こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年05月07日(木) 思いがけない言葉


 お泊りデートから帰って来た日の翌朝、

 電話で話したいと彼にメールを送りました。

 しばらくして、今なら電話出来ると彼から返信がありました。


 「おはようございます。」


 「おはよう。どうしたの?」


 ただ声が聞きたかったからという言葉を私は飲み込みました。


 「昨夜、あれからすぐに帰ったんですか?」


 「そうだよ。メール貰った時にはもう寝てたよ。」


 「うん…。」


 「どうしたんだよ。」


 心なしか彼の声が素っ気無く聞こえてきます。


 「腰、大丈夫ですか?」


 「大丈夫じゃ無い。」


 「そうですよね。昨日すごく辛そうだったから。」


 彼の返答がぶっきらぼうなので、

 ついネガティブなことを想像してしまうのでした。


 「二日間もずっと一緒にいて飽きちゃった?^^」


 「俺、そういうこと言われるのって面倒なんだよ。

  そんなことないよ。」


 「だって、Tさんがもう無理だって何度も言ってたから。

  鰻屋さんに携帯電話を取りに行ってくれたこととか、

  長時間運転してくれたこととか、

  帰りの車の中でずっと歌ってくれたこととか、

  色々無理させちゃったのかなと思って。^^」


 「肝心なことを言ってないじゃないか。(笑)」


 「えっと…。^^;」




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 「あはは、そういうことですね…。^^」


 「今度会う時までに他の方法を研究しておいて。(笑)」


 「他の人と研究していいんですか?^^」


 「インターネットやAVを見て研究しなさい。(笑)」


 「やっぱり、Tさんの腰が治るまで会うのやめましょうか?」


 「そんなことしなくて大丈夫だ。^^」


 「本当?」


 「ほんとだよ。ただの腰痛なんだから。」


 「良かった〜。^^

  明日からお客さんがいらっしゃるんですよね。

  私、その間はメールしませんね。」


 「うん…。」


 「何か、言って。^^」


 「愛してるよ。」


 永遠に彼の口から聞くことはないと思っていた言葉が

 受話器から流れてきました。

 幸せな気持ちが胸いっぱいに広がりました。


 「今度会う時までに、研究しておきますね。(笑)

  腰、お大事にして下さいね。」




 電話を切った後、

 「愛してるよ。」と囁く彼の優しい声が、

 しばらく耳元でリフレインしていました。


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理沙子

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