My life as a cat
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2009年04月04日(土) 一瞬の極楽浄土

ベジ友のさなちんと日比谷公園へ。桜は八部咲きか。満開するとあとはあっけなく散っていくから、このくらいの奥床しさがいい。土曜出勤する羽目になったお父さんも、天涯孤独な中年女も、Exileに憧れて上京した少年も、色恋沙汰には貝のごとく固く閉ざした主婦も、婚期を逃しつつあるOLも、桜の木の下、日々の暮らしの煩わしさから逃れ、一瞬の極楽浄土に身を浸した。

「これは英語で何て言うの?」
さなちんが虫を指差してが聞く。じゃぁ、これは? 今度は落ちていた桜のつぼみ。健全で貪欲な学習意欲がまたわたしを触発する。近頃、会社のランチタイムをフランス人とフランス語を話すインド人の同僚と過すようになった。二人とも専門は技術系だが、当たり前のように3,4ヶ国語を操る。手に職もなくいまいち日本語も英語もあやしいわたしは焦燥感に駆られ、眠っていた向上心を掻き立てられた。外国人労働者などいつふらりと去っていくのかわからないが、発音を直してくれる彼らがいるうちに日常会話が成り立つ程度にはなりたいと、なんとか一日数分でもフランス語学習に費やす時間を作っている。この良き友も日本語学習に余念がない。Bonjourと言えばコンニチワと返ってくる。彼らが日本語をしゃべるのが先か、わたしのフランス語が先か良い勝負だ。

それぞれの思いがいつかぱっと花開く日まで、こつこつ準備を進めましょう。


Michelina |MAIL