My life as a cat
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2015年07月28日(火) ピーター・メイルの世界の入口Aix-en provenceへ

アルルの町を通り抜け、Office de tourismeの前のバス停(Georges Clemenceau)からAix-en provenceに向けて出発。

昼下がりのアルルで会った猫




バスは田舎道を走り、有料道路を走る。道中に特筆すべき景観はないが、ひたすら新緑色の景色に心安らぐ。

1時間半くらいでAix-en provenceのSNCFの駅付近に到着した。周囲を見渡す。

・・・・。

これが、あのPeter Mayleの描いた″A year in Provence″の世界の入口?背が高くてモダンな集合住宅、不動産屋がやたら目立つ。お金の匂いが半端ない。第一印象は「都会の成金が作り上げたスノッビーな美しき田舎町」。宿に向かって歩き出す。地図を広げているとパリから来たという英語の達者な老夫婦が助けてくれた。彼らの身なりも立ち振る舞いもやはり金持ち臭がする。

宿に荷を降ろし町に繰り出した。

町のメインストリートであるミラボー通りの入口の噴水。やっぱり金持ち臭・・・。



通りにはマーケットが並んでいて、お菓子、土産、雑貨が売られている。ワインの試飲ブースも沢山でている。€3でグラスを買うと試飲できるらしい。人々があぁだこうだとワインの味について語っている。しつこいけど、またまた金持ち臭・・・。

ロゼワインがメジャーなようだ



来たばかりなのに等身大の田舎町のようなアルルが恋しくなっていた。ここを歩く人々は自分達で作り上げた洗練された美しい田舎町が好きなのであって、本当の田舎者や貧しい田舎町など求めていないのだろうと勘繰った。全てわたしの受けた印象であって、真相のほどはわからない。

ブーランジェリーを見るとついつい立ち止まってしまう。幸せな光景。なぜかシャンデリアのあるブーランジェリー。




建物は今まで見たフランスのどの町よりも新しい感じがする


ここはスザンヌのゆかりの地。彼が愛して何枚も書き残したMontagne Sainte-Victoire(サント・ヴィクトワールの山)を観に行く。町中には至る所にセザンヌのアトリエへの一本道の入口への案内がある。




バスもあるけど、この日はなかったので徒歩で上って行く。小さな登山なので水の携帯は必須。坂の途中の家は門が高くて中が全く見えないような家ばかり。もう一度だけ言わせていただくと、金持ち臭が・・・。





15分程昇っていくとセザンヌのアトリエに着く。アトリエは有料だが、庭は無料なので、ここで一休み。アトリエは写真で見たくらいで十分な気がしたのでスキップ。




さらに坂道を上ること15分。このように手厚く案内されている


でたー! セザンヌの絵と同じ景色。30分汗だくで坂道を上るのも報われるこの景観。電線どけてくれたらもっとフォトジェニックなのにな。




極貧のゴッホはアルルやオーヴェルのホンモノのうらぶられた田舎を愛したが、エクサンプロヴァンス出身のセザンヌは社会的に成功した父親を持ち育ちは裕福だ。ゴッホと違いセザンヌの絵には平穏さが感じられる。




町まで降りてチーズの専門店で夕飯にした。



5種類のチーズの盛り合わせを頼んだ。沢山のチーズの中から自分でチョイスできるのだけど、わたしはよくわからないのでお任せした。フランスではバゲットはあらゆるものに必ず付いてくるものらしい。スープでもサラダでもなんにでも当然のごとくバゲットが一緒に来る。袋いっぱいに詰められたバゲットにすっかり楽しくなった。チーズはどれもとても美味しい。フィグとチーズの組み合わせは最高。食べきれなくて、半分以上残ってしまったので持ち帰ってきた。ワインも入れて€27なり。一度飽きるまでチーズを食べてみたかったので大満足。チーズは大好きだけど、沢山食べられるものではないね。





Michelina |MAIL