こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年05月30日(土) 共有


 旅行から帰って来て5日ぶりに彼に会いました。

 たった5日間のインターバルなのにとても新鮮に感じるのは、

 その間にお互いほとんど連絡を取り合っていなかったから…。


 私達は会っている間はずっと話をしています。

 話をしないのは映画館で映画を観ている時ぐらいかもしれません。

 あとは食事の時も車の中でも抱き合っている時さえも

 言葉を交わさないことは無いから。




 私が最近見つけた美味しいお蕎麦屋さんに初めて彼と行きました。

 鴨せいろと卵焼きを頂きました。

 彼は気に入ったお店だと気軽にお店の人と話をしたり、

 お料理やお酒について質問したりします。

 そして、どこのお店も彼と一緒に行くと対応がいいのです。^^

 彼の馴染みのお店ならともかく初めてのお店でもそうなのだと

 最近気付きました。




 お蕎麦屋さんを出てから車でレンタルショップへ向かう途中に

 有名なショコラティエのお店がありました。

 お店を通り過ぎる時に


 「最近新しくなったみたいなんだよ。行きたい?」


 と彼が私に尋ねました。


 「もう通り過ぎちゃったから、今度でいいですよ。^^」


 「本当は行きたいんだろう?(笑)

  そういう顔してる。^^」


 彼はそう言って車を引き返しました。



 店内はとても新しく広々としていて、

 ケーキやチョコレート、マカロン、焼き菓子などが

 美しく並べられていました。

 お洒落なカフェも併設されていました。

 私がフルーツのタルトとプリン、

 彼がチョコレートのムースを選びました。^^



 DVDを借りるためにレンタルショップへ行きました。

 お喋りしながら、ゆっくり店内を見て回った後、

 二人で観るための邦画を1本と

 彼が一人で観たい洋画を1本レンタルしました。



 5日ぶりに彼と抱き合った後、借りてきたDVDを観ました。

 二人で観たいと思って選んだ映画だったのに、

 彼は音声が聞こえにくいと言って途中で寝てしまいました。


 彼がお昼寝から目を覚ましたのは

 豊川悦司と寺島しのぶが焼肉を食べているシーンの時でした。

 
 「急に焼肉が食べたくなって来た!!」


 起きるなり、彼が言いました。(笑)




 映画のシーンに感化されて、夜は焼肉を食べに行きました。^^

 私達はカウンターに座って赤ワインを飲みながら、

 赤身、ホルモン、ラムなど次々出されるお肉を美味しく頂きました。

 お店のシェフと彼と私でお喋りしていた時、


 「話をしながら食事する方が料理が余計に美味しく感じるよね。」


 と彼が言いました。


 「Tさんのお家はそうだったんでしょう?

  私の家は父が食事中は話をするなっていう人だったからなぁ。

  そんな習慣って日本だけでしょう?」


 「確かに口の中に物が入っている時に話をするのはマナーが悪いけど、

  そうじゃない場合は全く問題ないと思うけどね。」


 彼と共に食事をすることがとても楽しいと感じるのは、

 彼と私が二人とも食べることが大好きだからということだけではなく、

 美味しいお酒とお料理があれば二人の会話が一層弾むからでしょう。




 この日の夜、ベッドで彼と抱き合いながら、

 彼は私の耳元で何度も大好きと囁きました。


 「私とこういうことするのが好きなの?

  それとも私が好きなの?」


 吐息混じりに彼に尋ねました。


 「両方。^^

  理沙子は?」


 「私も両方。^^

  でも基本的にはTさん自身が好き…。」


 「自分ばかりいい子ぶって…。^^」




 身体を離した後、彼が私に腕枕しながら静かに呟きました。


 「あと、もう少しだな…。」


 それはあともう少しで

 彼と繋がっている時に私がいけるようになるだろうという意味でした。


 「一緒にいきたいけど、いきたくない…。」


 「どうして?」


 「だって、もしそうなったら離れられなくなりそうだから…。」


 何故あの時そんな風に言ったのか自分でも分からないけれど、

 私は言葉を続けました。


 「9月の末までは一緒にいようね。」


 「どうして9月の末なの?」


 「それでちょうど一年だから。

  私、それまで貴方といけるようになるかな。」


 「どうして、そんな風に決めるんだよ。

  あともう一年って思えばいいだろう?」


 「だって…キリがないでしょ。

  いつかは終わりにしなきゃいけないんだから…。」


 私の気持ちはいつになく冷静でした。


 「Tさんのセックスって相手が変わっても変わらないんですか?」


 「どういう意味?

  考えたこと無いけど、そんなに変わらないんじゃない。」




↑エンピツ投票ボタン
 私は彼の表情を見なかったので、

 彼がどんな気持ちで私の言葉を聞いていたのかは分かりませんでした。


 「朝になったら、またしたいな…。」


 「また、旅行に行こう。

  そしたら朝も出来るだろう?」


 「また、連れて行ってくれるの?」


 「ああ。

  また行こう。」


 私は嬉しくなって彼の顔を見ると、


 「ほんと?どこに連れて行ってくれるんですか?^^」

 
 とはしゃいで彼に尋ねました。


 「全く。^^;

  どこどこってすぐにそんな風に言わなくてもいいだろうが。

  色気無いなぁ。」


 「あはは…。

  だって嬉しかったんだもん。^^」




 この後、彼はしばらく寝息を立てて眠っていました。


 「もう、帰るね。」


 遅い時間になったので私がベッドを離れようとすると、

 彼は後ろから私を抱き締め、再び私を自分の方へ引き寄せました。


 「帰るなよ。」


 何度私が帰ろうとしても、その度に彼に引き戻されてしまうのでした。

 そのうち彼も諦めて腕の力を緩めたので、


 「もし、私が本当に帰りたくないって言ったら、

  困るのはTさんでしょう?」


 と言って、私はベッドを離れました。




 シャワーを浴びてワンピースに着替えてから、

 既に身支度を終えていた彼の前に立つと、

 彼は私を抱き締めて床から5cm位持ち上げました。


 「重い。(笑)」


 と彼が大袈裟に言いました。


 「ひどいなぁ。

  じゃあ、お姫様抱っこは無理ですね。」


 「ゴルフが出来なくなるから今は無理。

  冬になったらしてやるよ。^^」


 彼は今年の冬も私と一緒にいると思っているようでした。




 二人きりのエレベーターの中で、

 彼は手を伸ばすと私の胸に触れ、

 それから私を引き寄せキスをしました。

 いつも別れ際に感じる切ない気持ち。

 でも、その気持ちを彼と共有していると感じるだけで、

 少しは優しい気持ちになれるのでした。 


 < 過去  INDEX  未来 >


理沙子

My追加