朝の電話で彼は開口一番、
「昨夜はメールしたまま寝落ちしちゃったよ。(笑)」
と言いました。
「いいですよ。いつものことだから。^^」
「月曜日は会えるだろう?」
「はい、多分。
GWは忙しいんですよね?」
「前に話した来客があるから後半からずっとゴルフだよ。
ただ前半は普通に会えるよ。」
「まだ連絡取ってるのか。」
「最近はあまり…だけど。」
「何だか歯切れが悪いな。(苦笑)
会ってもまた傷つけ合うだけだろ。」
「私はもう大丈夫ですよ。」
「理沙子がそうでも相手がどうかわからないだろう?」
「仲直り出来るかもしれないから。」
「したいのか?」
彼は驚いているようでした。
「ちゃんと会って仲直りしてから別れたいんです。」
「俺は会わない方がいいと思うよ。」
「Tさんが元カノと別れた時は?
ちゃんと会って話し合ったんですか?」
「そうだよ。
会って『もう別れよう。』って言ったんだよ。」
「Tさんが言ったんですか?」
「ああ…そうだ。」
「その時はもう冷めてたの?」
「そうだな。冷めてた。」
「言葉で傷つけようとするのは、まだ冷めてないからなのかな。」
「そうじゃないのか。俺はそう思うけど。
こんな話、電話でするもんじゃない。
来週会った時に話そう。
それまでまだ決めなくていいだろう?」
「はい…。」
「何でそんなこと急に言い出すんだよ。
昨夜のメールでは全然そんな感じじゃなかったのに…。」
「Tさんが返事くれないから…。
色々考えていたら、そんな気持ちになったんです。」
彼にしてみたら、どうして私が急にあんなことを言い出したのか
不思議だったのでしょう。
最近の彼は私の彼への愛情を確信しているようです。
彼がそんな風に確信出来るのは、
女性に愛されることに慣れているからだと思うのです。
愛され慣れている人は本質的に素直で愛され上手です。
私は彼よりずっとひねくれていて愛され下手な女です。
この間のデートで言ったこと、彼はもう忘れてしまったでしょうか。
「普段はなるべくメールはしないようにしているの。
特に何の用事も無いメールが私から届いたら、
それはSOSだと思ってね。」
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