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| 2016年03月17日(木) |
流行のダイエット雑感 |
バターコーヒーもココナッツオイルもチアシードも食べたことはないけど、結局のところうんとおなかがすいた時に体が渇望しているものを″空腹が収まるまで″食べるというのがいちばん心と体の健康にいいのではないか。次から次へと斬新なダイエットが提唱され、物議を醸す。どのダイエットもそれはそれで正しいのだろう。ただ万人同じ体質ではないし生活環境も違うから同じ効果を得られるわけではないだろう。気になったのは、欧米で流行するダイエットの大半が体重を落として美しい肉体を作るという目的では画期的かもしれないが、何年も継続したら寿命が縮みそうだ。
宮澤賢治の遺作のメモ。玄米4合という箇所でぎょっとしたが、よくよく読んでいけば、東西南北へ人を見舞いに行くには野を超え山を越えなければならないのだから、それくらいのエネルギーを消費していたのだろう。わたしがこの″粗食″をそのまま真似たら肥満体となること間違いない。
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしはなりたい