| 2009年06月21日(日) |
別れを口にした時が別れの始まり |
彼とデートした日の夜、彼からのお休みメールはありませんでした。
デートの日のお休みメールだけはいつも届いていたのに、
それさえも2回続けて来なくなっていました。
まだ家に着いたばかりだと思い彼に電話すると、
彼はもうベッドの中でした。
「どうした?」
寝惚けた彼の声が聞こえました。
彼の隣で寝ている犬の鼾が聞こえてきました。 ご主人様に似たのか立派な鼾です。
「どうしたの?」
彼はもう一度聞きました。
「メール読んでないですか?」
「読んだよ。もう寝てると思って返信しなかった。」
「そっか…。
私は起きてました。
もう私達、終わりにしましょうか。」
何だか無性に悲しくなって、私は別れの言葉を口にしていました。
「今夜はもう止めにしよう。その話は。」
「うん…。」
「勘弁してよ。」
「分かりました。ごめんなさい。」
ほんの1、2分で私は電話を切りました。
翌朝目覚めた時、
お腹の辺りがずしーんと重くて体調も気持ちも最悪の状態でした。
夜中の電話のことはすっかり忘れているのか、
彼からは何の連絡もありませんでした。
私は憂鬱な気持ちで
ゴルフが終わったら電話が欲しいと彼にメールを送りました。
お昼になってもメールの返信は無く、
直接電話が来るのを待っていたけれど、
私も仕事の研修の時間が迫っていたので自分から電話をしました。
私の声は沈んでいたと思うけれど、彼はいつもの明るい声で、
「今、ゴルフが終わってカツ丼を待ってるところだよ。(笑)」
と言いました。
私が次に続ける言葉を探していると、
「どうした?」
と彼はあっけらかんとした声で尋ねました。
「全然メールの返事をくれないから…。」
私は不満をそのまま口にしました。
「なんだ。それで昨日からぐだぐだ言ってたのか。
メールなんてどうだっていいだろうが。」
彼の言い分も分からなくもないのです。
5日後にはまた会えるし、前日には必ず彼からメールがあるのだから。
「でも、最近100%私のメールに返事が無いし…。
前はこんなこと無かったのに。」
「そうか。メールの返事が欲しかったのか。
それならそうとはっきり言えばいいだろう。
今言ってごらん。メールを下さいって。^^」
彼は自分のことをSではないと言うけれど、
こういうところは紛れも無いSだと思う私です。
「メールを下さい。」
「じゃあ、これからは必ず返事するよ。^^」
「うん。いつになってもいいから返事下さい。」
「分かったよ。^^」
「あともう一つ言いたいことがあるんですけど…。」
「うん?」
「私、本当は絶対Tさんと別れたくないの。」
「分かったよ。^^」
何だか完全に彼のペースになっているような気がして、
悔しい気持ちで電話を切りました。
自分から別れを切り出したくせに、自分から別れたくないだなんて言って
自分が馬鹿みたいだとも思いました。
電話の会話が中途半端だったので、
研修の後でもう一度話がしたいと彼にメールを送りました。
何だか私は少しずつ彼にとって重い女になっているような気がして
なりませんでした。
気持ちがネガティブなのはルナの前の体調のせいであることも
分かっていました。
研修が終わってから、私は街中で買い物をしていました。
それからカフェに入って、その日の研修の復習をしていました。
いつもは集中して勉強出来るのに、
その日は携帯電話の着信音が鳴らないことが気になって、
私はずっと上の空でした。
研修が終わった時刻から1時間位経ってから、着信音が鳴りました。
すぐに携帯電話のディスプレイを見ると彼の名前が表示されていました。
「もう、お家なんですか?」
「ああ、そうだ。昼寝していたよ。」
彼はその日早朝ゴルフだったので、
終わるとそのまま家へ帰ってお昼寝していたようです。
「もう今日は電話は無いのかと諦めていました。」
「今、起きたところなんだよ。
用事は無いけど声が聞きたかったんだろう?」
「ごめんね。
でも、こういう風になっちゃうのってデートの翌日だから。
次のデートが近づいてくれば平気でいられるから。」
「それはそうだな。」
「前にも話してたことだけど、
私はいつかTさんと別れる位なら友達になりたいな。
そうしたらずっと一緒にいられるから。」
「考えとくよ。」
「元カノの話を聞いててそう思ったの。
嫌いになったわけでもないのに別れる位なら、
Tさんと女友達との関係の方がいいなって。」
「私みたいな友達って誰もいないんですか?」
「当たり前だろう。
自分みたいなのがどこにでもいると思ってるのか?(笑)」
「私、そんなにうるさいですか?^^;」
「ああ、すごくうるさい。」
「デートの翌日だけでしょ?」
「デートの翌日と当日がうるさい。^^」
「じゃあ…嫌いですか?^^;」
「今のところ大丈夫だけど、うるさい。(笑)」
「じゃあ、もう電話切りますね。」
「今度会う日まで我慢して。^^」
「何か言って…。
今度会う時まで頑張れるように。」
「何て言って欲しいの?」
彼は分かっていてわざと私に聞きます。
「私が言って欲しいこと。^^」
「うるさくしなければ好きだよ。^^」
「その初めの部分は省くか、心の中で言って下さい。(笑)」
「うるさくしなければ…。(笑)」
「そこじゃなくて…。」
「好きだよ。^^」
これが電話でなく会っている時だったら、
私達は今頃抱き合ってキスをしていることでしょう。
彼が電話をしてくれたことで気持ちは少し穏やかになったけれど、
伝えたい想いが十分に伝えられないもどかしさが心に残りました。
この日読んだ或る人のエッセイの中に、
「別れを口にした時が別れの始まりである。」という言葉がありました。
別れたいという言葉で彼の気持ちを試すのは
絶対にタブーだとそのエッセイには書かれていました。
別れを切り札にして自分の要求を通そうとするネガティブな方法を
何度も繰り返されることによって、
男は本当に女と別れることを考えるようになると書かれていました。
女はどうしてこういう歪曲した愚かな方法で
男の気持ちを繋ぎ留めようとするのでしょうか。
彼が言っていたようにメールが欲しいならストレートにそう言えばいい、
ただそれだけのことなのに。
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