My life as a cat
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2008年06月05日(木) 孤独な男

水着選びは難しい。デザインが気に入ればパットが入ってなくて、乳首だけ浮き出ていたり、ロウライズすぎておしりの割れ目が半分でていたり(水に入ったら全部出ちゃいそうだ〜)。疲れ果て、もう要らない!と投げ出しコーヒーでも飲んで帰ろうと歩き出した。
「すみません、日本人ですか?」
と背後から声がして振り返ると何の変哲もないホワイトガイが立っていた。嫌な予感がしたのでまた踵を返して歩き始めたら横に並んで話しかけてくる。言葉は丁重だが言ってることはアグレッシブ。BFがいるからと断ると、フレンドシップでいいからとあれよあれよという間に一緒にカフェのテーブルについてしまった。パース出身だが日本に住んで10年になる、ホリデーで帰ってきたなんちゃらと話していた。たった15分くらいしか話さなかったけれど、頭も性格も悪い人間ではなさそうだった。しかしユーモアなく相手をこっそり探り合うような会話はどこか空虚で東京の白けた空を思いださせる。東京にGFがいるのかと尋ねたら、いない、"I feel lonely sometimes,,,,"と返され、ズキンとした。lonelyはいけないよ。わたしはそれがどれだけ心細いものか知ってる。GFがいないからlonelyというくらいならいいけど、結婚してたってlonelyな人は沢山いて、この感情は自分と他人の間に折り合いをつけて克服していくしかない。でもわたしは何もしてあげられないだろう。マーヴのやってこれない東京に帰ってフレンドシップを持てるのか定かじゃない人と会うなんてフェアじゃない。一揆にコーヒーを飲み干して逃げるようにカフェをでてバスポートに走った。


Michelina |MAIL