歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2008年07月08日(火) あまりにも臭い!

昨日の朝のことでした。午前中の診療をしようと診療開始30分前に診療所の玄関を入ると、待合室には既にある患者さんが来院しておりました。朝一番の患者さんでした。まだ診療が始まるまで時間があるのになあと思いながら、その患者さんに挨拶をしようとした時、僕は驚きました。その理由は、待合室に異臭が充満していたからです。

“なんだこの臭さは!”

汚い話で恐縮ですが、何か大便のような臭いがしたのです。明らかにこれはオナラの臭いでした。

自宅の隣にある診療所ですので、僕は毎朝起床すると、必ず診療所に行き、玄関のシャッターを開け、窓を開けます。そして、必要な機器の電源をオンにしたり、診療の準備をするのが日課となっています。その後、この日記をアップしたり、朝食を取ったりし、身支度してから、診療所に入るということをしております。
昨日も起床後、診療所に出向いた時には何も異臭は感じませんでしたので、この異臭は明らかに僕が一度診療所を離れてからのものでした。スタッフはまだ来院していない状況を考えると、おならを発した張本人はというと、一人しかいません。どう考えても朝一番に来院した患者さんの可能性が高かったのです。患者さんには失礼かとは思いましたが、あまりの臭さに僕は窓を開け、空気の入れ替えをさせてもらいました。

その後、診療が開始となり、朝一番の患者さんに入ってもらったのですが、口を開けてもらうなり、またも異臭がしました。今度は何か卵臭い感じの臭いで、明らかに口臭でした。この患者さんは総入れ歯の患者さんだったのですが、総入れ歯の表裏にびっしりと食べかすがついているではありませんか!常日頃、入れ歯を装着している患者さんには、入れ歯の清掃の大切さを説いているのですが、患者さんの中には入れ歯の清掃に全く無頓着というべきか、関心の無い方もいます。昨日の患者さんもそのような患者さんの一人だったのです。
僕は毎日何人も患者さんの息を吸わざるをえない立場ではありますが、そんな僕でも眉をひそめたくなるような臭い。僕は直ちに入れ歯を口の外に取り出し、スタッフに入れ歯の清掃をお願いしました。僕は僕でこの患者さんの口の中の歯ブラシをする始末。

“診療前には歯を磨いて下さいね”

うちの診療所の受付にはこのような掲示をしているのですが、今回の患者さん、どうもまともに歯を磨くという発想があるのかと疑いたくなる人でした。
幸い、歯を磨き、入れ歯を清掃することで強烈な口臭はましになり、治療を開始することができたのですが、この臭いに本人が気がつき、臭いを無くそうとする意思が無い限り、せっかくの治療も意味がないのですが・・・。

それにしても、朝一番からの強烈な臭い攻撃はまいりました。昨日一日、何となく診療リズムが悪かったのはあの連続した臭い異臭を浴びたからではないかと思いたくなった、歯医者そうさんでした。


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