デートの前から「今度はいっぱい抱っこしてね。」
と彼におねだりしていた私。
前日に待ち合わせの時間を遅らせて欲しいと言っていた彼。
デート当日になって、早起きして仕事を早めに終わらせて、
予定より2時間も早く車で私を迎えに来てくれました。
「今日は10回するよ。^^」
車の中で彼が明るく言いました。
中国料理のレストランでランチをした後に、
私達はレンタルショップでDVDを2本借りて、
シティホテルにチェックインしました。
いつものようにベッドで彼に腕枕をしてもらって
借りて来た映画を観ていたのだけれど、
二人とも早々に飽きてしまい、
キスしたり触れ合ったりしているうちに欲しくなって、抱き合って…。
私の体調とか、お互いの気持ちとか、
きっと色々な良い理由が重なったのでしょう。
いつもよりずっと長く、ずっと深く愛し合いました。
終わった後に、
「あと9回な。^^」
と彼が耳元で囁きました。
夜は天婦羅屋さんで食事をした後に、ワインバーへ行きました。
食事の後にお酒を飲みに行くのは久しぶりのこと。
彼と二人で話をするのも楽しいけれど、
マスターと3人で話をしたり、
マスターと彼の会話を傍で聞いていたりすることも
私にとってはとても楽しいことだったりします。
天婦羅屋さんで白ワインを2杯、
ワインバーでシャンパンカクテルを2杯を飲んだ私。
体調の悪い時だったら気分が悪くなる量なのだけれど、
この日は少しふらつく位の酔い加減でワインバーを出ました。
お部屋で、ブラとショーツ、網タイツにヒール姿の私を見て、
「身体中真っ赤だよ。エロいな。」
と彼が言いました。
私はお酒を飲むと、すぐに全身にアルコールが回って、
白い肌が真っ赤になってしまうのでした。
私達は順番にシャワーを浴びて、ベッドに入りました。
私達はもう一度お互いの身体にキスをして、触れ合いました。
そして、私達は完璧に作られた2つのパズルのピースのように、
ぴったりと繋がりました。
そのまま彼はぐっすり眠ってしまったけれど、
私は何となく眠れずにぼんやりしていました。
彼が腕枕をしていた左腕を解いたので、私が彼に背中を向けると、
寝惚けた彼が後ろから私をギュッと抱きしめました。
帰りに家まで送ってもらった時、彼がいつもの場所に車を止めると、
フロントガラスのちょうど真ん中に美しい満月が見えました。
ふと、彼とのベッドで私がいつになく感じたのは、
満ちた月のせいだったのかもしれないと思いました。
私が車を降りる前に、
私達はしばらく見つめ合い、1秒だけの短いキスをしました。
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