My life as a cat
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2010年12月18日(土) スンガリー

やっとやっと週末に入った。同僚達はせっせとクリスマス休暇を取って母国へ帰っていき、残ったわたしに託されたのは犬の世話であった。自分の世話すら妥協しがちな忙しい勤め人だというのに、犬など任されてはもう髪も振り乱して子育てに励む母親、しかも一人暮らしなのだから、シングルマザーの気分だ。1日3回の短距離の散歩とごはん、それでもトイレがきちんと出来なくて家の中で粗相をしてしまったりする。おむつだ!といってなるべく家をあけないほうがいいだろうとAmazonでおむつをサーチ。ところが犬はその横で嘔吐している。もうどうでもいいとおむつを買うのもやめた。わたしがこんなに奮闘しているというのに、犬のほうも相当ストレスを感じている。というのも同僚の家では奥さんが専業主婦で24時間一緒にいてあげられるのだ。わたしは1日11時間も家をあけている。帰ってくるとトイレ用に敷いた紙のマットなどビリビリに食いちぎられて散らかっている。仕事を終えて一息入れる間もなく家に着けばすぐさま手の汚れる仕事が待っている。ちょっと苛立ったりすることもあるが、散歩を終えて、脚を洗って、ごはんを食べて満腹のおなかをぷくぷくいわせてソファで寝息をたてながら寝ている姿を見ると、考えてみれば11時間もひとりでお留守番していたのだ、といじらしくなってくる。だから寝るときは一緒にベッドに入れてあげる。朝まで一緒にぐっすりだ。

そして今日は完全なわたしの休暇。母が一晩犬の面倒を見てくれるのだ。父親の無責任な「動物好き」に振り回され、あらゆる動物の面倒を見てきた経験豊富な母なら安心だ。一週間ぶりに髪をしっかり手入れして、スカートをはき、新宿へ。友人達と「スンガリー」というロシアン・レストランに集まった。ロシア料理はベジタリアンにはきびしいし、食材が保存食のようなのも慣れないが、一度試してみるのもいい。面白かったのはロシアン・ティー。薔薇の花びらのジャム、木苺と林檎のジャム、クランベリージャムと3種類のジャムがついてくる。どれか一つを紅茶に入れてしまってもいいし、3種類を舐め舐め、紅茶を飲んでもいいとのこと。甘味も酸味もとびきり強いジャムを舐めると、外国にいる気分になった。

友人カップルはモザイク通りにイルミネーションを見に行くと言い、わたしとダミアンはダミアンの家でいつものごとくDVDを観ながら夜が更けていった。

(写真:あっさりめの丸の内のイルミネーションがわたしのお気に入りかな)


Michelina |MAIL