先週のデートの夜の食事で、
気持ちと言葉が何度かすれ違っていたのは、
二人を挟んでいたテーブルのせいでしょうか。
必ずしもそうではない筈だけれど、
カウンターなら時々身体が触れ合う位に近くにいるから、
気持ちが寄り添い易い気がします。
二人でビールのジョッキを何杯飲んだでしょうか。
胃が十分に満たされて、ほろ酔い気分になってきた頃、
彼が最近観たNHKの特集の話から数年前に行った台湾の話を
始めました。
彼は時々ヨーロッパやアジアの歴史の話をするけれど、
そこには彼の知識だけではなく彼自身の洞察が盛り込まれていて、
私にはとても興味深く夢中になって聞いてしまいます。
彼がとても雄弁で話し上手だということと
私の好きな人の話だということの相乗効果で、
彼の話を聞くことはとても楽しいのです。
「こんな話、興味無い?」
話の途中で彼が急に尋ねました。
彼は私の返事を聞いて微笑むと、話を続けました。
彼は私が元彼とは遠距離恋愛だったことを知っていて、
「俺達のベッドの回数はもう追い越しているんじゃない。」
と笑って言ったことがあります。
ベッドの回数だけでなく会話量も
あの人との7年間の分をとうに追い越しているかもしれません。
焼肉屋さんを出た後、彼は珍しく
「バーで何か飲んで行く?」
と私に尋ねました。
結局その夜はバーへは行かずにお部屋に戻って抱き合ったけれど、
いつか彼とゆっくり飲みながら話が出来たらいいなと思いました。
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