獅子丸の時間がゆっくりと停まりつつある。何度も何度も主治医をして『奇蹟』と言わしめた彼。しかし、今度ばかりはそうもいかなそうだ。明日停まってしまうのか、はたまた次の季節を一緒に迎えられるか、は俺には分からん。が、しかし、新しい年を暖かいストーブの前で迎えることは到底無理であろう。雨がさらさらと降っている。不思議と俺の心は穏やかだ。最期まで生きろよ。