こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年10月10日(日) 優しさに包まれて


 夜、ホテルから少し離れた串焼きのお店で

 私達は美味しいお料理とお酒を楽しんだ後、

 タクシーでホテルに戻りました。



 シャワーを浴びて、ベッドに寝転んでいる彼の隣に滑り込むと、

 私は急に胃の痛みを感じました。


 「お腹の調子が悪いみたい…。」


 「フロントで胃薬もらって来ようか。」


 「うん…。

  しばらくしたら落ち着くかもしれないけど。」


 彼は私のブルーのキャミソールの裾をまくり上げて、

 私のお腹の上に手を置くと、優しく撫で始めました。


 「余計に痛くなりそうだからいいよ。」


 「いいからじっとして…。」


 彼に言われたとおり大人しくじっとしていました。

 彼の大きな手でお腹を撫でられているうちに、

 少しずつ痛みが治まっていくようでした。


 「少し良くなってきたみたい…。」


 私がそう言うと、彼は私の左の胸の先端にキスをしました。


 「もう〜、やめてよ。」


 お腹を撫でられて気持ち良く眠りそうになっていたところで、

 彼にいきなりいやらしく攻められて、

 私は思わず甘えるような声を上げました。


 「何だよ。子供みたいだな。^^」


 彼はクスクスと笑いました。


 「もう少しお腹をさすっていて…。

  また痛みがぶり返すかもしれないから…。」


 彼は左腕で私を抱き寄せると、

 右手で私のお腹を丸くゆっくり撫でてくれました。

 彼の大きな手はとても暖かくて、

 私のお腹も暖かく癒されていく気がしました。




↑エンピツ投票ボタン
 薄暗い部屋の中だったから彼は気づかなかったかもしれません。

 私は彼の優しさに包まれて、そのまま眠りに落ちていました。


 < 過去  INDEX  未来 >


理沙子

My追加