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案内役の友人にカルフールかモノプリへ行きたいとリクエストしたところ携帯でピコピコ探してくれたのだが、ぶつぶつと呟きながら首を捻っている。聞いてみると、パリ市は小さな個人商店を潰さないように、店舗のサイズにリミットをつけているから資本の大きなマーケットでも規定サイズ以上の店は広げられないのだとか。それで比較的大きなのを探しているらしい。ギャリエ・ラファイエットやポンピドゥなどはマーケットとはまた別のカテゴリーになるからあんなに大きくできるのか。経済的なことはよくわからないが、日本のあちこちに次々に建てられる巨大ショッピングモールにブーイングしてる身としては小さな個人商店があって、人々が夕飯時、ブーランジェリーでパンを買い、キャトルセゾン(八百屋)で野菜を買い、フロマージェリでチーズを買い。。。とやってる景色が好きだ。専門店のほうが質と価格が高いのは日本と同じだが。パリのスーパーにて便利だと思うのは価格表示の下にキロ当たりの価格が表示されていること。チーズでも小麦粉でも石鹸でも、すごく比較しやすい。しかし、日本ではたいてい量の多いほうがキロ当たりの価格が安いというのが大抵の常識ではないだろうか。ここでは必ずしもそうではないようだ。少量のを何個も買ったほうがお得だったりもする。
友人の用事でオペラのネスプレッソの店へ行く。銀座エルメスとかジョルジオ・アルマーニとか、そんな雰囲気の立派な建物で、制服を来た沢山の店員達がてきぱきとサーブしている。すごく人気があるらしい。一杯30〜40サンチームで街のカフェと同じコーヒーを家庭で飲めるのだから、まったく悪くない。バゲットを半分に割って、薄くバターを塗り(フランスにはマーガリンのような柔らかいバターが売ってる)、カマンベールチーズを塗り、それを濃いコーヒーにさっと浸して食べたりする。真似てみたが、とても美味しかった。さて、わたしはフランス人が一般的に呼ぶ″カフェ″という小さくて濃いコーヒーも好きだが、スタバのような大きくてガブガブ飲めるのが恋しくなったりもする。しかし、パリのスタバはどうも雰囲気が冴えない。それなりに人は入っているが観光客っぽい人ばかりだし、現地の人にはウケないのか、代官山のT-siteみたいな威風堂々の佇まいのものは見られず、どこも肩身が狭そうだ。