カゼノトオリミチ
もくじ|過去|未来

ねえ 灰緑の水が きれいだね
冬の便り りんご色のセーター 着て
よどむ池のほとり
映る姿に 哀しくて 言葉 失う
しわくちゃの ワタシが いる
誰もみな 重い荷物を持っているの?
どれが重いか 誰が知っているの?
そおっと 浮かべましょう
荷物 抱いて
りんごの木から はらり
落ちた 葉っぱに 乗りましょう
沈んでゆく 順番に きっと 重いのよ
ワタシは イチバン 最後になって
それでも どうしてか 沈んでくれない
そんなハズがない と
泣きながら 舟を 揺すり
みんなを 見送るの
natu

|