大好きな恩師に会いに行ってきた。 2ヶ月振りの再会である。
進学のことなどお話しているうちに、 先生の温かさがどうしようもなく胸に迫り、 あろうことか不意に泣けてしまった。 あの感覚には、「泣ける」という表現がとにかく相応しい。 一旦涙が流れたが最後、 あとは蛇口をひねったかのような有様であった。 途中、若くて弱く、甘かった頃(いや今も十分に弱くて甘いが)が ほんの一瞬フラッシュバックしたようでもあるが、 それは決して辛くはない。 いずれにせよこの涙は、 過去を受容しえたからこその涙であろうと思う。
とても優しく、私のこれまでの歩みを労ってくださり、 「頑張ってくださいね」と、 笑顔で応援の言葉をくださった。 頑張る自分を見ていてくれる人がいるということ、 また、その頑張りを喜んでくれる人がいるということに 心の底から感謝せずにおれない。 これは最上の幸せではなかろうか。
そうか、先生はこれまでもずっと、 悩んでいることを察知しつつも 自分できちんと答えを出すだろうと信じてくださっていた、 そしてその上で、 そっと穏やかに見守り続けてくださっていたのだ、と、 今更ながら気がついた。 何と長い間、支えて頂いていることか! 恩返しは、いつどんな形でし得るだろうか。
あれ?昨日の答えが今日出たかも知れない。
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