雑念だらけ
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2006年07月28日(金) いざ、なんて無い

そこは狭い部屋でした。

もともと大きな部屋ではない上に物が多くて。
隙間に寝る感じ。
掛け布団なんか掛けたら邪魔。

最初の頃は布団の要らない気候だったけど寒くなりだすと困った。
とにかく厚めに服を着て毛布に包まった。


「荷物やいらない物は片付ける」と彼が言っていたのを思い出して、

これ、なんとかならないかな

と、箱類を指して尋ねた。



答えは

「いざとなったら田舎に送るよ」


いざって、いつがいざなの

と言った。


そもそも、私の服類も、彼が退かないと押入れから取れない。
押入れを開けたら彼の「おもちゃ」をひっくり返さないようにしながら出さないといけない。
狭い部屋だから不要なものは捨てて持ってきたのに片付かない。



「いざ、はまだだよ・・・」

でも台所もいっぱいだよ
ここだって物が増えるばかりだよ
限界なんじゃないの

「・・・・・・」

捨てていい物は捨てて、送るなら送ろうよ

「・・・捨てる捨てるって言うな!」

必要なものは捨てなくていいのは知ってるよ
でも・・・


ダン、と机と叩く彼。

斜めにこっちを見て睨んだ。
怒鳴るんだ、と分かった。
額がうっすら赤くなっている、血管が浮いてる。

やっぱり怒鳴られた。
分かってても、怖い。

「じゃあ、教えてやるよ!!
よく覚えとけ!!二度と言わない、だから二度と聞くな!!

いざ、なんて無いんだよ!
何も変わらない、何も変えたくない、
一生このままだよ!!

ここでこのまま俺たちはダメになる運命なんだよ!!」


なんだか情けなくなってしまい、ポロっと涙がこぼれてしまった。
何がどう情けないのかよくわからなかったが。


「何泣いてんだよ!
なんで運命を受け入れて前向きに生きれないの!?
俺なんか狭かろうが何だろうが満足してるってのに・・・!
何だよ!!そんなにイヤか!!何だよ!!」


トイレで泣こう、と黙って立ち上がった私に

「何だよ!!なんでそんなに泣かなきゃならないんだよ!わかんねーよ!」



何で・・・
何でなんて、説明したって分かろうとしないくせに。
でもその気持ちは口には出来なかった。
また「言葉の通じない会話状態」になるのがイヤだった。


トイレに入ってトイレットペーパーで涙を拭いて鼻をかんだ。
トイレの戸は、彼の雑誌で、もううまく閉まらない。

彼の声が響く。


「また罪悪感でいっぱいになったよ・・・もう・・・
イヤミな泣き方するなよ・・・!
こっちが泣きたいよ!!」



なんだろう、
なんでこんなに悲しいのか、
言いたいことはたくさんあった
でも、本当にそれが悲しいのかよく分からなかった。

あんまり泣くと、瞼が腫れる、
泣き止まないと明日が辛い。

なかなか止まらない涙を拭きながら、私自身が消耗していることに気がついた。
けっこう薄っぺらい私になってた。



メールは受け取っておりません。すみません。

[LINK] 「モラル・ハラスメント被害者同盟」
モラハラで苦しむ方々へのメッセージや皆さんの体験談があり
私の心の支えとなりました。

ヨウ