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「田舎風バジルペースト」を作った。見た目は地味であまり見栄えがしないけど、食べて納得、さすが″ラ・ベットラ″の落合務シェフのレシピ。これは彼が働いていたキャンティのレストランの賄い料理として作られていたものだそうだ。良いレストランなんかだと、表で出してる気取った料理よりも、生活感溢れる賄い料理のほうがよほど魅力的だったりする。バゲットの白い部分だけをミルクに浸したもの、にんにく、バジルの葉、松の実を細かくチョップして、パルミジャーノとオリーブオイルを混ぜてペーストにする。ここでは松の実やパルミジャーノはお高いのでコストは嵩むが、味が価格に見合ってるので文句なし。家でゆっくり寛ぐ週末はこういう贅沢もありね。美味しかったぁ。
しかし、何食べても美味しいなぁ。栗おこわに栗の渋皮煮、梨は朝食にそのまま食べて、ランチに余ったのを摩り下ろして冷麺のタレにしたり、椎茸は焼いて醤油とバター、イチジクはやっぱりそのまま食べるのが一番好きだな。畑ではフィノッキオというフェンネルの仲間の野菜を収穫した。フェンネルと違って、茎の部分を食べるのだそうだ。セロリ系の匂いがする。リゾットを作ってみようかと思う。″オヤジ″達は興味本位で珍しいものは何でも種撒いてみたりするけど、絶対自分達は先に食べず、わたしが毒味をし、うまい調理法を見つけてだして、伝授するとおそるおそるやっと口にいれてみるのだ。
ベッドの中で美味しい物の話をつらつらと書いているのだが、おなかがすいているのだ。思うところあって最近は″美味しい物を食べるため″に間食をやめ、とにかく良く歩いている。時間がきたからという理由だけで食べるという惰性食いのようなのもやめた。どんな美味しいものもおなかが空いてなければ大して美味しく感じない。次の食事を夢に見るくらいしっかりおなかをすかせて真剣に食事に臨む。これは究極のグルメだ。朝何を食べたか思い出せないという人がいる。わたしも以前はそういうことがあった。でも今思えばそれは惰性食いしていたからだろう。夢にまでみてやっとありついた食べ物のことはしっかり覚えているものだ。習慣を見直してから体重が減り、食費も減った。そして食べる楽しみは倍増した。