雑念だらけ
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2006年07月30日(日) 声

私は最初の職場はすぐ辞めてしまった。
2つ目の職場は従業員同士が声を出して話すことが多かった。
時には大きな声で呼び合った。
それをしないと成り立たない。

最初の職場の時から少し気にかかっていたことが、ここでもやはり尾を引いた。

声が出ない。
会話の声は出る、が、小さい。
だから大きめの声なんて出ない。

大きな声を、と言われてそれを出そうとしたら
口がパクパクしたのを覚えている。

だから、
「おとなしい人」「陰気な人」となどと思われていた、最初は。



彼は私が人前で喋るのを嫌った。
少し関西のイントネーションがあるから
「田舎の人間と歩いてるって思われるのはイヤだ、あからさまに標準語じゃないんだよ・・・お前」

それでもお店とか役場で誰かに尋ねる場面では彼は私に言わせた。
そばで他人のふりをして聞いていた彼が、私の用件が終わると

「ぷぷぷ。
田舎モンだから親切にしてもらってやがる。
おもしろいね」

そして部屋では、
「俺は一人暮らしってことになってるんだから、あまり喋るな。
小さな声で充分だ」

電話も外に出てかけた。離れた公園とか、橋の下で。
部屋で女の声がすると「マズい」から。
誰に何分間電話するか言わないと出してもらえなかった。
友達への電話は禁止だった。
(もちろん後で携帯の発信履歴をチェックされたし約束の時間を過ぎるとひどく怒った)


今まで「話す」ってことを気にしたことが全く無かったが、繰り返し言われているうちに人前でちゃんと喋ることが出来なくなっていたようだ。
イントネーションばかりを気にして。

職場でしばらくの間、大きな声が出なくて困った。
会話も辛かった、が、
あるオバチャンが

「気にしてるの?言葉の感じが違うのを。
ここはいろんな人が居るから大丈夫よ。
私だって北陸の人間だから、ほら、ちょっと違うでしょ?
長い間こっちにいるから慣れてきたけど、やっぱり完全には直らないもんよ」

大丈夫大丈夫〜、と笑って言ってくれて

それから少しずつ気にせず話せるように。
大きな声も出せるように。
仕事も覚えることが出来て気が楽になった。

でも相変わらず彼と居ると小さな声だったが。
彼と外に出ると喋らなかった。
仕事の話も、もうしなかった。



メールは受け取っておりません。すみません。

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私の心の支えとなりました。

ヨウ