| 2008年06月13日(金) |
歯科検診でダイエット? |
昨日、午前と午後の診療の昼休み、僕は市内の某中学校へ歯科検診に行ってきました。
通常、幼稚園、小学校、中学校、高校には学校歯科医がいます。毎年6月30日までに行わなければいけない定期健康診断。この定期健康診断の一環として行う歯科検診は学校歯科医が行うことになっていますが、人数が少数の学校であれば問題ないのですが、大人数の学校となると全生徒を一度に歯科検診を行うことは不可能です。学校歯科医が何日間か分けて検診を行うか、応援の歯科医の協力を得て、学校歯科医を含めた複数の歯科医師の協力のもと、一日で全生徒の歯科検診を行うことになります。僕が住んでいる地元市では、市内の幼稚園、小学校、中学校、高校へは地元歯科医師会が手配をし、学校歯科医に協力歯科医を応援に行くようなシステムとなっています。僕も自分が学校歯科医を行っている小学校だけでなく、他の市内の学校の歯科検診にも出かけることになっており、昨日の午後がその日に当たっておりました。
当地では昨日は気温もさほど高くなく、適度な風も吹いていたために非常に過ごしやすい日ではあったのですが、歯科検診はそうではありませんでした。その訳はいくつかありました。 一つは検診会場が体育館だったことです。検診は数人の検診医が一度に複数のクラスの検診を担当することになっていたのですが、複数のクラスとはいえかなりの人数の生徒を一同に集める場所は体育館しかありませんでした。この体育館、立地条件の問題でしょうか非常に風通しの悪い場所にあり、窓を開けていたとはいえ座っているだけで汗が出てしまいそうな状態でした。 しかも、検診対象者は中学生です。非常に元気で活発な中学生です。元気ハツラツ、体から大量のエネルギーを発散していることは容易に想像がつくことだと思います。そんな彼ら、彼女らが体育館とはいえ集まってくるのです。元気な中学生が大勢集まった時の集団のエネルギーは相当のもの。見ているだけで暑くなってきそうな状態でした。 そんな彼ら、彼女らを検診する際には、必ず近くに寄って検診をします。何せ口の中を調べるわけです。近くにライトがあるとはいえ、通常の診療所のチェアライトとは異なり、かなり暗い状態で検診を行います。暗い口の中を見るわけですから、どうしても検診医は中学生に近づいて検診を行わないといけません。ただでさえ元気一杯の中学生に近づいての検診。まるで初夏でありながら湯たんぽを抱えながら検診をしているような感がしました。
上記のような条件で検診をしていたものですから、検診開始数分程度で全身は熱く、汗ばんできました。検診の際にはグローブを着用しているのですが、グローブの中は早々に汗だくとなり、グローブからは汗が滴り落ちてくる始末。検診の合間に何度かグローブを脱ぎ、手を洗い、交換しないといけない羽目になってしまいました。 検診は二時間半ほどで無事終了したのですが、終了時には全身汗ばみ、グローブをつけていた手のひらは汗のためふやけておりました。まるで何かの運動、エクササイズをした後のような感覚。検診終了後、用意されていた500cc入りのペットボトル入りお茶を一気に飲み干してしまうくらい咽喉がカラカラになっておりました。
「う〜ん、これだったら運動をしなくても検診をするだけでダイエットすることになるなあ。毎日検診しようかしら?」
一緒に検診をしていたメタボ体型の同僚の歯科医は思わず笑いながら、額にかいた大量の汗をタオルで拭っておりました。
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