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バイヨンヌから大量のチョコレートが届いた。ここはバスクの一都市でフランスのチョコレート発祥の地と言われているところ。数日前に住所を教えたので、チョコレートが届くのは知っていたのだが、箱を開けてびっくり。薔薇の花びらが散らされているではないか。さすが、フランス男だねぇ。ショコラティエで購入したらしい大量のチョコレートの中にはブーケの形をした袋の中に花びらのようにバラエティに富んだチョコレートが入っているものなどあった。夕暮れ時のパリの街角の花屋から幸せそうに花を抱えて出てきた男性を思い出す。これから恋人なりお母さんなり、はたまたお祖母ちゃんなりを訪ねるのでしょう。そしてハグとキスをして花を渡すのでしょう。そんな甘い光景を思い浮かべてにやりとした。日本人男性が行った先々で紙袋に入った菓子折を抱えてきてそのままぶっきらぼうに手渡されるのもいいけどね。″気持ちが見える″ということがやっぱり一番大事なのね。
コーヒーを淹れて、まだ見ぬバスクの海に思いを馳せながら頂いた。カカオの味を殺さないようにしているのでしょう、どれも甘さが控えめでとても上品なお味。ガッツガッツと労働に励んだ一日の終わりに、思いがけずうっとり素敵な夜を過ごした。