My life as a cat
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2010年06月11日(金) Lucie Rie

国立新美術館で開催されているルーシー・リー展を観てきた。一般人にも受け入れられやすい美しさやひょっとしたら手が届きそうな憧れを抱けるのが人気の秘訣なのだろうか。おとなしい雰囲気のものが多いけれど、その中にも気まぐれに表情を変える夕方の空の色のような微妙な色彩を放つものもあった。貴重と言われるインタビューがスクリーンに映し出されていたが、確かな自分の意志を持っても人の批判をしない心穏やかな人のようだった。窯を開けてひとつひとつ作品を取り出し、パーフェクトだとひたすら感嘆するインタビュアに半分以上計算どおりではなく結果は驚きに満ちているのだと話していた。

美術館を出て、六本木駅までの通りは面白い。左手側にはピカピカのミッドタウン、右手側は下町風情漂う金物屋やたばこ屋が並んでいる。ケーキのショーケースを通りに向けてどんと置いた小さなカフェがあり、まんまと林檎のシブーストに誘われ中へ入った。コーヒーのカップとソーサー、そしてケーキの皿、全てが間に合わせのようなチグハグさが愛嬌のほっとする場所だった。

夕方に有楽町の献血ルームへ。どうしてもやってみたくて赤十字のバスを見かける度にトライしては、もう一歩比重が献血に十分でないと断られていたが、先日献血ルームへ行けば成分献血ができるというので来てみた。血圧を測り、データを見てOKがでた。ドーナッツを食べさせられ、いざ献血。針の太いことよ。母がわたしは子供の時から注射なんてへいっちゃらでよく医者に褒められたと自慢したが、今でも血を抜くことがむしろ快感。管を通ってぐんぐん血が抜かれていき、10分くらいすると今度は成分を取られた残りがまたわたしの体に戻される。ねっころがってテレビを見ながら30分。貧血と診断されてきたわたしが献血なんて丈夫になったものだ。終わってみても特に体に異常なし。体内洗浄した気分ですっきり。ハーゲンダッツのアイスクリームをくれるのも気に入った。また行こう。


Michelina |MAIL