歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2008年07月11日(金) パソコンは忘れた頃に潰れていく・・・

悪い時は重なるといいますが、この1週間うちの歯科医院ではまさにそんな状況でした。悪いといっても診療そのものが悪いというわけではありません。診療で用いるパソコンの不具合が続出したからです。

事の始まりは、デジタルレントゲン装置で用いるホストコンピューターでした。先週末、スタッフの一人がいつもと同じように新患の患者さんの登録をしようとホストコンピューターを立ち上げたところ、MS−IMEという文字を入力する言語バーが表示しないことに気がつきました。いろいろと設定を調べていたのですが埒があかず、何度か再起動を繰り返しているうちにMS−IMEの症状がおさまりました。
ところが、その解決とほぼ同時に思わぬことが発生しました。それは、ホストコンピューターの基本ソフトであるウィンドウズXPプロフェッショナルの起動画面が表示されなくなったのです。突然、MS−DOSの画面が映ると同時に起動がストップする症状。幸いなことにあるファンクションキーを押せば基本ソフトは立ち上がり、業務に支障はきたさなかったのですが、それにしてもどうしてこのようなことが起こるのか皆目わからず、結局専門家に来てもらいました。
その結果は、ある一つの設定が変わっていたことが原因だったことが判明。うちにやってきた専門家がその設定を変えるやいなや基本ソフトは問題なく動き始めたのです。どうしてこのような事態になったのかは業者もわからないとのこと。僕が事の次第を説明したものの、
「直接結びつくようなことではありませんね。」
何が原因だかわからず気分は晴れませんが、とにかくデジタルレントゲン装置用ホストコンピューターは正常に作動するようになりました。

時同じくして、受付のパソコンの一台もおかしくなりました。受付のパソコンでは患者データを入力し、日常の診療記録を打ち込んでいくデータベースです。月始めにはレセプト(診療報酬明細書)の作成にも使用するのですが、このパソコンのキーボードが突然おかしくなったのです。おかしくなったのは、キーボード上のテンキーでした。0を押すと01と表示されたり、9と押すと9+と表示されるのです。これも当初はいろいろと設定を調べてみたのですが皆目わからず、業者を呼ぶことに。その結果、ソフトやパソコン本体は全く問題が無く、テンキーの基盤が突如おかしくなったのではないかという結論に達しました。そこで、急遽キーボードごと交換。そうすると、テンキー問題は一挙解決。

時またまた同じくし診療所のもう一台のノートパソコンの調子もおかしくなりました。このノートパソコンには仕事で使用する様々な文書や写真を登録していたのですが、使用しようと立ち上げようとしても、全く立ち上がりません。最初は電池の問題かと思ったのですが、どうも電池ではありませんでした。リカバリー用のディスクを探そうとしたのですが、普段の管理がいい加減なせいかそのようなディスクもなく、これも打つ手無く専門家を呼ぶことに。その結果、ハードディスクそのものが潰れている可能性が高いという結論に達しました。現在、このノートパソコンは業者が持ち帰り、ハードディスクの交換をしているのですが、昨日、無事交換し、正常に起動することを確認したという連絡が入りました。幸い、ノートパソコンのデータはまめにバックアップを取っていたので、データの損失は免れましたが、それにしても突然の起動不能にはあわてるばかり。

いずれのケースもメーカーの保証で何とかカバーすることができ、うちの歯科医院の持ち出しがなかったのは幸いでしたが、いずれのパソコンも使用しはじめて4〜5年経過している代物でした。うちの歯科医院だけではないと思いますが、最近の医療機関ではパソコンなしでは成り立たないくらい、様々な業務をパソコンに依存しています。仕事の効率化の上でパソコンは非常に有用なツールではありますが、耐用期限が重なっている場合、一挙に複数台のパソコンの調子がおかしくなる。指摘されるまでもないことではありますが、パソコンに依存することが日頃の診療で多いため、これは非常にリスクのあることだと改めて感じた、歯医者そうさんでした。


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