DiaryINDEX|
past|
will
寒緋桜の開花に春の訪れを告げられて、厚手のコートを洗濯してしまいこんだ。寒い夜にベッドの中で違う世界へと誘ってくれた書物も写真を撮り、自分なりのデスクリプションを付けてネット上で売りに出した。
夕方突然雨が降り出して1冊の本が売れた。
ドミニク・ローホー著「人生で大切なことは雨が教えてくれた」。″雨の日にカフェでゆっくり広げたい本″というデスクリプション付き。
日本っていいなって思うのはやっぱり雨が降ることかな。帰国してまっさきに買ったものは傘だった。年間360日くらいは晴天のパースでは傘の出番はなかった。そういえば雨がよく降るというイギリス。ロンドンでの雨降りの朝、ハイドパークで雨の中ジョギングする人々を沢山見た。
「すごく逞しいと思った」
と、とあるイギリス人に言ったところこんな答えが帰ってきた。
「だって″雨だから**をしない″なんて言いはじめたら結局それは何もやらないことになっちゃうからね。それくらい雨がよく降るんだ」
″雨ニモマケズ″なんていうど根性的感覚じゃなくて、もっと自然なものだったのだね。