのは
脂肪のせいもあるかもよ、と笑わせてしまう。

女性特有の癌、男性特有の癌。
それを患った私たちは、会うといつも笑わせ合う。


2005年04月10日(日)

すれ違い
二度寝した。
夜明けまで起きていたから、確信犯。
外は暖かく部屋に篭るのはもったいない。
こんな理由で出勤する。

昨夜観た番組の話をしてしまう。
言い出した後、しまったと思う。
去年のことを思い出させたかもしれない。
思い出さないでほしい。

社内滞在時間、4時間ほどで退社。
しなければいけないことは30分で終わり
次の仕事は進められなかった。





平日に急遽休みが取れた。
彼に伝える。
彼は逢いに来ると言った。
私はせっかく来てくれるなら、一緒に眠りたいと思い
前日の夜から来られないのと尋ねる。

彼は何故、泊まれないのか遠まわしに責めていると
受け取る。
責めていない。
先月も先々月も一緒に眠ったから。
これからもずっとそうだと思ってしまった。
それだけなのに。

どうして無理なのか。
どうして考えるのか。
知りたかっただけなのに。
尋ねるのは責めていることになるの?
考えると言ったのに、わかってごめんねって?
途切れ途切れのメールのやり取りが続く。

2005年04月09日(土)

過ごせる時間
最近よく、連休に彼と逢う話をしている。
今夜もその話になった。
奥歯にものが挟まった言い方、遠まわしな、歪曲な。

彼と過ごす時間を浮かべる。
何時から?
何時まで?
谷間の平日?それとも休日?
一緒に眠れる?
それとも?

いつもは気づかないふり、知らないふり、わからないふり。
だけど、こんなときは言葉を濁すか、言い続けるか。

今夜は普通の調子で尋ねてみた。
言いにくそうな彼。
でも話してくれた。

そうだね、常に私たちに付き纏う。
切り替えて、うじうじしていないで逢えることを
楽しみに。

1月に逢うまで、ただただ逢えることを
楽しみに過ごした。
たった数ヶ月で、「もっと」を望むなんてよくないね。

私は私だけの世界を楽しめるようにならないと。





*** *** *** ***


昨日の日記を読んで、メールをくださった方がいました。
お相撲さんの香りは、コロンではなく鬢付け油だったかも
しれないそうです。
鬢付け油は甘い香りがするそうです。
物知らずでごめんなさい。
今度、お相撲さんを見かけたら近寄ってクンクンします。

2005年04月08日(金)

電話
連休って、新幹線満席なんだ。
こういうことがすぐに浮かばない。
彼に言われて、やっと気づいた。
お正月のときも言われるまで当日でいいやって
思ってた。

息子にメールしたら、エラーで返って来た。
電話すればいいのに、まだ躊躇する癖が抜けない。
時計ばかり見て、もう寝てるかなとか、
まだ帰ってないかなとか。

今日は珍しくすぐに電話した。
眠そうな声。
夕食は自炊したらしい。
何、食べた?と聞くと、けっこう種類が多い。
もしかして、父親の彼女が作って冷凍にしてくれた
のかと思ってしまう。
ちゃんと食べてくれるなら、それでもいいよ。
感謝しないと。










*** *** *** ***

病院の待合室にお相撲さんがいた。
でもね、コロンかトワレかわからないけど、
つけすぎ。
臭いよ。
ここ、病院だよ。
すぐ傍に座ったので、思わず言いそうになった。
おしゃれだと思ってるのか、朝稽古のあとの
身だしなみか知らないけど、わかってない。
相撲を見ないから、誰だかわからない。
付け人いなかったから、幕下さん?
そういうことは疎いけど、あなた退場もんだよ。

行った病院は、看護師さんが様つきで名前を呼んで
くれたり、腰掛けているところまで呼びに来てくれ
たりで、まるでホテルみたいだった。
病院も最近ではサービス満点なのか、
あの病院だけなのかよくわからないけど。

とりあえず、毎週通院することになった。
病気でないのに、通院するのは何年ぶりかな。

*** *** *** *** *** *** *** ***

彼とボイスで話した。
1時間以上話して、今日は帰るねって言ったのに
すぐにまた電話が鳴る。
びっくりしたけど嬉しかった。

2005年04月07日(木)

息子へ
息子から電話。
今日から一人暮らしだそう。
いつも元気なのに、弱音を吐いた。
 一人だから、することがなくて、寂しい。
 知り合いもいないし。
 ゴールデンウィーク、帰って来て。

私が一人暮らしを始めた頃を思い出した。
でも私はオトナだった。
息子はまだ10代。
食事は?掃除は?洗濯は?
たくさん聞きたいことがあったのに。
息子のケータイは、またもや壊れかけているようで
雑音がひどく、ほとんど声が聞き取れない。
 いっそ、新しいケータイを買ってあげようか?
母心が湧き上がってきて、しんみりしてしまう。 
 早く自立したい、早く一人暮らししたい。
初めて私の部屋に来た時、息子が言った。
あれから何年経つだろう。









息子よ、強くなれ。
すぐに友達ができるよ。
身体を壊さないようにね。

夏に帰ろうと思っていたけれど、
息子の口から帰って来てほしいとストレートに
言われたのは初めて。
今はきっと人恋しいせい。
だけど、連休に会いに行くよ。



2005年04月06日(水)

まやかしの世界
まだぼーっとしたまま。
PC関係のエラーも、解決しないまま。
このまえ彼に初期化してもらったときに
入れ忘れていた3Dソフトを、今日やっと入れ直した。
でも起動しない。
起動して何かを作る気にならない。
ふわふわして、ぐったりしている。

ケータイで写真を撮るようになってわかったこと。
ピントの甘さに苛立つ。
私のフォトショの知識では、限界があるから
元をきちんと撮らないとダメ。

撮影機材に囲まれた会社にいても
私にはわからない、使えないものばかり。
映像処理をしている社長の横で、私は作業を見ている。
私が1年かけて覚えたことは、プロと素人の撮ったものの
違いを見分けることぐらい。
この日記で使っている画像は、お粗末ながら自前で
撮ったもの。
撮ったあと、あまりの不出来にがっかりし
フォトショで誤魔化し、jpgに圧縮する。
まやかしの世界にようこそ、と自分を笑う。

「まやかしの世界」で思い出した。
ここまでできるようになれたらと思う。

Greg's Digital Portfolio
http://homepage.mac.com/gapodaca/digital/digital.html

このサムネイルの左端、上から3つ目と右端、上から2つ目。
フォトモデルのお姉さんは、美人でナイスバディと
信じていた人は、現実を思い知ることになる・・・かも。






2005年04月05日(火)

乱気流・無事着陸
ただ聞いてみたかったんだよね。
私も平気だった、最初は。
地図を開いて、住んでいた地域を見て
この道、この建物、この店。
そして蘇ってきた。
あのとき、どんなふうに暮らしていたか。
あのとき、どれだけ無気力なまま生きていたか。
 駅の近くじゃ暮らせないって聞いたよ。
前も同じことを言ったよ。
言ったときの嘲るような口調まで思い出したよ。

どこに行くにも、何をしたくても一人ではできなかった。
話しているうちに、あのとき以前の場所の終わりまで
蘇ってきたよ。
一人で夕食を取りたくなかった。
人がいても、たくさんの場所があっても
私の傍に一人いてくれる人を欲した。
どんどん蘇ってきた。
久しぶりに声をあげて泣いた。
嗚咽がおさまらない。
そして、吐いた。

まだ私はダメなんだよ。
蘇って来る。
去年一昨年のことが記憶の底に沈んで
生きることを楽しむようになったのに。
ほんの少しのきっかけで、ダメになる。
電話越しの私の変化に戸惑うでしょう。
どうにも止まらなかった。

 ここに来てよかったね。
 もう大丈夫。
 これからは。

沈むと這い上がるのに時間がかかる。
性急にそんなことを言われても、ついていけない。
だから言葉を失い嗚咽を漏らす。

太陽を久しぶりに見たときの喜びを忘れない。
太陽があんなにまぶしいことを忘れていた。
そんな沈んだ曇天の下で暮らしてたよ。










電話を切って、呼吸を整え時計を見たら零時を過ぎていた。
 今日はもう何もしないで休んだほうがいい。
そう彼は言ったけど、思い出した。
20年ぶりに聴こうと、ラジオを出して準備していた。
城達也さんの声はもう聴けないけれど好きだった番組。
『JET STREAM』
伊武雅刀さんの声を聞くと
「俺は人間が嫌いだ」のフレーズを思い出す。
FM大阪で知った番組を、今FM東京で聴いている。
家族が寝静まった頃、音量を絞ったステレオの
スピーカーに耳を当てて、城さんの深い声に聞き惚れていた
10代の私が浮かんでくる。
穏やかな気持ちで眠れそう。
ありがとう、fnikkiさん。

2005年04月04日(月)

ドールハウス
トマムかルスツ、記憶があいまいだけれど
ホテルのショッピングモールにドールハウスが飾ってあった。
欲しくて仕方なかったけれど、このときは木製のパズルを
おみやげに買った。
別の旅行先で、またドールハウスを見かけた。
小さなフライパン、鍋、カラトリー。
料理好きではないのに、また欲しくなった。
そして、このとき買ったのは色ガラスの鉢。
見かけるたびに欲しくなるのに、買わないものがある。












彼と仲直り。
ようやく素直に、ごめんなさいという気持ちになった。
私が悪いのに。
頭痛と微熱が治まった。
今日は暖かかったのに、知らないまま部屋にいた。
食べる物がなくなって、買出しに夕方外に出て驚いた。
部屋より外のほうが数段暖かい。
寒い日に薄着で出歩いて、風邪を引きかける。
暖かいのに、部屋でニットを着てじっと過ごした。
さっきから雨が降り出した。
今夜から冷え込んで、また冬なみの気候になるらしい。
私のすること、していることは、本当にちぐはぐ。


2005年04月03日(日)

逆ギレ
頭に血が上って、苛々が昂じて逆ギレ。
やっと落ち着いたけど、頭痛がする。
ごめんって言葉が浮かばなかった。

こないだからずっと、何か話すたびに
それって、ココを読んでるからじゃない?って
思うことがしばしばあった。
それでもかまわなかったけど、重なると気になった。

待たせたことわからなかった。
「待つ」ってことや、言葉に過剰に反応するから
忘れることにしてた。

アタマが痛い。
ズキズキする。

2005年04月02日(土)

散歩
少し肌寒かったけれど、散歩に出た。
桜を見に行こうか、それとも前回行き損ねた通りに
もう一度行こうか。
通りにあった珈琲店が忘れられず、桜は次回に。

マグカップ、ビアマグ、大皿
そして花器を買った。

和食器を扱う店には、信楽焼きと有田焼きが多い。
私は志野焼きが好きなので、探したのだけれど
扱っていなかった。













ぶらぶら歩きながら、10軒以上の店を覗く。
歩き疲れたので、お目当ての珈琲店へ。
カウンターに座り、マンデリンを頼んだ。
お茶代わりに毎日10杯以上飲むけれど、
マスターの淹れたマンデリンは本当に美味しかった。
香りを楽しみ、口に含んで味わう。
こんな飲み方をしたのは久しぶり。
常連になってしまいそう。

部屋に戻って片付けていると、彼から電話。
この前の仕事の報酬として、ミニSDカードと
カードリーダーを買ってくれることになった。
送金してもらって、自分で買いに行くより
このほうが嬉しい。
次に逢うときは、ビアマグで飲もうね。
そのために買ったんだよ。

2005年04月01日(金)

初日 最新

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