こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年04月25日(土) 宝探し


 約束の日の数日前になったら必ず彼から連絡があるから、

 それまで私は彼にメール一通も出さずに待つことにしました。

 今度会う時までに彼は来月の旅行のプランを立てて、

 ホテルのお部屋もリザーブしてくれるでしょう。

 1週間と少しの間、会わないけれど、

 その間の大切な時間の一部は私のために使われているのです。



 先日、ベッドで抱き合っている時に彼が言いました。


 「3週間会わずにいたらどうだろう。




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 「3週間も会わないなんて、我慢出来ないと思うわ。」


 あの人とは2、3ヶ月会わなくても平気でいられたのに、

 私はいつから忍耐というものを忘れたのでしょうか。



 私には彼から求められても恥ずかしくて躊躇してしまう行為があって、

 元彼とはそのような行為は無かったのかと彼に聞かれました。

 私はその時、

 彼にも嫉妬心のようなものはあるのだと何となく感じました。

 彼は負けず嫌いで征服欲が強いから、

 私が知っている男の人の中で彼が一番だと思いたいのでしょう。

 私は彼に恋をしているから、

 私にも彼の一番になりたいという想いがあります。

 それが彼がよく言う面白い女だとしても構わないのです。

 彼の興味を惹きつける一番の女になれるなら。


 「今度はお酒は一滴も飲まずに一晩中理沙子を抱くよ。」


 あの日の夜、酔って帰って来たホテルのベッドで

 彼は私にそんなことを言いました。



 感じたい、それにも増して感じさせたいと思う気持ちは

 愛なのでしょうか。

 それともただの欲望なのでしょうか。

 人は欲望に目が眩むものだから、

 欲望の中に本当の愛を見つけることは

 宝探しのように難しいことなのかも知れません。


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理沙子

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