過去日記倉庫(仮名)
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フリフリおれ的わたし的ベスト2007はこちらより


2006年02月14日(火) BBG〜Bennik-Borstlap-Glerum / On the Road with Eskelin,Andrea and Black (DVD)

暖かいです。ちょっとだれてます…さっきメルツバウの秋田昌美が菜食についての本を出していることを知って驚いた。(公式サイト参照)秋田さんといえば、メルツバウを聴く前は(ごく最近ですが)マニアックなエロ本を書いてる人と言う印象しかなかったことを思い出しました…音楽は凶悪なノイズという表現がされつつも、露悪趣味とも違って本当にギリギリの極限状態の生き物の叫び声のように真摯なものがあって、正直聴いてて泣きそうになることもあるくらいぐっときたりするのですが。改めて眺めてみるとすごいですね。菜食の本も目次を見ると普通の自然派/ベジタリアンの著作とはかなり違った内容のようで興味をそそられる所です。図書館に入らないかなあ。

   

CDをダビングしながらDVD鑑賞。プレイヤーを購入したのでブラウン管で見ることができて嬉しいです。

左のはEllery Eskelin(ts)、Andrea Parkins(key,accordion)、Jim Black(ds)グループのツアーのドキュメンタリー。ヨーロッパのツアーでのライブの様子を収めたものですが、一曲まるまる撮っている所は無く、楽屋をうつしたり、車や電車の中でときどきメンバーがカメラを持って撮ってたりして、一緒に旅をしているような感覚を味わえる。字幕が無くて英語だけどほとんどわからないのは残念…しかし曲をやってる所が少ないのは、実際のライブは来て見てちょうだいってことなのかな?3人のソロ演奏が入っているのがありがたかったけど、もうちょっと演奏が見たいという気もした。ひとつのフレーズをいくつもライブショットから編集してつないでるのはかっこよかったです。

このバンドはアンドレア・パーキンスが好きで聴いているのですが、ラメラメのアコーディオンとか電子音インプロとか見れて嬉しかったです。あのアコーディオンの音はいいな。あとやっぱりジム・ブラックすごい〜。普通にたたいてる所もすばらしいんだけど、自在にエフェクティブな奏法を繰り出してきて飽きることがない。右手でスティック、左手でミュートでどかどかたたいてる所がすごかった。間のコントロールと味のある音色で極端にダイナミクスをつけた展開、真似できるものならやってみたい…

その他には金属のボウルをフロアタムに乗せていじったり、オルゴール(箱から取り出したねじまき状の部分)をたくさんもっていて、指で鳴らしたりしているのがおもしろかったです。シンバルはKジルのライドと薄くてふちが割れて曲がりまくりのクラッシュ、おもちゃみたいな小さいハイハットの3つ。足はハットはほとんど踏まず、ごーんと深く鳴る独特のサウンドのバスドラが印象的です。たぶんドラムセットは借りてると思うんだけど、あの音はどうやって出しているんだろう。あと、動くジム・ブラック(特にオフショット)って初めて見るのですが、本当にかわいらしい感じ。奈良美智の絵をジャケに使うってよくわかる。あの子どもみたいな顔してるよなー。渋いお姐さんという感じのパーキンス、いつも帽子かぶっててラテン系みたいなエスケリンとの組合わせがおもしろい。

BBGはオランダのHan Bennink(ds)、Michiel Borstlap(p)、Ernst Glerum(bass,cello)のトリオのコンサートのライブのCDとその映像とリハーサル風景、メイキングっぽい短いドキュメンタリーの入ったDVDの2枚組です。ベニンクさん以外は知らないのですが、動く御大が見れるだけでいいさ!と思い、購入。

ピアノのミケル・ボルストラップさんはけっこう有名な若手ピアニスト。モンク・コンペティションで優勝し、ハンコック-ショーターのアルバムで曲が使われるなど、作曲がいいみたいです。ぐぐったらあのビル・ブラッフォード(ds)とのデュオとかやってるんですね。(てか来日コンサートもしていた)これもDVDで出ているそうです。両方でラウンドミッドナイトとかやってるので聴き比べるとおもしろいと思います(笑)。最初チェロと思ったエルンスト・グレルム(と読むのかな?)さんはベース。チェロも弾いてるんだけど、普通にベースのパートでやっているので、たぶんチューニングが一緒で兼用的に使っているのではないかと思われました。

見てみると、ピアノもベースもけっこう普通の(スタンダード主体)コンテンポラリーという感じでした。ドキュメンタリーを見ると若いボルストラップさんが大先輩の「リズム・タンデム」ベニンク-グレルムのリズム隊とぜひやりたくて誘ったみたいな感じだったんだけど、英語の字幕で正確に読めてないかも…演奏の様子を見ると、フリーっぽい所はあったりするけどスタイルはふつう、でも反応がとても鋭く、ベニンクさんが暴れてもひるむことなく自分流に対応してるっていうのがおもしろかったです。

ふつうのフリーのスタイルではちゃめちゃになることはないので、それがとてもおもしろい(笑)。ハン・ベニンクさんの合わせ方とかとても参考になります。ていうか、ステージにドラムセット用意してあるんだけどベニンク御大はスネアのみ使用!!ハイハット、ライドすら無し。ジャガンシンバル(中国の小さい合わせシンバル:これがいい音なんですよ…アルバムで聴こえる音なのでよく使われているものだと思います)をひっかけてスティックで鳴らすとか、あとはカウベルとか笛とかラチェットとかそれくらいで、それもあんまり出番は無く、ほぼスネアのみ使用!すげえ。最近そうなんでしょうか。そんなこと言ってたみたいだそういえば。(単にスネアのみの所だけ収録しただけかもしれないけど)

ブラシとかタオル敷いてスティックでぽすぽすたたいたりとか、楽器の演奏もおもしろいのですが、音が出ない絵ワザみたいな?(長い脚でスネアをまたいでみたりとか、タオルを上に投げてつかんでみせたりとか)演出もときどきあって、本当にお茶目というか遊び心あふれた演奏ですね。スティック投げてみてつかめなかったのでしばらく片手だけでたたいてたりするのがおかしかった。落ちた時用のスティック無いのかよ。もうそういうのはどうでもいいんだろうなあ。ものが落ちたり、蹴飛ばしてしまったり、そういうアクシデントの瞬間をがっちりつかんで曲に引き入れる力を感じました。即興の原点というか…そういうの大好きなんですよね。

中身はCDのコンサート映像に加えてもうひとつのコンサートの映像が数曲分、ドキュメンタリーにも入っているリハーサルのみの映像が別に収録されてます。ベースの方の自宅の台所でやってるんだけど、このリハーサルがいい…(はあと)まあ雑といえば雑なんだけど、気楽にやってる感じがいいな。ふたを外したアップライトのピアノとチェロとスネアとライドという軽い編成で、テーブルにはグラスとワイン、灰皿も見える。You don't know what love isの展開がおもしろかったなあ。こうするの?って感じ。変なリフが出たりして。おまけとしては非常にすばらしいものです。台所が好きっていうのもあるけど、あんな一階の通りに面してる部屋で真っ昼間から演奏してるっていいなあ。通りが石畳で車が通ったりして、なんか絵になってるのがいい感じでした。あとこのジャケとかデザインがかわいい。輪郭がはっきりして色もビビッドで味のある赤とか青とか深緑とか、なんかミッフィーを思い出しました。オランダっぽい感じなのだろうか。


どちらかのエンドロール後に、ベニンクさんの深銅のスネア(プレミアのスチール胴のもの?画像はe-bayの出品写真。マーチング用のスネア。これよりは浅いです)を鳴らす場面があって、あそこは本当に印象的だった。スナッピーを下にして、揺れてかちかち鳴ってるんですよ、それがだんだん小さくなって速くなって、音が消えてなくなるまで3人がじっと見つめている所が最後までおさめられている。汽車の音に似ていて、小さくなっていく音に向かってバイバイと手を振ったりして。


できれいに速くなりフェイドアウトしたその楽器の演奏(笑)が終わった後、3人は顔を見合わせて信じられない!と言い合う。ベニンクさんがなんで楽器の演奏を<勉強>するんだろう!ってぼやくのがおかしかった(笑)。重力とか自然のしわざって本当に美しい。特に打楽器をやっているとそういうことを痛感します。でもあのスネアの音は本当に演奏としてよかったのが驚異的。ぜひ見て頂きたい。プレミアのスネアってすごい!いいかも!とか思ってしまった(笑)。馬鹿。


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