こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年04月15日(水) 満月


 朝、彼から電話がありました。

 今週のデートの待ち合わせの時間を伝えるためです。

 私達のデートは今まで一度も代替案無しにキャンセルされたことが

 ありません。

 これはお互いの会いたい気持ちが一致しているからでしょう。


 「昨夜はよく眠れましたか?」


 「ああ、良く眠れたよ。

  そっちは?

  あれから気持ちがすっきりした?」


 「はい、もう大丈夫です。^^」


 私が二人の関係について踏み込んだ質問をしたことで

 二人の間にわだかまりが残らないか心配だったけれど、

 彼の声のトーンでその心配は無用だということが分かりました。



 彼に会えない時間を寂しく思うのは、別れてから3日目位まで。

 それが過ぎれば、また会う日を楽しみに過ごすことが出来るのです。



 先週末、私達は深夜にホテルを出ました。

 彼が車で私を送ってくれました。

 マンションが近づくにつれて私が寂しい気持ちになっていると、

 彼が運転席から、


 「ほら、満月だよ。」


 と言いました。

 フロントガラスから紺色の空を見上げると、

 そこには美しい満月が浮かんでいました。



 彼に初めて抱かれた日の帰り、

 彼の車の中から満月を見たことを思い出しました。

 あの時は私が先に見つけて運転席の彼に声をかけたのに、




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 と言っていたことを思い出しました。



 あの頃よりずっと、私達の気持ちは近くなっているようです。

 それはほんの少し悲しくなるほどに…。


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理沙子

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