雑念だらけ
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彼に内緒で事を進めることに罪悪感を感じる暇は無かった。
彼は全然変わらなかった。 私が困るのが楽しそうに見えることもあった。 見えるだけだったのかもしれないが。
暖房の無い部屋は寒かった、器具を置くスペースが無いのだ。 もしあっても置かないだろうが。
喉の風邪をひいてしまい、熱はないけど横になると咳が出た。 夜中に何度か咳で目が覚めたら相変わらず部屋は明るかった。
咳をしたら、「ウザイ、うるさい」と彼は寝てる私に怒鳴り、足でお尻や腰を蹴り押した、グイグイと何度も。 寝るから咳が出るんだ、起きろ、寝るな、 お前に咳をされるたびに俺はお前に文句を言われてるような気分になる、 俺の気持ちも考えろ、と。
寒くて毛布の中で丸くなったらコートが上に掛けられた、彼が掛けたのだ。
ありがとう、と言って顔を見たら、額に血管を浮かせて怒った顔がそこにあった。
「寒いとか言われたりしたら、まるで俺が悪人じゃないか! 嫌なんだよ、責任押し付けられたみたいで! ウザイんだよ・・・寒い顔するな!」
もうすぐここを去るんだから、と多少の事は我慢しようと決めていた、が、それでも情けなくなった。 ああ、そうか、おもちゃは迷惑かけちゃダメなんだね、壊れちゃダメなんだったね、と。
泣くとまた怒る、 毛布をかぶったまま、歯をくいしばって泣くのをこらえた。
深夜番組を見て彼は声を出して笑っていた。 そして私が時々咳をするとそのたび足で揺さぶられ蹴られた。
毛布をかぶっていたから見ていないけど、きっと例の冷たい目をしてこっちを見てるんだろう、と思った。
もしかしたら彼は、私がこの生活からリタイアして出て行くのを待っているのか?・・・そんな気にもなった。
もう少しだから踏ん張れ、と自分に言い聞かせた。
メールは受け取っておりません。すみません。
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「モラル・ハラスメント被害者同盟」
モラハラで苦しむ方々へのメッセージや皆さんの体験談があり
私の心の支えとなりました。
ヨウ
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