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■ 第9話「14歳の手紙」Moving On

なんとなくギクシャクとした空気が流れる同棲生活を 送っていたダニーとマーティン。 イライラをダニーにぶつけてしまうマーティンだったが、 ダニーは黙って八つ当たりされていた。 そんな中、1通の書き置きを残し、ダニーが家を出た。 「…ふーん、自分を見つめ直すんだぁ、ダニー」 「まぁ、それはいいんだけど、最初、何が言いたいのか わからなかったよ」 「まぁねぇ、この手紙、最初の三枚はマーティンへの ラブレターだものね、肝心の用件が2行って、どうなのよ」 「ホントだよね」 「1週間になるのに、あんまり心配してないのね」 「だって、仕事には来てるし」 視線の隅にはデスクワークするダニー。 「どうせヴィヴィアンのところに転がり込んでいるんだろうしさ」 「あら、うちにいるわよ?ダニーなら」 「へぇー、そうなんだぁー、ふーん」 マーティンはゆらっと立ち上がり、ダニーの元にゆっくりと歩みを 進めると机に向う彼の後頭部を思いっきり殴りつけた。 「だぁー!何すんねん!?ゴラァ!」 「浮気者!」 「はぁ?なに言っとんねん、おまえ」 「なんでサマンサの家にいるんだよ!」 「なんでって、たまたま」 「信じられないよ!たまたまでサムの家に行くなんて!」 「ボスかて一緒やぞ?」 「…3人でなにしてんの?」 「別に、何も?家事とか…」 「家事?」 「うん」 「…ほんと、何してんだよ」 マーティンは、はぁーっと大きく溜息をつき、 「うちに帰ってきてよ」 「マー」 「家事ならうちですればいいだろ」 「…ティン?」 「掃除、洗濯たまってるんだからね」 ダニーは黙ってうなだれていた。
2007年06月02日(土)
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