歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2008年10月27日(月) 不愉快なガム噛み

昨日のことでした。僕は専門書を買うために某大手書籍店を訪れるため、近くの駅から電車に乗りこみました。日曜日とはいえ、昼過ぎの電車の中は比較的空いており、僕はある座席に腰掛けることができました。持っていたバッグの中から文庫本を取り出し、読みながら目的の終点駅まで行こうとしていたのです。

途中、某駅に電車が停車した際、僕の隣にある男性の方が乗ってこられ、僕の隣に座りました。この男性、かなりの恰幅のある方でした。今風に言えば、典型的なメタボ体型だったのです。それだけなら僕はさほど気にならなかったのですが、この男性、席に座るなり股を広げて座られました。足の一部が僕の方に接触してきたのです。
“一体何をするんだ!”と思いましたが、あまり事を荒立てることをよしとしない歯医者そうさん。じっと我慢をしながら、手にしていた文庫本を読むことに専念するつもりでした。

ところがです。事はそれだけでは収まりませんでした。この男性、持っていたバッグの中から何やら取り出したのです。それはボトル入りのガムでした。ボトルの蓋を開け、数粒のガムを手に取るや否や直ぐに口の中に放り込んだのです。
“豪快にガムを口の中に入れるよな”と思っていると、この男性、当然のことながらガムを噛みだしたのです。単にガムを噛むだけならよかったのですが、

「ピチャ、ピチャ、ピチャ・・・・」
と大きな音を立てながら噛まれるのです。これには僕ばかりでなく、僕の周囲に座っていた乗客の人も思わず鋭い視線をこの男性に投げかけました。それはそうでしょう。この手の音を立てながらのガム噛みというのはエチケットに反します。特に、電車の中という公衆の面前では周囲の人に非常に不快を与える行為です。僕自身、幼少の頃には親に躾けられたものです。

「ガムを噛む時、“ピチャ、ピチャ”と音を立てながら食べるのは行儀良くないし、みっともないから止めなさい。」

ところが、この男性、周囲の目を気にするどころか全く意に介せず、噛み続けます。数分程度経った頃でしょうか、おそらくガムの中の甘味が無くなった頃です。この男性は再び、ボトルの中から数粒のガムを取り出し、口の中に入れ、

「ピチャ、ピチャ、ピチャ・・・・」
と大きな音を立てながら噛む始末。

このメタボの体型の方、顎の方も二重顎でした。このような方の場合、睡眠時にはいびきが凄い場合が多く、鼻で呼吸することが困難な口呼吸である場合が多いのです。そのため、ガムを噛みながら鼻で呼吸をすることができず、口を開けて呼吸をする。そのため、どうしてもガムを噛むと“ピチャ、ピチャ、ピチャ・・・・”と音を立てざるをえないのだろうかと、自問自答しましたが、それにしても、側で“ピチャ、ピチャ、ピチャ・・・・”と絶えず聞かされるのは精神衛生上、よくありません。非常に不快でした。

結局、終点駅につくまでほぼ20分間、僕はこの男性の“ピチャ、ピチャ、ピチャ・・・・”音に付き合わざるをえませんでした。終点に着くや否や、僕は急いでこの男性から離れました。
“ピチャ、ピチャ、ピチャ・・・・”音からホッとした次第。

皆さん、ガムを噛む時はきちんと口を閉じて音を立てないように噛みたいものです。もし、それができないような体質の場合、公衆の面前でガムを噛むのは控えましょう。


 < 前日  表紙  翌日 >







そうさん メールはこちらから 掲示板

My追加