こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年04月04日(土) 忘れないで


 朝の電話で彼は開口一番、


 「昨夜はメールしたまま寝落ちしちゃったよ。(笑)」


 と言いました。

 
 「いいですよ。いつものことだから。^^」


 「月曜日は会えるだろう?」


 「はい、多分。

  GWは忙しいんですよね?」


 「前に話した来客があるから後半からずっとゴルフだよ。

  ただ前半は普通に会えるよ。」




↑エンピツ投票ボタン
 「まだ連絡取ってるのか。」


 「最近はあまり…だけど。」


 「何だか歯切れが悪いな。(苦笑)

  会ってもまた傷つけ合うだけだろ。」


 「私はもう大丈夫ですよ。」


 「理沙子がそうでも相手がどうかわからないだろう?」


 「仲直り出来るかもしれないから。」

 
 「したいのか?」


 彼は驚いているようでした。


 「ちゃんと会って仲直りしてから別れたいんです。」


 「俺は会わない方がいいと思うよ。」


 「Tさんが元カノと別れた時は?

  ちゃんと会って話し合ったんですか?」


 「そうだよ。

  会って『もう別れよう。』って言ったんだよ。」


 「Tさんが言ったんですか?」


 「ああ…そうだ。」


 「その時はもう冷めてたの?」


 「そうだな。冷めてた。」


 「言葉で傷つけようとするのは、まだ冷めてないからなのかな。」


 「そうじゃないのか。俺はそう思うけど。

  こんな話、電話でするもんじゃない。

  来週会った時に話そう。

  それまでまだ決めなくていいだろう?」


 「はい…。」


 「何でそんなこと急に言い出すんだよ。

  昨夜のメールでは全然そんな感じじゃなかったのに…。」


 「Tさんが返事くれないから…。

  色々考えていたら、そんな気持ちになったんです。」




 彼にしてみたら、どうして私が急にあんなことを言い出したのか

 不思議だったのでしょう。

 最近の彼は私の彼への愛情を確信しているようです。

 彼がそんな風に確信出来るのは、

 女性に愛されることに慣れているからだと思うのです。

 愛され慣れている人は本質的に素直で愛され上手です。

 私は彼よりずっとひねくれていて愛され下手な女です。

 この間のデートで言ったこと、彼はもう忘れてしまったでしょうか。


 「普段はなるべくメールはしないようにしているの。

  特に何の用事も無いメールが私から届いたら、

  それはSOSだと思ってね。」


 < 過去  INDEX  未来 >


理沙子

My追加