My life as a cat
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2016年07月30日(土) バルでぐい呑み、ビーチで蹴伸びSestri Levante

宿の代金に朝食代が含まれているというので一応下のカフェに降りてみた。レセプションにいた年のいったロザンナ・アークエットのような顔をした女性がサーブしてくれた。物静かな雰囲気の人で、甥が日本人と結婚した、日本人の細やかで真面目な精神がとても好きだと言ってくれた。

軽くパン一個だけ頂き、外に出た。

角のバルは人が絶えない。イタリア人は男も女もカウンターでぐいっとエスプレッソを飲るらしい。硬派な雰囲気でクールだ。我も!と人を掻き分け入っていった。


この紳士とバックグラウンドはちゃんとコーディネートされたように絵になるのだった。みんな一列に並んで自分のコーヒーを待ちはしない。しかし、この紳士はちらりと客を見てちゃんと順番を把握しているのだった。″客を覚える″というのはイタリア人の特技ではないだろうか。一見無秩序のようでいて、実はすごく客をよく見て把握している。レストランでも大小に限らず、伝票はテーブルに置かれず、レジまで歩いていくと、顔を見て伝票を選び出し、金額を提示されたりした。効率がいいのか、悪いのか、テーブルに伝票を置くと勝手に書き換えられたりする恐れがあるからなのか、理由はよく解らないが、顔と座っていたテーブルを頭で記憶していることには変わりない。


使い古されてすっかり人の手に馴染んだようなVilleroy&Bochの磁器にこんな少しのエスプレッソがでてきた。カップの中からむくむくと良い香りが立ち昇る。くいっと呑み干すと、体がすっかり目を覚ますようだ。


朝の港を一望できる丘に登る。


色とりどりのお菓子箱のような景色だ。


ランチは胡桃のクリームソースのラビオリを食べた。フィリングはチーズと小麦粉だった。オレガノがかかったフォカッチャは正にオーブンからでたばかりの焼きたてだった。


午後はひたすら海水浴。


この鳥は写真ではわからないが、実はけっこう大きい(鳩の2倍くらい)。パンを分けてあげたら離れなくなった。泳いでいる頭上をパタパタ飛んだりして愛らしかった。




Michelina |MAIL