My life as a cat
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2015年12月12日(土) クロワッサンとお寝坊

12月とは思えない温かい日。絶好の農作業日和、そしてパン焼き日和だった。蕪と大根をたんまり収穫して、芽がでてしまったニンニクを土中に埋めた。″オヤジ達″がいつの間にか作っていてくれた蕪は色んな種類があって、一見フツウの白い蕪でも割ると中は綺麗なパッションピンク色だったりして、ちょっとした素敵なサプライズだった。朝に生地を捏ねて、発酵させてる合間に本を読んだり、買い物に出かけたりしながらのんびりと作ったクロワッサンはかなりの上出来。オーストラリアで何度も作って何度も失敗してやっと解ったコツ。

〇暑いところで作ってはいけない(織り込むバターがすぐに溶けてきて生地もだらけるので向かない)

〇粉はバゲット用のものを使う(小麦粉と強力粉を混ぜてもいいとされているけど、バゲット用の中力粉に及ばない)

〇バターは味の良いものを(これが味の決め手)

食感の決め手は室温と発酵具合と粉で、味の決め手はバターということだね。何度も失敗しながら自分で成功を導き出した時ってなんて心強いのだろう。

そういえばクロワッサンの形について、マリー・アントワネットが輿入れする際にウイーンから共連れにしたパン職人に、宿敵オスマン・トルコの国旗のシンボルである三日月マークを形作ったパンを作らせたのがはじまりだった、と最近読んだ鹿島茂著「クロワッサンとベレー帽」書かれていてなかなか面白かった。宿敵を呑み込む意味をもった憎しみのパンだったわけだね。

夕飯はグリルした蕪のハーブトマトソース焼きと焼きたてクロワッサン。ぐりとぐらは今日も美味しいものを食べるために森を走り回ったのでした。。。と締めくくりたいところだが、相棒は1日昼寝して、夕方ふわ〜とあくびしながら起きてきて、″美味しいもの食わせろ〜ミャオ〜″と鳴いただけだった。






Michelina |MAIL