もっと子どもたちが小さかった頃、 「母親はいつも太陽みたいに、笑顔でいるべきだ」 なんていう言葉を目にしたりするたびに、 ケッ!って思っていた。
いつもいつも笑顔でなんかいられるワケないじゃん、って。 母親だってニンゲンなんだから、虫の居所の悪いときだってあるし、 体調が悪いときだって、ある。 笑ってばかりなんかいられない・・・って。
だけど。 最近になって、やっとその意味が分かってきたような気がする。
子どもが、くすぐれば笑顔になっちゃうような頃には、 それはそんなに重要なことではなかったかも知れない。
でも、成長して、親にはどうしてやることも出来ない悩みができて、 そうして、自分の中の葛藤を持て余して笑顔になれなくなったとき。 やっぱり、お母さんは笑顔でそこに在った方がいい。
ばかみたいに、ノーテンキに、笑っていた方がいい。 そんな気がする。
「おかえり」って。 「いってらっしゃい」って。
ただそれだけで、いいから。
太陽にはなれなくっても、 お月さまくらいには、明るく照らしていたいなって、思う。
眠る彼女の手のひらをマッサージしながら、 そんなことを考えた。
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