舌の色はピンク
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2020年05月03日(日) 好物ベスト50[50-26]

めっきり外食しないし人さまに誇れるような食嗜好でもないけれど、
食嗜好なんざ人に誇るもんでもあるまいと開き直り。
一度しか食べたことのないごちそうなどは省いてます。


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50.ポテトチップス[湖池屋のり塩味]
ポテトチップスといえば湖池屋のり塩味に限る。
塩が違う。こんなに美味しいしょっぱみがあっていいものか。
スナック菓子をほぼ食べなくなった今でも、このポテトチップスだけは別格。


49.チヂミ
具はニラのみに限る。そのぶん生地は薄めで、しっとりさせつつ片面だけパリッと焼き上げたい。
タレは醤油をベースに、長ネギのみじん切り、鷹の爪みじん切り、にんにくチューブ少々、砂糖少々、ごま油一たらしして、1時間以上寝かせたもので決まり。


48.ホットドッグ
秋葉原のなんとかいうカフェのホットドッグが異様に美味い。
パンもソーセージもやら美味い。
秋葉原へ行く用事のあるときに、面倒だなあと二の足を踏んでも、そうだあのホットドッグが食べれる、と思えば動き出せた。


47.卵マヨトースト
食パンの四辺にマヨネーズの結界を張り、中央へ生卵をひたらせてやる。
マヨネーズに焦げ目がつくくらい入念に焼き上げたら、ブラックペッパーをふりかける。
たったこれだけなのに、トーストものでは随一に好き。
これ以外ではほぼマヨネーズを調理に使わないにも関わらず、これを好むあまり、そこそこマヨネーズは消費してしまう。
 

46.カロリーメイト フルーツ味
小学校3年生のときに初めて食べて、この世にこんな美味しいものがあるのかと感動した。
以後、少ない小遣いでちまちま買った。この習慣は今もうっすら続いている。
カロリーメイトはフルーツ味しか食べない。この味を認めない人を僕はメイトとは見なさない。
とはいえどこがフルーツ味なんだよとは長らく不思議だった。
その謎が解けたのは去年のこと。
ドライフルーツたっぷりの焼き菓子を作ってみたら、かなりカロリーメイトの味に近かった。
おどろき。カロリーメイトは焼き菓子だったのだ。


45.さくらんぼ
果物単品では一番好き。
多くの人がそうであるように無限に食べられる。
高級品でなくとも値段を前に渋ってしまい、なかなか買えないのが惜しい。
そのためいっそう値打ちが高まりもする。
もらって嬉しい果物第一位でもある。もらったことないけど。


44.秋刀魚の塩焼き
大根おろしにポン酢を浸し、炊きたての白米、ワカメの味噌汁とともにいただきたい。
秋刀魚を食べたい気分と、良い米良い味噌汁が揃ったなら、順位はぐんと上がる。 


43.マルコポーロ[マリアージュフレール]
一人暮らしを始めたころ紅茶にはまった。
かっこつけではない、とする立派な理論武装とその証左を当時は備えていたはずだけれど、今思い返すと、かっこつけだったとしか思えない。
「美味しい紅茶協会」認定の紅茶専門店を次々まわったりした。
マリアージュフレールには月に一度は寄って、茶葉や菓子を買っていた。
マルコポーロはほとんど唯一好きといえるフレーバーティー。
なんの香りなんだか、何度飲んでもわからない。
今では成城石井などにも置いてるし、すっかり買い求めやすい。
冬になると飲みたくなる。


42.たこ焼き
真冬の英雄。
そもそも蛸が好き。
しかし蛸を好む人間が果たしてこんな食べ物を開発できるものなのか。
改めて鑑みれば、ちょっと馬鹿にしてるみたいな食べ方だ。
あんなちっちゃく刻んで、どろどろの小麦粉液にとじこめてしまって。
あとたこ焼きは美味しさのみならず、幸福指数が高い。
たこ焼きを食べようと思い立ったときはいつも幸福な心境だったし、たこ焼きを食べている時間はいつも幸福な状況のさなかにあった。
思い返してみてほしい。ほら、そうでしょう?
 
 

41.中華粥[減来酒家]
神保町の「減来酒家」で中華粥を食べて、滋味ってこういうことなのね、と得心できた。
薬効臭い漢方っ気はなく、油っ気もなく、おおらかな味わい。
とりわけ鶏と葱による中華粥がたまらない。
鶏のいいところと葱のいいところがよく表れ、互いに仲良くしている。
平和を感じる。


40.カツ丼
はじめにカツ丼に三つ葉を乗せたひと天才ですよね。
カツ丼はこう…どんぶりを抱き寄せて、箸をいつもより数冀擦持って、ガッガッガッとかきこむのが一番うまいのは定説。
いうなれば品を失えば失うほど美味く食べられる。
そこへきて三つ葉だ。
あの繊細な置物ひとつで、カツ丼に社会性というか、恥じらいのようなものが付与されることとなる。
だからこそ食べ手の蛮力が引き立つ。
三つ葉を乗せた人はまごうことなき天才。味も良くなるしね。


39.生春巻き
エビの代わりに蒸した鶏むね肉を挟んでも美味しいし、いっそう健康食となる。
スイートチリソースは健康に悪い味がする。
健康に悪い味は美味しいからしかたない。
 

38.カレーうどん
カレーうどんだ。
寒い日にはカレーうどん。
暑い日にもカレーうどんだ。
よいことした日にはカレーうどん。
悪いことした日にもカレーうどんだ。
ネギはどっさり。
刻み生姜もたっぷり。
ごたくはいい。
カレーうどんだ。

 
37.アジの梅肉ちらし
アジをおろしてタタキにして、刻みネギ、梅肉とともに酢飯と和える。塩で味をととのえる。刻みのりを散らす。
めちゃんこ美味しい。
ただし塩加減は難しい。
梅肉が多ければ要らない気もする。僕は梅肉を控えめにしたいから塩を足す。その匙加減がなかなか決まらない。
必然、味見を繰り返すこととなる。この味見が至福。幸福の着服。したがって調理自体も楽しい。
 

36.レキュルイユ
ナッツのムース。
札幌のケーキ屋さんで食べて感動した。
家に帰ってからオリジナルでできないものかと試行錯誤。
ナッツだけでは売り物の味に遠く及ばないため、味を加えていくことにした。
僕のオリジナルとしては、ヘーゼルナッツとアーモンドのムースに、紅茶とガナッシュのムースを重ねる。
飾りを兼ねたアクセントとして、オレンジのピールをのっける。
ただし、ムースのまろやかさが決め手のケーキではあるから、アクセントは要らないかもしれない。


35.ブータンノワール
豚の血と脂による腸詰。
あるフレンチのコースでアペタイザーに出てきたのが出会い。
美味しさに感動してギャルソンの方に詳細をたずね、追加の注文がかなうか確認してみたところ、できるという。
一皿50円で。
桁を間違ているとしか思えなかったが本当に50円だった。
今考えてもおかしい値段設定。
ただその後ブータンノワールは、衛生上の問題だとかで輸入が厳しくなり、店で見かけなくなってしまった。
が、2020年現在また制限が緩和されたようで、今度は手ずから缶詰を購入してみようと思う。
 

34.ウールガイ
中東料理。スパイスを効かせた大根のピクルス。
大根を半透明になるまで揚げ焼きして、クミン、ターメリック、パプリカパウダー、すりおろしにんにく、練り生姜、マスタード、塩、レモン汁と和える。
これだけでも強力な白米のお供となる。そこへきてイクラと刻みのりを乗せて丼ぶりにしてしまえば、喘がずには食せない。


33.馬刺し
馬肉はさしたる工夫もなく生姜醤油でいただきたい。
あのとろけっぷりは融点の低さによるものらしい。
それを知って以来、口内で馬肉に何が起きているかを想像しながら食べるようになった。
専門店などではいろいろの部位を食べさせてくれるけれど、なんだかんだで、そこらの居酒屋メニューの「馬刺し」が気負わずいっちゃん美味しく食べられる気がする。
ところで口内の温度に個人差があったとして、それが高い人ならばより多くの肉の脂をとろけて感じられるものなのだろうか。
 

32.真鯛の刺身
薄切りにした玉ねぎを塩揉みして、真鯛の刺身ともみじおろしをのっけて、万能ねぎを散らし、ポン酢をかける。
これがいっとう好き。
もちろん醤油で食べるのも好きだし、オリーブオイルでカルパッチョにしてもいい。
マグロの赤身も大好きだけれど、真鯛はとにかく優秀。
 

31.キッコーマンの醤油せんべい
幼いころ、吝嗇家の長兄が小遣いを懸命に貯めて、年に一度ほどのペースでこの醤油せんべいを買っていた。
段ボール詰めで届くとはいえ5000円したのだから、よく中学生だか高校生の身分で購入していたものだと今思い返しても感心する。
さすがに独り占めしたかったらしく、兄は毎度このせんべいを、狭い家のいずこかに巧妙に隠していた。
僕はよく兄の留守を見計らい、探し出してはくすねていた。
たっぷり染み込まれた醤油はところどころ焦げ気味で、せんべいは顎が外れるほど硬かった。
今はもう売っていないようだ。
キッコーマンの工場まで行ってしまえばあるのかもしれない。


30.筑前煮
筑前煮は椎茸が主役。
大ぶりの高級どんこを惜しみなくつかって、出汁を頂戴する。
そしてにんじん、ごぼう、タケノコ、鶏肉からでた出汁を椎茸が吸収する好循環。
椎茸の正体はスープなのだなあとほれぼれする。
 

29.ハヤシライス
ハヤシライスは高級であってほしくない。
いちど高名な洋食屋で食べたところ赤ワインの風味が強すぎて、これならビーフシチューでいいじゃないかと鼻白んでしまった。
これまでを振り返ると阿佐ヶ谷の喫茶店、対山館でいただくハヤシライスが一番美味しかった。
珈琲の香りが立ち込める店内という環境がいっそうハヤシライスを美味しくしていたのだと思う。


28.味噌ラーメン
味噌ラーメンにコーンとバターを泳がせる流儀には長年反感があったものの、札幌の味噌ラーメン専門店で食して合点がいった。
以来、自宅でやる味噌ラーメンにもコーンとバターが欠かせなくなってしまった。
でなければ辛くする。
寒い時期にラーメン屋に入れば、そのつもりがなくても辛味噌ラーメンを頼んでしまうのが人情というものだ。


27.ぶっかけ
夏の正解。
めんつゆに醤油一たらし、練り生姜を溶いて、麺をすわらせ、天かすと刻んだ万能葱を散らす。
大根おろし、酢だち、小松菜まで添えられたなら、夏よ、おお夏よ、これがお前への答えだ。


26.プラムのタルト
見た目地味だし味だって複雑じゃない。
素朴といえば素朴。だが基礎能力値の高さに恐れ入る。
酸味の価値がよくわかる。
自作時、タルト生地にもダマンド生地にもアーモンドプードルはたっぷりと。
プラムは皮を下にして敷くと生地に果汁が染み込みすぎず、また焼成時には果肉の水分が適度に蒸発して旨味が増す。


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