こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年09月12日(日) 山と海を見つめて


 彼が予約してくれたのはツインの洋室で、

 檜の露天風呂が付いていました。

 私達は昼も夜も朝も一緒に露天風呂に入りました。

 湯船の中で彼が私を後ろから抱っこしてくれました。

 彼に言われたとおり、肩までお湯に浸かると、

 周辺に建っているホテルやロッジは視界から消えて、

 高くそびえ立つ美しい山だけを拝むことが出来ました。




 ホテル自慢のビュッフェ料理を信じられないくらい沢山食べたり、

 真夜中に浴衣のまま外へ出て星を眺めたり、

 朝陽に照らされる山を見ながら露天風呂でお喋りしたり、

 私達はゆったりと楽しい時間を過ごしました。




 旅行に出かけると、夜はいつも早い時間に眠くなってしまう私。

 折角の時間がもったいないから本当はずっと起きていたいのに、

 私は彼の腕の中であっという間に眠りに落ちてしまうのでした。

 ハッと目が覚めた時には彼は一人でテレビを見ていたりして、




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 旅行の時には彼より早く起きてシャンプーしたり、

 きちんとメイクしておきたいと思ったりするから、

 女にとっては普段のデートより面倒なことも結構あるのです。




 翌朝もとてもよく晴れていたので、

 私達は朝食を食べるとすぐにチェックアウトしました。

 ガラス越しに青く輝く日本海を眺めながらドライブしました。

 幾つかのスポットで彼が車を止めてくれました。


 「近くまで行ってみよう。」


 と言って、彼が私の手を繋ぎました。

 コンクリートの坂を水際まで下りて行くと、

 透き通る水の中に小さな魚やヤドカリ達が見えました。




 その後、私達は美しい日本海を眺望できる岬へ行きました。

 車を駐車場に止めて、崖のように切り立った岬の遊歩道を歩きました。

 昔、失恋した首長の娘が身を投じたという言い伝えがある岬。

 岬から眺める海の青さと雄大な景色が素晴らしく、

 私は何度も足を止めて写真を撮りました。

 岬の駐車場を出た後、私達は地元のお店で海鮮丼を頂きました。

 新鮮なウニとマグロがとても美味しかったです。




 食事を終えると、私達は市内へ向かいました。

 市内へ着いたら私達は一度家に戻り、

 それぞれの用事を済ませてから夕方にもう一度会う予定でした。


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理沙子

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