My life as a cat
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2010年10月02日(土) My life partner

















友人へのプレゼントに愛犬のおもちゃを買おうとペットショップへ行った。小さなケージの中で見世物のようになってストレスな表情をしていたり、虚ろな目をして気力を失っていたりする犬猫が気の毒になってしまう苦手な場所だ。可愛らしいと思いつつもやましい気持ちになってさっと目を背けて通り過ぎると、今度は鳥のコーナーに行き当たった。オーストラリアの大きな空を悠々と舞って気まぐれに木に止まっては人間の暮らしを見下ろしていた色とりどりの鳥達が、翼を広げることもままならない小さなケージでストレスな声をあげて鳴いていた。珍しい鳥を集めることが趣味の自称"動物好き"の同僚が、彼らは野生で暮らせば危険がいっぱい潜んでいるし、飢え死にもするから人間といるほうが幸せだと言った。本当にそうなんだろうか。日の当たらないマンションの一室の小さなケージで一生を終えることを思って可哀そうだと涙がこみあげてしまうのは人間の思い込みだろうか。鳥達と会話ができたら聞いてみたい。

ちなみに友人の愛犬はシェルターから引き取ってきたそうだ。アメリカ人は消耗品のように流行のペットを買っては捨てるなどという記事を読んだことがあったが、この友人は違った。

「ペットショップでペットを買う趣味はないね。飼い主の見つからない犬猫がわんさかいるのにさっ」

とわたしをほっとさせた。

ダミアンと海へ行った。海の見える特等席でサーファー達を眺めながら遅めのランチを摂った。知り合って間もないけれど、わたし達の間には大きな問題が横たわっている。お互いに一瞬のゲームなど楽しめない故の大問題だ。問題のないリレーションシップなんてないよ、となんとか結婚生活をやりくりしている友人が言った。わたしもダミアンも解っている。話し合っては様子を見ようと落ち着いて平行線をたどっている。このまま一緒にいるのか別れてしまうのか。わたしには誰かと一緒にいるという未来が想像できない。一緒にいたいのかということすら定かではない。冷たい海水に足だけ浸して歩きながら、ただただ海辺の暮らしがいいと思った。今までのわたしの人生をずっと恋焦がれて愛してきたんだから、海こそがわたしのライフパートナーと信じてもいいでしょう。


Michelina |MAIL