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アウトドアな予定を組んで楽しみにベッドに入ったのに、朝目が覚めたら雷を伴う暴風雨。仕方なく予定変更してスビアコマーケットへ買い物に出かけた。ここはあまり見かけない種類の野菜や果物があるのでなかなか面白い。丸々太った大きな栗を発見。閉店後の知人のイタリアンレストランで赤ワインを開けてピッツアの釜で栗を焼いて、最高だ、最高だ、と言いながらみんなでガツガツ食べて栗の殻の大きな山を作った木枯らしの冬の夜を思い出す。また夜な夜な食べようとごっそり買った。そしてフレンチのベーカリーで焼きたてアツアツのチョコレートクロワッサンを買うのは日課。一度買って楽しみにして家に帰ってパクリとしたらチョコレートが出てこない。もう一口。出てこない。なんとチョコレートを入れ忘れたのだ。次に買いに行った時にわたしがどれだけがっかりしたかと切々訴えたら、ごめんね、と苦笑しながらハートの形のパイを付けてくれた。今日はインディアンのお店でダルケークにもトライ。これも美味しい!!豆の粉を溶いてオニオンやハーブやスパイスを混ぜて雑穀をまぶして揚げたのか、見た目はそんな感じ。
夕飯には天麩羅と茶碗蒸しを作った。アレックスの知人の女の子も来ることになっていたのだが、メインランドのチャイニーズと聞いて正直嫌な予感がしていた。メインランドのどこから来たのか知らないけれど、あまりにも世間を知らず、のろまで、社交性のない、英語も通じないからどうやってここまで来たのか知りようもない、そんな人ばかりしか会ったことがなかった。しかし、現れたのは長身で透き通るような肌と長い艶やかな黒髪が印象的でてきぱきと流暢な英語を喋る女の子だった。会計士として大連の会社に就職してここに2年以上にも渡って研修に出されているらしい。明るく活発な人柄で話もはずみ、楽しい夜となった。食べ物も気に入ったと言ってくれたのだが、彼女には疑問があったらしい。
「日本って野菜高いんでしょ?食料の大半を輸入に頼ってるって聞いたわ。だから今夜は特別野菜料理にしたの?」
はははっ(笑)。彼女達には肉のない食卓というのが粗末なものであり、しかし、わざわざ粗末な晩餐に自分を招待する訳はないと思考を巡らせてしまったのだろうか。
「日本の伝統料理はほぼベジタリアンなのよ。」
と言ったら納得したらしい。
ベトリとした油の後片付けがどうにも嫌いで、揚げ物なんて年に1度やるかやらないか。わたしにはとんでもなく特別で豪華な晩餐なのよ!