大槍兵侍−diary page−
日記
RECENT

2023年11月25日(土) ゲムギルガンゴーグフォ・・・・・


・・・じゃなくて、スペリオルフォーミュラーファイナルドラゴンのメッキ版が届いたので作りました。
語彙力のない表現ですが、キラキラでとってもきれい。
胸部の銀色はメッキシルバーで塗りました。

箱はカラー。
説明書も専用のもので、通常版と同じく片面カラーですがマンガはなし。




フォーミュラー用のマスクのみ白で色分けされていますが単体ランナーというわけではなく、通常版と同じく周りのランナーと繋がっています。
通常版ではこのランナーは銀一色成型でした。

といっても色の境目の部分を見れば分かる通り、多色成型で色分けされているわけではなく
ランナー全体を白で成型し、マスク部分をよけて紫でコーティング(というか多分「塗装」)しているようです。そのため紫部分もゲート跡には白い下地が出ます。


全部メッキパーツというわけではなく、メッキパーツ以外の金と紫のランナーはこのような仕様ですが
このエクストラフィニッシュパーツの金色がまたとても上品な色です。



でも手足は相変わらずのクリアカラー。

せめてもうちょっとメッキを増やした姿にできんものか…と、
LEGENDBBスペリオルドラゴンの手足を使って6割くらいメッキなスペリオル(中略)ドラゴンを作ってみました。
前回記事で作った通常版で一部メッキ風にしたパーツなども使っています。

EXPO限定版なのでスリッパもメッキ。
思った以上に違和感がなくこれもきれいですね。

説明書には書かれてませんがこのキットはスペちゃん(って略してみたんだけどどう?)も単体で作れます。
オルタナティブはキット一つでは無理。





オルタの手足は代わりになるメッキのキットなどないので、上記の方法では
フォーミュラーを両手両足メッキ状態にはできません。
それに設定上は銀でいいはずのオルタのアンクルガードなども紫になっているため、
前回塗装して作った通常版から胴体、手足などを持ってきて組み合わせてみました。
塗装については前回記事を参照。



ちなみに前回塗ったブツは濃い金の部分が図らずも今回のキットのEXF金の色に似ています。
この画像でいうとトサカのあたりとか。
おかげで組み合わせても結構しっくり来ています。

この状態に、メッキパーツを装着していきます。




前回宣言した通り今回は旧ファイナルフォーミュラーをイメージして
シールは使わずに、シンプルな色分けにしてみました。
青いクリアパーツは前回塗ったものを使ったり、今回のものを無塗装で使ったりと取捨選択。


全部メッキ一辺倒ではなくEXFのパーツも取り混ぜたこういうバランスも強弱があっていいですが、
あまり理想的な位置にメッキが来ているわけではないのが惜しいところ。
特に左腕の紫はメッキそこかい…となる微妙な配置。
ヘルメット(耳を除く)をメッキされても、正面からじゃ見えないし。
ランナー配置決めた時点ではこういう商品の事までは考えてなかったのかも。




SDXファイナルフォーミュラーと。

ドラゴン顔の姿に変形するぐらいしかギミックがなかったスペリオルドラゴンと、
同じく変形ギミックとかはほとんどなかったファイナルフォーミュラーを
合体ギミックという付加価値まで与えつつまとめてキット化するというのが上手いキット化の仕方だなーと。
スペリオルドラゴンとファイナルフォーミュラーのシルエットがどことなく似ている事をこう利用するとは。

どちらも既にリメイク立体物のあるキャラクターですが、単に別のフォーマットに書き換えるだけのリメイクでなく
ひねりの効いたアレンジセンスが面白いですね。




既に新シリーズも発表されていますが、そちらもただ武者頑駄無をリメイクするだけでなく
一部に輝羅鋼パーツを使うというあたり、相変わらずこのシリーズの企画力は半端ないですが、
個人的には今、この復活輝羅鋼パーツが当時の輝羅鋼と同じ製法によるものなのかどうかで頭が一杯です。



まず気になるのが「HGエアリアルのシェルユニットに使われている製法が当時の輝羅鋼と同じだからそれを利用して輝羅鋼を復活できたのか?」ですが、
HGエアリアルについてのバンダイの説明がこれ。

「インモールド成形
フィルムに印刷された模様を射出成形の金型内に挟み込んで樹脂を射出することで、パーツ表面に絵柄を転写する成形方法です。」



そして復活輝羅鋼のバンダイの説明がこれ。

「輝羅鋼とは
射出成形とフィルムの貼り付けを同時に行うインモールド成形技術の応用。」


インモールド成形技術「の応用」とあります。



このエアリアルの「フィルムに印刷された模様を射出成形の金型内に挟み込んで樹脂を射出することで、パーツ表面に絵柄を転写」という文章をそのまま検索にかけると、
なるほど確かにガンプラ関係のサイトに限らず「インモールド成形」について記述した加工会社などのページがいくつもヒットします。

しかし復活輝羅鋼の「射出成形とフィルムの貼り付けを同時に行う」でネット検索すると、ガンプラ関係を除くとインモールド成形とは別の技術についてのページがヒットします・・・。



以下はあくまでも一例ですが、
堀金箔粉株式会社のページによると、

「インモールド成型とは
インモールド成型は、ベースフィルムに印刷または蒸着の図柄を施し、箔送り装置で転写箔を成型金型内に挿入します。そして正確に位置決めを行い、射出成型されます。その成型時の熱と圧力によって図柄がベースフィルムから樹脂に転写されるという一連の仕組みで成型する工法です。」

これは確かにエアリアルのインモールド成形の説明とも一致します。


そしてこちらは旭化工株式会社のページの説明。

「フィルムインサート成形
予め印刷及び成形された加飾フィルムを射出成形型にインサートし、加飾フィルムと射出成形を同時に行う加飾成形技術です。」

この技術が、復活輝羅鋼と同じことを言っています。

前述の堀金箔粉のページでも以下のように書かれており、
「インモールド成型が絵柄だけを転写するのに対して、インサートモールド成型ではベースとなるフィルムが一体化しているため(後略)」
この説明によるとインモールド成形はフィルム自体はパーツに一体化していないため、
フィルムの「貼り付け」を行っている復活輝羅鋼はやはりこちらの技術(呼び方は複数あるようですが)と一致する事になります。



かなり複雑な技術のようなので断定はできませんが今の所、復活輝羅鋼がエアリアルの技術と同じものと断定するのは早いかも・・・?
製造ライン流用でなくわざわざ新技術導入する方がすごいとは思いますが。



では、当時の輝羅鋼はどうなのか。


当時の輝羅鋼が「メッキ」だと言っている人は、恐らくこれを見て言ってるんだと思います。

書いてあるからね・・・・・。


そして当時の輝羅鋼が「インモールド成形」だと言ってる人は、このページなどを見てるんだと思います。

https://bandai-hobby.net/item/2707/

書いてあるね・・・・・・。


じゃあどっちなのよ?という話ですが、当時の天零頑駄無のパーツをエアリアルと見比べてみると・・・・


どっちもフィルムが貼り付いてる・・・・?

パーツ番号56の周辺、ランナーの隅にランナーから剥がし損ねたような透明フィルムの切れ端が残っている所が両者で一致します。
天零は表側、エアリアルは裏側という違いはありますが、どちらもランナーの片面全体にフィルムを貼り付けた後、剥がす際に隅っこだけ切れ残っちゃいましたと言わんばかりです。

インモールド成形ならフィルムは一体化していないはずなのですが、これはフィルムから転写後にフィルムを剥がす際の剥がし残しなのでしょうか。
いずれにせよ当時の輝羅鋼は、金属層の有無以外はエアリアルと仕上がりが近い成形品に見えます。



ですが・・・

前回記事でも触れたグレートメカニックG2023SPRINGでバンダイのBB戦士担当者にインタビューした記事で、
獅龍凰とかの画像に添えられている文章ではこう書かれています。


「当時はフィルムを部品に圧着させた「輝羅鋼」の仕様が話題を呼んだ。実は「HGガンダム・エアリアル」などに使用されているインモールド成形はこの流れを汲む技術らしいぞ。」


・・・えっ、やっぱり「フィルムを圧着」してるの?
インモールド成形そのものだとは言い切らない回りくどい言い方といい、こちらは復活輝羅鋼の製法に該当する文面です。
フィルム圧着式でも余白の部分のフィルムは切り取るはずなので、その際に切り残しが発生したとしても上記の画像のような状態にはなり得ますが・・・。
フィルムが貼り付いた状態で出来上がりなら、フィルムから「転写」というのとは違うよね・・・。



つまり簡単に言うと、
「輝羅鋼=フィルムの貼り付け」」
とバンダイのサイトやグレメカ記事に書かれているが、

「フィルムの貼り付け≠インモールド成形」
らしいので、

「輝羅鋼≠インモールド成形」
という事になり、どこかが矛盾している。

はっきり言うと、これまでのバンダイなどの説明のどこか1箇所以上が間違っている(または、あえて単純な言い方に置き換えている)可能性も。


これ以上は現物を手にしてみないと何とも言えませんが、少なくとも一概に
「当時の輝羅鋼がそのまんま同じ技術で復活だー!」とうかつな事はまだ言いたくない。

個人的には当時と同じ技術のほうが嬉しいんですけどね・・・
その方が過去の輝羅鋼キットの当時仕様での再販も期待できるようになるし、
天零とかの輝羅鋼キャラのレジェンドBB化も物理的には無理じゃなくなるしなぁ。

レジェンドBBに限らず、ヒーローズブランドでも過去のSD戦国伝キャラが
「時空を超えてきた」とか雑な設定でいいから本人登場しないかな・・・。
まだレジェンドBB化されてないキャラの場合、リメイクの別キャラよりはその方が需要がありそうな・・・・
四代目大将軍とか、ただでさえ複雑なデザインしたキャラの宮内アレンジ版を見てみたい。



とまあ、あれこれ思いを巡らすのも楽しいですが、
ともかくナイト編も結構続いたし、今回もナイトと同じくらい人気の武者を扱ってしかも輝羅鋼も復活させて話題になったんだから、売れれば続きそう。
(というか現時点で既に売れてる。ネット予約でも輝羅鋼キットは定価以下の所はすっかり売り切れてる)
もう少しくらいは、更なる新商品も出そうですね。
一体何が出るのだろう・・・・。


そうこう言ってるうちに今日あたりには三蔵&少年化悟空セットが発売。
悟空が子供に・・・・・・図らずもタイムリーだな。


 < 過去    


門次郎 [HOMEPAGE]