VITA HOMOSEXUALIS
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私はだんだん自分が病んでいくと思った。
オシッコを漏らす癖がやめられなくなったからだ。
私はどうしても他人のいるところでそれがやってみたくなった。
私は銭湯で体を洗いながらそっとオシッコを流した。
もっとやってみたくなった。
街角を歩きながら漏らしてみようと思った。最初はアパートのごく近所の商店街を歩いた。これから人知れずオシッコを漏らすと思うと頬が熱くなった。しかし、歩きながらではそれは無理だった。私は電信柱のところで立ち止まり、どこかの場所を探すようなフリをしながらいきんでみた。ほんの少しオシッコが出た。しかし、冬の厚いズボンでは、それは外側から見てわかるほどの染みにはならなかった。
次に私は電車に乗った。尿意を抑えて電車に乗り、扉の近くに立ってじっと漏らした。だんだん下着が熱くなってくるのがわかった。もうどうにでもなれという気分になって、私は漏らし続けた。ついにズボンの前に小さな染みが浮き出るほどになった。
私は電車を降りた。下着はだんだん冷たくなって行った。アパートに帰ってすべてのものを脱いだら、下着はぐっしょり濡れるほどになっていた。
こういうときは決まって異様な興奮を感じ、ペニスにそっと触れただけで我慢汁が溢れだし、数回しごいただけで勢いの良い射精に至るのだった。
私はあるときジャージをはいて商店街に出て、それは寒い晩のことだったが、ほの暗い街角にたたずんで、ジャージがぐっしょり濡れるほどオシッコを漏らした。オシッコはなぜか片側の脚だけを濡らした。靴下も濡れ、靴の中も濡れた。歩くたびにぐしゅ、ぐしゅ、という音が立った。私はひそかに誰かに出会うことを期待していた。だが、誰にも出会わなかった。
アパートの自分の部屋では、毎晩のように下着を濡らし、毛布を濡らし、布団を濡らしてオナニーした。自分でも情けないと思った。なんでこうなってしまったのか、わけがわからなかった。それでも、ひとたび漏らす快感を覚えると、普通のオナニーはドライで、いかにも面白くないのであった。
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