舌の色はピンク
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2022年04月13日(水) 金儲け、カツオ漁船とフェミニズム、異文化おもろ

あたたか。
弁当はビビンパ。
ちょっとご飯多めにしてしまった。

民放の朝番組で東大の入学式追っかけてた。
新入生をつかまえてインタビュー。
でどっかから引っ張ってきたアンケート結果を報じていた。
東大生が官僚よりも外資コンサルを志望しているとの話は
以前から聞いていたがつくづく嘆かわしい。
いやこのアンケート自体信用するにたるものではないし、
別に官僚志望であってほしいわけでもないし、
何より本人らが勝ち得た立場からどんな人生を希望するかは
本人らの勝手であって外野がどうこういうもんじゃない…のは
それはそうなんだけれども、
でも、あくまで大学は学問を追究する機関であってほしい。
その頂点たる東大が、就職の通過点のように扱われるのは気にくわない。
集まる頭脳ももったいない。

金儲けについて。
拝金主義への嫌悪とか
ゆきすぎた資本種社会への警鐘とか
そういう思想抜きにしても、
金というのはとことん手段なのであって
金集めの目的化は馬鹿馬鹿しいものだとは
(こんな)今でも言ってしまえると思う。
「金より大事なものはない」
「じゃあ、何にもお金を使えないね」
という撞着。

まあ実際には、保有資産そのものが
価値を付加させて事態を巻き込んでいくから
その場合は目的化し得るし
一概には否定しちゃならんのだけど。
それも虚だなと思う。
その虚の扱いはほとんどの人間が持て余すもので、
高級な不幸を呼びがちでやっぱり馬鹿らしい。


帰り道、毎日のように妻と電話している。
10分程度とはいえ、どうせ家に帰れば一緒にいるのに仲のいいことだ。
今日はプールに行ってみたらしい。
家のほとんど目の前に区立体育館があり、
家を出てから5分後には着水できるらしかった。
20分ほど泳いだり水中を歩いたりしたそうだ。
妊婦にはちょうどいい運動だろう。

帰宅後即調理。
夕飯はペペロンチーノ。
菜の花入れたかったけど買えず。
海老とキャベツで仕上げた。


録画しておいた100カメのカツオ漁船の回を
途中まで見た。面白い。
土佐の一本釣りという漫画を読んで以来、
カツオ漁船には興味惹かれている。

当然のことながら男所帯。
二十数人の乗組員はすべて男。
見るからに不衛生であるし、
飯は冷ましてすぐに食え、
いつでも動けるようにしろという厳しい労働環境。
ここに対して、
「女性も働ける環境づくりを怠るな!」
と誰が声をあげるだろうか。
力不足であったり、生理があったり、
男女平等を目指す社会において
そうしたハンディキャップは配慮されるべきだけれど、
ここに女がいても邪魔なだけだ。
別にやりたがりもしないだろう。
よしんばそういう声が
(軽率な男性が女性に「脱げば稼げるんだからいいよな」というのと似た感覚で)
あがったとして、
こうした男だけで構成されることを前提とした労働環境に
女性が組み込まれるよう改正措置が実施されるのは、
よほど後のことになるだろう。
優先順位の、後の後の後だ。

この「優先順位」が肝だ。
ここを呑み込んでくれたなら、
フェミニズム(にわかフェミも含む)に理解を示さない男たちも、
その男たちに呆れる女たちも、
それぞれちょっとは歩み寄ってくれそうなものなのだけど。
「いまだに○○が女性に配慮されてないのはおかしい!」
というご指摘は、単に優先順位の問題であることが多い。
いや、単にまとめるのは乱暴すぎるか…。
でもその考えかたを導入してみると、
もうちょっと理解がえやすいと思うんだけどな。

フェミニズム界隈の最大の問題は、
言論の正しさや妥当性よりも、
反論者と話が噛み合ってないことだ。
そこんとこに着目して、
両者が歩み寄れるように
議論の下地を整えてやるべきなのだけれど、
なかなかそういう話を聞かない。


入浴後、火照った身体にバスタオル一枚だけ巻いて庭で涼んだ。
なんてぜいたくなんだろう。


民話読み聞かせ。シリア。
友情の証。
父親が息子の友だちをぼろくそにけなす、
ついでに関係のないジプシーを引き合いに悪し様に罵り、
そしてお前の悪友たちの友情を確かめてやるという。
息子が殺人を犯してしまった、と一芝居打って、
ただワケありだから秘密にしてほしいと、その友人たちに言う。
だが友人たちはお城へと報告しに行った。
軍司令官が家に出向き、息子の代わりに父親は捕らえられた。
さんざんお騒がせさせておいてから、父親はことの次第を打ち明ける。
実は殺人なんてなかったのだと。
死体と見せかけたものは羊の死骸だと。
息子の友人たちがどう出るものか試したかったのだと…。
軍の司令官は感心して、父親には金を差し上げた。
息子の友人たちは友情の甲斐がないとして逮捕した。



はあああああーーー?

……ってびっくりしちまったけど、
これだから異文化は面白い。
今自分が無自覚に信仰している倫理観、正義、常識が、
絶対的なものではないのだと教えてくれる。
この話を「おかしいよ」ってあざ笑うのは違う。
まぁオフザケレベルではツッコミ入れて楽しんでるのだけど。


れどれ |MAIL