こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年10月11日(月) おまじない


 愛し合った日の翌日、

 電話で彼に言われた言葉に私が傷ついたことを伝えたら、


 「冗談に決まってるだろう。

  そんなこと言われたら俺は冗談も言えないな。」


 と彼が言いました。

 実際彼とは生まれ育った土地柄もジェネレーションもまるで違うせいか、

 笑いの感覚と音楽の趣味だけは少し違うような気がするのです。^^;

 特に彼のエロめの冗談は正直私にはちっとも面白くないし、

 出来ればやめて頂きたいと思ったりもします。

 でも彼が笑顔でとっても楽しそうに言うものだから、

 私もついつい大人の対応で許してあげています。




 以前もその言葉は傷つくからやめてと言ったはずなのに、


 「そんなこと俺には関係ないことだから、忘れた。」


 と言う彼。




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 でも私が少し落ち着いて話をするのを聞いて、


 「なんだ…。そういうことなのか…。」


 と彼は言いました。


 「それで理沙子は俺にどうして欲しいの?」


 「分からない。」


 「そんなこと、電話で話すことじゃないだろう。」


 「だって会ってる時は楽しいからあまり感じないんだもん。」


 「楽しいならいいじゃないか。」


 「うん…。」


 彼は将来のことを心配しても仕方がないと思う人。

 私は二人の将来のことが心配になったり、

 時には今の関係にさえ不安を持つこともあるのだけれど…。


 「俺はどうしたらいいの?俺にはどうすることも出来ないよ。

  自分で考えなさい。」


 私の不安なのだから、自分で解決するように彼が言いました。


 「飽きてないの?」


 最近ふとした時に感じる不安をそのままストレートに伝えました。


 「飽きてないよ。^^」


 すぐに彼の答えが返ってきました。


 「ずっと飽きない?」


 彼にも私にも分かるはずのない無意味な問いでした。


 「なんだ、子供みたいだな。^^」


 彼が私によく言う言葉でした。

 きっと私のことを馬鹿な女だと呆れているに違いないのに、

 不思議に愛情が感じられる言葉でした。


 「ずっと、ずっと飽きないよ。^^」


 言葉は言葉でしかないけれど、

 好きな人の言葉はいつまでも心の中に残るものです。

 約束をしない二人だから、こういう言葉がおまじないになって

 いつまでも二人を結び付けていてくれればいいのにと思いました。


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理沙子

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