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それは静かな愛撫から始まった。 - 2005年07月21日(木) 群青と金の糸で細かい刺繍がほどこされた下着の縁を彼の舌がつつつと這う。 性的な快感より、春のそよ風が髪を揺らすような、そんな心地良さに近くて、軽い吐息がこぼれる。 時々舌先を薄い布地と少量のアルコールでほんのり朱色に染まった肌との間に少しだけ滑り込ませて、まるで唾液で下着のラインをデザインしてるみたい。 思い出したように、肩紐から鎖骨、鎖骨から首筋を通って唇まで戻ってくる彼の舌を受け入れながら、ずっと、ずうっと、こうしていてくれればいいのに、と思う。 その思いのずっと奥に隠された焦れったい気持ちが徐々に膨らんで、冷房で乾燥した全身の肌がじっとり汗ばみ、吐息に圧し殺した生声が混ざり、彼が私の両手首をシーツに押しつけて、下着の縁でなく中心の突起に生地ごと吸いつき、たまらなくなった私が体を起こしてそそりたつ彼自身にむしゃぶりつくのは、まだもう少し後のこと。
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