そこにある時間
「出逢うのが遅すぎた」
絶対にそんな事は思わない。この人生で出逢えたこと自体が奇跡だもの。
「あの人」と過ごした今までの「時間」、そしてこれから過ごせるはずの「時間」を自分のための思いでとして綴っていこうと思います。
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朝、会社の奥さんからメールが着ていた。
どうやら退職届にはまだ気付いていないようだ。
しかし私は返事もしない。
ドキドキするけど…。
そんな事考えながら、とっちゃんと出逢った喫茶店に向かった。
すると見慣れた車が止まっていた。
とっちゃんの車だった。
喫茶店のママに気付かれないように、普通の態度で入っていく。
とっちゃんは私に気付いていないフリなのか、気付いていないのか、私に背中を向けている。
おばちゃんと話していると、それに気づいて振り向くとっちゃん。
「おぅ!」 とっちゃん
「やぁ」 わたし
何があっても昨日逢っている、ずっと逢っている、これからも逢う素振りを決して見せちゃいけない。
だからお互い素っ気なくする。
声のトーンもいつもとっちゃんといるときと違うわたし。
だけどついつい昨日話した内容になると、馴れ馴れしくなっちゃう。
「なぁ♪」
なんて返事して、あぶなかった。
ま、時間も時間だったし、とっちゃんは帰ることに。
だけどそれからそれから1時間後くらいしてからかな、バイブにしてあった携帯が震えた。
「ま、まさか会社からの追手か…(汗)」
と思い見てみると、とっちゃんからメールが着ていた。
なんだろう…?と思いつつ開いてみると、「いつもの待ち合わせに行くけど」と言う内容だった。
私はすぐに「行ってもいいの?」と返すとすぐに「うん」と返ってきた。
私はスパゲティをキャンセルし、とっちゃんが待ついつもの場所に向かった。
すると、とっちゃんはまた何か新しい本を手に入れたようで読みながら出迎えくれた。
しかし一発目に発せられた言葉は
「なんで来たんや、ブス(笑)」
であった。
ま、これはとっちゃんなりの愛情ある挨拶で、最近じゃ「ブス」という言葉をとっちゃんから聞かないと安心出来ないという、超ドM体質になってきた(笑)
さて。
別に何をするわけでもなく、二人で車の中で空見たり、と思ったら話し始めたり。
まだ開かれているラピートの今日の結果がどんなのか話してみたり。
すると、とっちゃんは私の膝の上に足をのせ、そしてまた本を読み始めた。
だから私はいつものようにもくもくとマッサージ。
と。
やっぱり寝始めたとっちゃん。
この頃寝不足気味。目の下のクマが消えていない。
すぅ・・・・・すぅ・・・・・・・すぅ・・・・・・ぐぅ・・・・・・・・・・・・
と気持ちよさそうな寝息を立てている。
私はそれでももくもくとマッサージ。
嫌いな女の前じゃ寝ないでしょ、普通。
第一、今日逢う予定じゃなかったのに、嫌いな女に居場所知らせてこないでしょ、普通。
気持ちよさそうに眠ってくれているその姿を見ているだけで幸せだった。
まさか今日逢えると思っていなかったからすごく幸せ。
まさかメールで知らせてくれるなんて。
ふと見ると時刻は15時40分。
まさかこんなに長く逢えるなんて思っていなかったの。
今日逢えるなんて思えるなんて思っていなかったから、すごくうれしかった。
明日また逢えるよね、とっちゃん。
今日、あなたの笑顔に逢えて幸せだった。
とっちゃん、ありがとうね。
また、明日ねっ!
Toっちゃん
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