舌の色はピンク
DiaryINDEXpastwill


2020年04月18日(土) 小説ベスト50 [30-10]

こうしてみるとわりと代表作ばっかり。
とはいえ誰に構うものでもなし、通人からどれだけ半可通扱いされたとしても、好きなものは好き。


/


30.青鬼の褌を洗う女[坂口安吾][中編]【青空文庫

"日本人はいつでも笑う。おくやみの時でも笑っているそうだけれども、してみると私なんかが日本人の典型ということになるのか、私は人に話しかけられると大概笑うのである。その代りには、大概返事をしたことがない。つまり、返事の代りに笑うのだ。なぜといって、日本人は返事の気持の起らない月並なことばかり話しかけるのだもの、今日は結構なお天気でございます、お寒うございます、いわなくっても分りきっているのだから、私がほんとにそうでございますなんて返事をしたら却て先さまを軽蔑、小馬鹿のように扱う気がするから、私は返事ができなくて、ただニッコリ笑う。私は人間が好きだから、人を軽蔑したり小馬鹿にしたり、そんな気のきいたことはとてもできない。今日は結構なお天気でございます、お寒うございます、私はあるがまま受け入れて決して人を小馬鹿にしない証拠に最も愛嬌よくニッコリ笑う。すると人々は私が色っぽいとか助平たらしいとかいうのである。"

恍惚。現実の現実性を煮詰めて煮詰めて煮詰めきったエキスを割り下に、適切妥当な言葉の数々で調味を施して、虚構の物語に仕立て上げ、こちらを現実から別天地へかどわかしてくれる。読み終えた後には恐怖の凍えや官能の火照りが心身に残される。そうとも、あちきが小説に求めているのはこれだよと、夢心地の恍惚に浸りきった。(読み終えた当時の感想より)




29.鮨[岡本かの子][短編]【青空文庫

"はだかの肌をするする撫でられるようなころ合いの酸味に、飯と、玉子のあまみがほろほろに交ったあじわいが丁度舌一ぱいに乗った具合――それをひとつ喰べて仕舞うと体を母に拠りつけたいほど、おいしさと、親しさが、ぬくめた香湯のように子供の身うちに湧いた。"

それだけでも見栄えする物語の茎に情念の蔦を絡ませて場面ごとの枝葉を彩ってる感じ、美しさに舌を巻く。語句と語句の接続が有機的で文章が実に生き生きしているため、読んでいて一秒も退屈しない。食の写生にやたら定評がある岡本かの子がまさしく食そのものを題材にしたともいえる今作は、そればっかりではなく人間模様にもよどんだ現実感をもりこんで、互いを引き立たせている。鮨そのものはそんなことないのに、鮨を食べる人間はなんとねっとりしていることだろう。




28.アップルパイの午後[尾崎翠][短編戯曲]

"「どこまでチョコレエトなのよ。ひとを打った理由も言わないで月夜の溜息を読むなんて。訳をおっしゃいてば。私今後は拳骨一つだって理由を糺さずには置かないことよ。お人好くしてればきりがないわ。今までだって理由なくいくつ打ったと思ってるのよ。ちゃんと日記につけてあるから、私、いつかは総決算をするつもりよ」"

蓮っ葉な妹と詩を解さない兄の、世にも痛快な口論がそのまま戯曲となっている。「アップルパイの午後」だなんてまるで初期少女漫画のタイトルのようだが、実際、尾崎翠の影響は強くあると松岡正剛あたりが評論していた気がする。まさしく、少女漫画黎明期の"よさ"を結晶化したような気味合い。音読したくなるセリフ回しは何度口にしても飽きない。




27.お絹とその兄弟[佐藤春夫][中編]

"私はそれほど、それに悩まされたほど、度々、その話を聞いたのだ。おかげで私はおきんの話を、今でも、ほとんど彼の女の言葉通りに語ることができる。"

佐藤春夫が実際にお絹さんなる女性から聞いたという触れ込みで話が語られる。たしかにこの話運びは面白すぎて、そりゃあ、何度でも聞きたくなるだろう。しかしいくら話が面白く、言葉通りに語れるといっても、それをまんま文章に落とし込むには絶大な技量を要するわけで、佐藤春夫は実にいい仕事をする。「田園の憂鬱」を読んで以来、おかたい美文家の印象が強すぎるほど植え付けられていたのが、くつがえった。ゆるみ、隙間、あそびといった部分に高等な余裕さが見受けられ、こちらも雑感混じえながら読み進められる感じ。




26.押絵と旅する男[江戸川乱歩][短編]【青空文庫

"だが、夢が時として、どこかこの世界と喰違った別の世界を、チラリと覗かせてくれるように、また狂人が、我々の全く感じ得ぬ物事を見たり聞いたりすると同じに、これは私が、不可思議な大気のレンズ仕掛けを通して、一刹那、この世の視野の外にある、別の世界の一隅を、ふと隙見したのであったかも知れない。"

乱歩だからといって怪奇物に分類されてしまうのだろうか、たしかに理知が働かせてあるぶん幻想文学のような無重力感はなく、地に足はついているのだが、独特の夢の体感がある。押絵の描写もいい。現実を現実として着実に描写しているから、いっそう非現実的な魔力が効いてくる。多くの少年少女に読んでほしい。空想力をブーストさせる装置の働きも期待できるし、教科書に載せてしまえとすら思う。




25.可哀相な姉[渡辺温][短編]【青空文庫

"この頃になって気がついた事だが、姉の草花を入れる小さな籠に一輪の花はおろか枯れ葉や花の匂も、ただの一度だって、そこに花なぞの入っていたらしい形跡をみとめ得たためしはなかった。"

ダイナマイトは食べることもできますと言って憚らないかわいそうな姉。気味悪く冷酷で悲しく美しい終焉にある一文が見事で、あの一文だけで、忘れられない作品となってしまった。渡辺温の小説を並べてみると、人物の取り違えとくくれてしまえそうな設定の妙の数々が、たんなる物語上の楽しい楽しいミステリ的な仕掛けなんかでなく、渡辺温という作家がいかに人間界を感知していたかに描出の糸口を見い出せそうで、その視野視力に勝手ながら親しみを覚える。そのつもりで読めば風景ときたらやたら小気味よくさくさく書き捨てるのに人物のほうは名状模様がどうにもクリアーでなく陰湿だ。IDの希薄な人影たち。そんな人物観のある渡辺温だからこそ、この可哀相な姉は、奇妙に特別な同一性を宿わせている。




24.恋と神様[江戸川乱歩][短編]

"こうして私は、彼女の霊を盗んだつもりだった。"

正確には小説でなく、おそらく自身の思い出話に過ぎない。とはいえお話の体裁をとっているにつき、ねじ込んでしまった。文庫で六頁の掌編ながら乱歩で最もお気に入りの読み物なのだ。毒気の代わりには少年らしき可愛げが備えられ、なおかつ背徳的な妖気ばっかりは漂わせ、乱歩学制の入学式にようこそという感じ。深読みするといくらでも怖ろしく読めてしまう底なしのヤバさもある。




23.青の時代[三島由紀夫][長編]

"『あのお嬢さんを愛して、そうして捨ててやろう。何という勝利だろう。彼女が物質を求めているあいだ、僕は誠心誠意、精神的に彼女を愛し続ける。そしてついに彼女が僕を精神的に愛しはじめたら、そのとき僕は彼女を敢然と捨てる。えその至上命令を忘れてはならないぞ。僕が彼女を捨てる自信を得るまでは、どんなに苦しくても、指一本彼女の体に触れてはならないぞ』"

三島はまあまあ読んでいる。冊数だけを勘定すれば五十はくだらないはずで、作品数ならどれだけを数えるか知れない。その並びにあって、誰もにろくろく語られない、せいぜいが実在の事件を題材としている点のみが特色の、あげく三島自身にすら後に失敗作呼ばわりされているこの作品を僕が愛してやまないのは、男と女の接触により生じる言い知れぬ不可思議の、一つの真相に迫ったと信じられるから。主題を小説に組み込むにあたって論理を積み立てていく三島の手口には逆説がつきもので、今作では恋愛劇こそに、その逆説が絶大な効果をあげていた。もっとずっと代表作であり、恋愛劇そのものが主題のはずの「美徳のよろめき」や「愛の渇き」にも劣らないどころか、凌駕しているとすら僕は勝手ににらんでいる。




22.冥途[内田百][短編]

"けれども私の声は向うへ通じなかったらしい。みんなが静かに立ち上がって、外へ出て行った。"

他の領分ではなしえない啓蒙や啓発を実現する、文学にはそういう力がある。百里老写悗靴覆ぁL悗魴爾どころか、読む者のまぶたを閉ざすようだ。そうして、薄闇の世界を深化させる。深く深くもぐりこみ、もう戻ってこれない…と虚脱させてからヒョイと引き上げる。百里両説なんて、読んだところで何を得させてくれるわけでもない。むしろ減る。体重も記憶も思想もほのかに減っている。百里鮟いては、こんなうす寒い読書体験を知らない。好き。大好きです。




21.田園の憂鬱[佐藤春夫][中編]【青空文庫

"いや、理窟は何もなかった。ただ都会のただ中では息がつまった。人間の重さで圧しつぶされるのを感じた。其処に置かれるには彼はあまりに鋭敏な機械だ、其処が彼をいやが上にも鋭敏にする。そればかりではない、周囲の騒がしい春が彼を一層孤独にした。「ああ、こんな晩には、何処でもいい、しっとりとした草葺の田舎家のなかで、暗い赤いランプの陰で、手も足も思う存分に延ばして、前後も忘れる深い眠に陥入って見たい」という心持が、華やかな白熱燈の下を、石甃の路の上を、疲れ切った流浪人のような足どりで歩いて居る彼の心のなかへ、切なく込上げて来ることが、まことにしばしばであった。"

都会の喧騒から離れ夢の田舎暮らしへ。美しい文章で美しい風景がつづられ、精神はゆっくりと疲弊していく…。なんだよく聞く崩壊劇じゃないかと思われないのは、美文による重たい説得力があるから。佐藤春夫には幻想文学の向きがあり、この作品にもその片鱗は見受けられた。憂鬱と幻想の相性のよさが物語られている。




20.吾輩は猫である[夏目漱石][長編]【青空文庫

"ただこの世に産まれてきた賦税として、時々交際のために涙を流してみたり、気の毒な顔を作ってみせたりするばかりである。いわばごまかし性表情で、じつをいうとだいぶ骨が折れる芸術である。このごまかしをうまくやる者を芸術的良心の強い人といって、これは世間からたいへん珍重される。だから人から珍重される人間ほど怪しいものはない。ためしてみればすぐわかる。"

月並な感想となる。猫を語り手として見た人間社会の面白さ、その毒づきは漱石一流の日本語運用も相まって大いに笑える。実際、もっとも笑わせてもらった小説かもしれない。この愛想ない猫が奇妙に可愛愛く、そしてこの猫のフィルターを通されたが最後、素っ裸にされてしまう人間たちもまた愛くるしくなってくる。かなりの長編なのにするする読めてしまう。まるで映画を観ているみたいに自動的にページが進んでいく心地。




19.お伽草紙[太宰治][長編]【青空文庫

"「どうも、陸上の生活は騒がしい。お互い批評が多すぎるよ。陸上生活の会話の全部が、人の悪口か、でなければ自分の広告だ。うんざりするよ。私もちょいちょいこううして陸に上って来たお蔭で、陸上生活に少しかぶれて、それこそ聞いたふうの批評なんかを口にするようになって、どうもこれはとんでもない悪影響を受けたものだと思いながらも、この批評癖にも、やめられぬ味がありまして、批評の無い竜宮城の暮しにもちょっと退屈を感ずるようになったのです。どうも、悪い癖を覚えたものです。文明病の一種ですかね。いまでは私は、自分が海の魚だか陸の虫だか、わからなくなりましたよ」"

どこに書かれていたものだったか、太宰嫌いを標榜する三島が、しかし君だってお伽草紙は面白いだろうとどこぞの大家に詰め寄られて、答えに窮したというエピソードがあった。真偽はさておき、いわゆる太宰嫌いの人にも好ませる魅力がたしかに今作にはあまりある。とりわけ、浦島太郎には射抜かれた。この亀には「吾輩は猫である」の猫と通じるところがある。違いは弁舌ふるい、対話してくれるところ。切れ味するどい亀の舌鋒に終始たじたじの太郎にもまた愛嬌がある。




18.春は馬車に乗って[横光利一][短編]【青空文庫

"「まアね、あなた、あの松の葉がこの頃それは綺麗に光るのよ」と妻は云った。
「お前は松の木を見ていたんだな」
「ええ」
「俺は亀を見てたんだ」
 二人はまたそのまま黙り出そうとした。
「お前はそこで長い間寝ていて、お前の感想は、たった松の葉が美しく光ると云うことだけなのか」
「ええ、だって、あたし、もう何も考えないことにしているの」"

ある春が馬車に乗ってやってくるならば、あらゆる春は馬車に乗ってやってくるのだとすら夢見れそうだ。お涙ちょうだいのドラマでなく、あふれる愛の情感に、まだ見ぬ春の美しさに泣けてくる。春は馬車に乗って。春は馬車に乗って。たとえ身じろぎ一つできない絶望のさなかにあっても、この合言葉一つに心を寄せれば、なんだか立ち上がれそうではないですか。春は馬車に乗って。




17.春雪[久生十蘭][短編]【青空文庫

"新婦は杓子面のおツンさんで、欠点をさがしだそうとする満座の眼が自分に集中しているのを意識しながら、とりすましてはにかもうともしない。"

十蘭との出会いはこの作品だった。読みやすく、物語の表裏もわかりやすい。そして精妙極まりない文章に呼吸が整う。ちょっとくらい体や心が病んでいても正しい生理に立ち直らせてくれる。徹底的に言葉数が節約されていて、一行一行の意味内容が緊密であるから短編のボリュームなのに長編を読んでいるかのよう。まさしく長編らしい道筋の展開もうかがえる。物語は電光石火に駆け抜け、時たま敢えて本を閉じなければ読み手の感興がおっつかない。十蘭には傑作が多すぎて、たとえば「予言」などは「春雪」よりも読みごたえある短編としえるし、長編ならば「地底獣国」にしてみても「魔都」にしてみても、著者の博学に裏打ちされたでたらめ虚構を味わえる点で小説としての面白みはやはり今作に何も劣るまいけれども、僕はこの作品が、なんだかやけに好きなのだ。十蘭にしてはいくぶん情緒的で、やや隙があるからかもしれない。




16.勧善懲悪[織田作之助][中編]【青空文庫

"ざまあ見ろ。
可哀相に到頭落ちぶれてしまったね。報いが来たんだよ。良い気味だ。"

二人称で進んでいく、ある商売の回顧録。実に軽快で痛快で愉快な語り口にあてられて、とても冷静には読めなかった。織田作之助の書く人間は、その役割を演ずる物語的存在にとどまらず、小説世界の中で生活をしている。営々、人間が営まれている。なんて人間は面白い生き物なのだろうと思わされる。人間をもっと好きになれるような気がしてくる。どれだけろくでもなくたって、人間、そのろくでもなさにすら親しみ覚えられるんだから。文章家の手にかかれば。




15.機械[横光利一][中編]【青空文庫

"初めの間は私は私の家の主人が狂人ではないのかとときどき思った。"

あわや遺伝子情報が書き換えられるほど面白かった。揺蕩う自意識、宙を舞う客観、透き通りゆく他者。「機械」には大笑いできる調子もあるが、それだけにテーマへ辿り着く理路にぞっとさせられる。間違いなく遺伝子情報が書き換えられるほど面白かった。(読み終えた当時の感想より)




14.砂の女[安部公房] [長編]

"だが、何を言っても、女が答えてくれなかったりしたらどうしよう……それこそいちばん恐ろしい返答だった。しかも、その可能性はじゅうぶんにある。女の、このかたくなな沈黙……あの、膝を折ってうつぶせになった、完全に無防備な生贄の姿勢……"

天井の低い廊下をずっと歩かされているみたいな読み心地が僕にとっての安部公房の体感であり、また求めているもの。次から次へ雪崩るように進展する演目のことごとくは目を閉じてもまぶたの裏側にへばりつくたぐいの肌触り悪い異発想譚ばかり。想像力-虚構に偉力の座を奪われてひたすら使い捨てられていく知識-現実のみじめさがとことん快い。そして作者の言いたいことは全然わからない。だから真価を堪能しているとは言い難いはずで、なのにたまらなく好きなのだから困る。紹介のしようもない。




13.続・戦争と一人の女[坂口安吾][中編]【青空文庫

"私は昔から天国だの神様だの上品にとりすましたものが嫌いであったが、自分が地獄から来た女だということは、このときまで考えたことはなかった。"

「戦争と一人の女」は男性目線だが、「続・戦争と一人の女」は女性目線。圧倒的に後者が魅力的。安吾の魅力がふんだんにつまって、しかも収まりきらず本からあふれかえって、いきおい全身に浴びせかけられるよう。この作品に書かれた女には特異な思念がうずまいている。一人の女、つまり定冠詞つきの個人の、一般的とは言い難い心情の有様が書かれいる。なのに、それなのに紛れもなく、一般名詞としての女を語ってもいるのだ。そしてその女はおそらくは、男のなかにもいる女なのだ。少なくとも、安吾のなかにいる女は僕のなかにもいる女だった。



12.美しき町[佐藤春夫][中編]

"「我々はただそれの形を拵え得るだけである。その『美しい町』が本当に美しく楽しい町になるかどうかは、ただその町に住んだ人たちおのおのの心がそれを成り立たせることが出来るだけである」"

ある資産家個人が、自分の理想の町、「美しい町」を地上に現そうと企画を立ち上げ、画家と建築家を加えた三人で、夜な夜な机上に計画を練っていく。この途方もない事業に三人がのめりこんでいく様がやけに面白い。その「美しい町」とやらに住ませてくれと願うよりも、自分がこの仕事に加われたならと夢見ずにはいられず、いっそ悔しくなるほど。



11.大きな翼のある、ひどく年食った男[G・ガルシア・マルケス][短編]

"間近に寄って初めて分かったが、それはひどく年とった男で、ぬかるみにうつぶせに倒れ、もがけばもがくほど大きな翼が邪魔になって、立ち上がることができずにいた。"

マジックリアリズムに初めて触れた感動は絶大だった。現実離れした空想的な出来事を、さも当たり前のように同じ地平で語りだす。そりゃあ、天使だっている。この荒唐無稽なホラ話に現実感をもたせるから面白い。ホラがホラじゃなくなってくるのだ。現実と空想とを行き来するのでなく一体化させることで二項対立を解消し、公平に両者が均された地平を与えられたことで、これまでに覚えのない初めての景色を見させてもらった。


れどれ |MAIL