My life as a cat
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2009年03月04日(水) それでも道はある

不幸の渦に完全に足を掬われたように家族に次々と災難がふりかかる。家族の仲が"家族"として機能していることで各自が脆弱になっていく心を壊れないようになんとか保っている。母と妹がいつも先に泣いてしまうからわたしは泣くこともできなくなった。ただでさえ気を病んでいる妹が無表情に目を宙に泳がせたまま大粒の涙をぽろぽろ流す時など、気が沈む。わたしは長女だからいつも頼る人がいない。それを哀しいなんて思わないくらい麻痺した。

それでも、わたしには仕事があって、朝におはようと声をかけるべき人々がいる。1週間前に折り紙で雛人形を作って、女の子達にあげた。各自デスクに置いて、自分の好きな顔を書いて楽しんでいたが、昨日でそれも終わり。
「次はチューリップがいい」
というリクエストをもらった。また折ってみんなにあげよう。
愉快な女友達がいて、優しい男友達がいて、やるべきことをこなして1日が終わる。今は日々をこつこつこなして行くだけで精一杯。嵐が過ぎ去るのをじっとじっと待っているだけだ。それでもいつか地平線の彼方までくっきり道が見えるような日が来るように思えるのだから、わたしはまだへこたれていないのだ。


Michelina |MAIL