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絶好の海日和!早朝、友人と車を飛ばして勝浦の守谷海岸へ。ここは入り江になっていて波が穏やか。泳いでは栄養補給をして日が暮れていった。
夕方たっぷり泳いだ後の心地良い疲れと日焼けで火照った体で今度は電車に乗って都内まで出る。今夜は同僚や彼らの友人とみんなでインディアンレストランへ行くのだ。片田舎にひとりで暮らし、誘っても”行きたい!”(それは本当だ)と声を弾ませるだけでなかなか重い腰をあげないわたしに、来れたらおいで、と毎度声をかけてくれる同僚のインディアンガイとアメリカンガイの存在がありがたい。待ち合わせの時間より前に電話が鳴る。
「迷ってないか?ちゃんと電車に乗れたか?」
ここに来て間もない外国人にこんな心配をかけるわたしって一体。。。
待ち合わせ場所に着くと、先日合コンで会ったブリティッシュガイ、写真で顔を見たことのある人やまったく初めて会う人、インターナショナルな顔ぶれが揃っていた。オーストラリア人も2人ほどいた。
「今夜行く店には美味しいインディアンワインがある。」
というインディアンガイに
「信用してあげてもいいけど、オーストラリアンワインには勝てるはずがない。」
と3人で口を揃えたら、なんだか気の置けない友人とたくさんの笑いを共有したパースのパブの雰囲気が甦って楽しくなってきた。
話題のインディアンワインを開けて乾杯!フハ〜、泳いだ後の酒の美味いことよ。スパイスが効いた斬新な味。美味しいとみんな口を揃えた。次々と料理も運ばれてくるのだが、またどれも美味しい。みんなの空腹も少し落ち着いたところで、よし、あれだという合図で出てきたのはウォッカで割ったマンゴーラッシー。全くアルコールの味のしない危険なドリンクであった。
ふとあるきっかけで、わたしが話した。
「婚約したけど、結局結婚できず離れてしまったの。」
咄嗟に
「大丈夫、わたし達もみんな独身だからさっ。」
と女の子達を指して慰めるように言ってくれたのはフランス人の元同僚の前のガールフレンドだった。彼がいた頃、嬉しそうに彼女の写真をよく見せてくれた。愛していたのだと思う。けれど、彼は突然逃げるように会社を辞めて、日本を去っていってしまった。彼女との別れを惜しんでいたというのは聞いたが、結局置き去りにしたことには変わりなかった。しかし、ファッションに疎いわたしでさえ知っているような有名なデザイナーの下で寝る間も惜しんでばりばりと仕事をこなす人、フランス人の彼が去って間もなくまた新しいボーイフレンドができて更に多忙を極めている、そんな話を聞いて、頭の切り替えが早く勝気な人、わたしのように立ち止まって長いこと泣いたりはしない人を想像していた。話してみたらやはり想像と遠くはなかったけれど、その中にも表情豊かで人間味の溢れる人だった。同じ年頃の男女がみんなキャリアや恋愛に悩み苦しんで、それでもだからこそ力が湧き上がるんだと言わんばかりに豪快に飲んで全てを笑い飛ばしていた。
ビーチ、美味しいワインと料理に溢れ出すたくさんの笑い、最高!と叫びたくなるような楽しい夏の1日だった。