My life as a cat
My life as a cat
DiaryINDEXpastwill


2016年07月08日(金) ドリアン独り占め

数日前、スーパーマーケットでぽつんとひとつだけ売られているドリアンを見つけた。東南アジアなどへ行けばここぞとばかりに沢山食べる大好物だ。食べたい。しかし3000円もする。果物ひとつにこの価格はきつい。なにより開けてみるまで当たりはずれのわからない輸入青果にこんな大金かけられない。と、諦めて通り過ぎた。

ところが、今日また同じ場所を通りかかると、ぷ〜んとあのドリアン特有のいい香り(嫌いな人には臭い)がした。思わず足を止めて見ると、なんと見切り品のコーナーに先日のドリアンがあるではないか。価格のゼロがひとつ取れて300円だ。熟れておしりがほんの少し割けていて、まさに今夜が食べごろといったところだ。売り手には理不尽なはなしだけど、食す絶好のタイミングまで熟れたら見切り価格でしか売れないのだろうな。迷わず小脇に抱えてレジに持っていく。並んでいる間もプンプンとあの独特な匂いを放ち、注目を浴びた。シンガポールでは電車に持ち込み禁止がされているほどで、嫌いな人にはたまらない悪臭なのだろうな。

家に帰るとクロエちゃんが興味津々で匂いを嗅いでいる。嫌いじゃないらしく、しばらくドリアンの周りをうろうろしている。ナイフを入れる。頭と尻を落とし、縦に中の仕切りになったような殻に沿って切る。中からねっとりとしたバニラアイスのような実が現れた。これは大当たり。中に入っている種を手で抜き出して、ハーゲンダッツのミニカップくらいの大きさに切って、ラップに包んで冷凍庫で凍らす。これをは半解凍して食べるのだが、これがもうハーゲンダッツより濃厚なアイスクリームのようなのだ。

日本で思う存分ドリアンが食べられるとは思わなかった。なんとも運の良い日だった。


Michelina |MAIL