こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年10月23日(土) 満月の夜に


 デートの前から「今度はいっぱい抱っこしてね。」

 と彼におねだりしていた私。

 前日に待ち合わせの時間を遅らせて欲しいと言っていた彼。

 デート当日になって、早起きして仕事を早めに終わらせて、

 予定より2時間も早く車で私を迎えに来てくれました。


 「今日は10回するよ。^^」


 車の中で彼が明るく言いました。



 中国料理のレストランでランチをした後に、

 私達はレンタルショップでDVDを2本借りて、

 シティホテルにチェックインしました。

 いつものようにベッドで彼に腕枕をしてもらって

 借りて来た映画を観ていたのだけれど、

 二人とも早々に飽きてしまい、

 キスしたり触れ合ったりしているうちに欲しくなって、抱き合って…。

 私の体調とか、お互いの気持ちとか、

 きっと色々な良い理由が重なったのでしょう。

 いつもよりずっと長く、ずっと深く愛し合いました。

 終わった後に、


 「あと9回な。^^」


 と彼が耳元で囁きました。



 夜は天婦羅屋さんで食事をした後に、ワインバーへ行きました。

 食事の後にお酒を飲みに行くのは久しぶりのこと。

 彼と二人で話をするのも楽しいけれど、

 マスターと3人で話をしたり、

 マスターと彼の会話を傍で聞いていたりすることも

 私にとってはとても楽しいことだったりします。



 天婦羅屋さんで白ワインを2杯、

 ワインバーでシャンパンカクテルを2杯を飲んだ私。

 体調の悪い時だったら気分が悪くなる量なのだけれど、

 この日は少しふらつく位の酔い加減でワインバーを出ました。



 お部屋で、ブラとショーツ、網タイツにヒール姿の私を見て、


 「身体中真っ赤だよ。エロいな。」


 と彼が言いました。

 私はお酒を飲むと、すぐに全身にアルコールが回って、

 白い肌が真っ赤になってしまうのでした。

 私達は順番にシャワーを浴びて、ベッドに入りました。

 私達はもう一度お互いの身体にキスをして、触れ合いました。

 そして、私達は完璧に作られた2つのパズルのピースのように、

 ぴったりと繋がりました。




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 そのまま彼はぐっすり眠ってしまったけれど、

 私は何となく眠れずにぼんやりしていました。

 彼が腕枕をしていた左腕を解いたので、私が彼に背中を向けると、

 寝惚けた彼が後ろから私をギュッと抱きしめました。



 帰りに家まで送ってもらった時、彼がいつもの場所に車を止めると、

 フロントガラスのちょうど真ん中に美しい満月が見えました。

 ふと、彼とのベッドで私がいつになく感じたのは、

 満ちた月のせいだったのかもしれないと思いました。

 私が車を降りる前に、

 私達はしばらく見つめ合い、1秒だけの短いキスをしました。


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理沙子

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